Steamにて、2月4日から2月10日午前3時(日本時間)までの期間中「Steamゲームフェスティバル」が開催中です。このイベントでは、近日発売予定のさまざまなジャンルのゲームが集まり、体験版配信やライブストリーミング、開発者のライブチャットなどの催しが行われます。
しかし、膨大な数の体験版が一部期間限定で配信されるわけですから、そんなにプレイする時間がないという読者の方も多いのではないでしょうか。そこで本稿では、イベントで登場した体験版から気になる作品をピックアップして、その内容をお届けします。
今回紹介するのは、MakeeとForever EntertainmentによりSteamにてリリース予定のシミュレーションRPG『Rise Eterna』のデモ版です。
『Rise Eterna』とは?
本作は90年代のクラシックなタイトルに触発されたシミュレーションRPG。主人公の少女「Lua」を中心に、14人のユニークなキャラクター達との危険に満ちた冒険を体験できます。
古き良き日本のシミュレーションRPGを彷彿とさせる本作ですが、開発によると『タクティクスオウガ』『ファイアーエムブレム』『ファイナルファンタジータクティクス』に影響されたジャパニーズスタイルと謳われています。
クラシックさを感じさせながらも現代的にアレンジさせたという本作。その気になる内容をさっそく見ていきましょう。
少女とおっさんの出会い
王国の人々は長年平和に暮らしてきました。そんなある日、アダマンス将軍率いるオデガリア軍が来航。平和ボケしていた王国の住民たちは戦う術を知らず、一週間にしてその大半が奴隷へと身を落とします。
時は経ち、国で兵士として務めていた「Nartheal」は傭兵として各地を転々としていました。ある日盗賊アジトの見張りとして雇われていた彼は、村に略奪に向かう盗賊たちを見送ります。
数時間経っても戻らない盗賊たちを不審に思い、村に向かってみるとそこには異様な光景が広がっていました。
村は燃え、倒れ重なった村人と盗賊。そして返り血に染まったひとりの少女。Narthealを見て襲いかかって来ようとする少女を必死に諭していると、怪我をしていた彼女は意識を失います。
目を覚ました「Lua」という名の少女は、救いを求めるべく首都へと向かおうとします。Narthealは責任感と彼自身の父性から彼女に同行することにし、奇妙な二人組の冒険がはじまります。
おじさんと少女の組み合わせと言えば『The Last of Us』が思い浮かびますが、こうした組み合わせにはどこか不思議な魅力が感じられますね。最初は反抗的だった少女が旅を進めるにつれておじさんに心を許していく過程は、「おじしょう」ファンにはたまらない瞬間でしょう。
古き良き戦術RPGとドットアクションの組み合わせ
首都へと歩みを進める二人ですが、そこに盗賊の別グループが立ちはだかります。戦闘は避けられず、コンビ結成後初の共同作業がはじまります。
戦闘システムは一般的な戦術RPGと同様に、コマとして決められた歩数内でマスを移動し敵を殲滅します。
また、敵に攻撃を仕掛けた場合は場面が移り変わり、美麗なドット絵によるアクションシーンが繰り広げられます。
そして戦闘には無事敗北。謎のお姉さんが仲間になりました。気づいたらさらに二人仲間が増えており、パーティは一気に大所帯に。
本作には全部で14人のヒーローが登場し、自分だけのドリームチームを作ることができるようです。キャラクターたちはそれぞれ、得意とする武器やスキルが異なります。
各キャラクターにはスキルツリーが存在し、自分好みの戦闘スタイルへの育成が可能です。また、ジェムを装備させると、アタックやディフェンス等のステータス上昇といった効果を得られるようです。
デモ版ではストーリーの序章と3つのミッションをプレイでき、『Rise Eterna』の世界観に触れられます。
上記でも紹介したようにクラシックな戦闘システムを特徴としている本作ですが、それらの点が冗長に感じてしまう場面も少なくありませんでした。ドット絵でのアクションは見ていて飽きないですが、攻撃が発生した場合に敵味方関係なくバトルシーンへの切り替わりが起こるのでうんざりすることも。また、フィールドも無駄に広く移動だけで数ターン費やしてしまうこともしばしばありました。
記事執筆時点で日本語には対応していませんが、本作のテーマソングは日本語で歌われており、開発の方針からも今後の日本語化には期待したいところです。
『Rise Eterna』は、PC(Steam)/ニンテンドースイッチにて発売予定。発売日は未定です。体験版は「Steamゲームフェスティバル」開催期間中に公開されていますので、気になる方は日本時間2月10日午前3時までにチェックをおすすめします。