『Gremlins, Inc.』開発元が放つサバイバル魔術RPG『Spire of Sorcery』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『Gremlins, Inc.』開発元が放つサバイバル魔術RPG『Spire of Sorcery』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】

今回は人気デジボ『Gremlins, Inc.』のデベロッパーによる、ターン制の新作サバイバルファンタジーRPG『Spire of Sorcery』をお届けします。

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『Gremlins, Inc.』開発元が放つサバイバル魔術RPG『Spire of Sorcery』の魅力に迫る!【デジボで遊ぼ!】
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デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回は人気デジボ『Gremlins, Inc.』のデベロッパーによる、ターン制の新作サバイバルファンタジーRPG『Spire of Sorcery』をお届けします。

本作はリトアニアのインディーデベロッパーCharlie Oscar Lima Tango Interactive Entertainment(以下「Charlie Oscar」)によって、2021年10月22日にSteamで早期アクセス版が配信されました。前作『Gremlins, Inc.』ですが、すごろくのように盤面を回りながら対戦相手を蹴落としていく「友情崩壊」系ボードゲーム。1ゲームがそこそこ長いため、手軽にプレイできる物では無いのですが、カードの多彩さとゲーム展開の面白さで人気を博してきました。中国でも人気のあるゲームで、現在でもオンラインプレイヤーが多いですね。

本作の内容ですが、ファンタジー世界を舞台にしたターン制のRPG。マップ移動や戦闘など、ボードゲーム要素を多分に含んだシステムになっています。特に戦闘システムは独特かつ難解な部分があり、デモ版をプレイして心が折れたという人も。ただ、理解できれば楽しい世界が待っています。早速プレイしていきましょう!

魔術師達の逃走

危険なモンスターのはびこる「ルンド」という世界での物語。ルンド西部を支配する帝国魔術師達の力を恐れ、審問会に捕らえさせて「聖所」に監禁しました。やがて帝国はその勢力を、人外種族のはびこる東部へ広げようとします。

東部の荒野には謎の「」があり、帝国軍の侵攻を危機と感じて眠りから目覚め、ルンド中の魔術師を呼び集めようとします。塔の呼びかけに応えた魔術師達は聖所から脱走するも、巨大な河川を渡れたのはわずか3人。まずはこの3人を選び、パーティを作ります。しかし「いかにも洋ゲー」なビジュアルの人達ばかりですね。適当に選びましょう。

魔術師のパーティは東の荒野にある「塔」へと旅立ちます。しかし帝国は追手を差し向けてきました。初期デモ版では、魔術師が塔を拠点として弟子達を集め、資源採取や研究などをして拠点を強化するシミュレーション的な内容だったのですが、本作ではパーティ主体のターン制サバイバルRPG的な内容になっていますね。

ゲーム中にはチュートリアルが出てきますが、基本的には必要最小限です。プレイヤーが思考錯誤しなければならない部分は多めです(特に戦闘)。

マップ上の移動ですが、キャラアイコンの上にある5つの丸が行動力を表しています。マップはヘクスで構成されており、1ヘクス進むたびに行動力が1消費されます。すべての行動力が無くなればターン終了。敵の行動ターンに移ります。

本作ではクエストをクリアすることでストーリーを進められます。現在のクエストは「塔」のある東の荒野を目指すこと。東のどこかに「塔からの供給品」があるので、それを探しに向かいましょう。メインクエスト以外に任意のサイドクエストも存在します。

マップ画面。周りには帝国からの追手がいますね。追いつかれると戦闘開始。とにかく今は逃げましょう。行動力は5あるので、5ヘクス進めます(ヘクス線が無いのでわかりにくいと思いますが、ヘクスマップで構成されています。点は各ヘクスの中心点)。

行動が終わったらスペースキーを押してターン終了。1日が経過し、敵のターンになります。本作には季節天候の概念もあり、戦闘などにも影響してきます。また「空腹」の概念もあり、食事も必要になります。無駄な行動には注意が必要です。

腹が減っては戦ができぬ

森の中に「腐食した死骸」が落ちていました。『マインクラフト』で言うところの「腐った肉」的な物ですね。あまり食べたくはないですが、食料もそれほどないので贅沢は言っていられません。サバイバルゲームでは「貰える物はとりあえず貰っておけ」が鉄則。ゲットしておきましょう。

日数も経過し、「飢え」がついにやってきました。「調理用の鍋」メニューから料理画面へ移れます。先程の「腐食した死骸」を食べようと思いましたが、すでに「旅人の糧食」がインベントリにありました。先にこれを食べてしまいましょう。

ちなみに画面右下にあるバーが「栄養レベル」(いわゆる「空腹度」)で、これが緑色より左に矢印があると「空腹状態」になります。1日の栄養の減少量は、パーティメンバーによって異なります。大飯食らいがいると消費が速くなりますね。

空腹になると各メンバーの「気分」が悪くなっていきます。「気分」は空腹以外の理由でも低下し、様々なバッドステータスが付与されていくので要注意です。

ついでなので、先程の「腐食した死骸」で料理を作りましょう。画面中央にあるのが「調理用の鍋」で、食材を配置できます。料理するキャラとレシピ(画面左)を選び、鍋アイコンをクリックすれば完成。キャラには特性がありますので、料理が得意なキャラがいれば作ってもらいましょう。ちなみに画像のキャラは、「効率の良いコック」(生産する食料が1つ多くなる)の特性を持っています。

「腐食した死骸」を2つ組み合わせると「脊髄の石炭焼き」が完成!栄養+30ですが、おいしさは-2なのでパーティの気分が微妙に低下。まあ、腐った肉ですしね。料理は右下の手のアイコンにドラッグ&ドロップすれば食べられます(アイテム使用も同様の方法)。

呪文バトルを制しろ!

ステータス&インベントリ画面です。本作は一般のRPGと違って攻撃力・防御力は無く、「気分」や「特性」「耐性」によってキャラのステータスを表しています。画面中央下部にあるバーが「気分」で、右に行くほどプラス、左へ行くほどマイナスになります。プラス方向ではボーナスが付きます。

気分はキャラの特性によって影響を受けます。例えば画像の「マネル」というキャラは「寒波に苦しむ」という負の特性を持っており、「凍り付く雨」のヘクスに入ると気分-2のペナルティ。他のキャラも「とてもビクビクしている」(3体以上敵がいると気分-6)や、「無慈悲」(敵が倒されると気分+2)などの特性があります。

ステータスは、キャラの顔の左に一覧が並んでいます。上から「体力」「毒耐性」「耐久力」「勇気」「免疫」「消化器官」の6項目。これらがダメージを受けるたびにトークンが追加され、限界値を超えるとデメリットや「異常状態」(右上のドクロマーク)が発生します。

例えば「」を受け続けると「毒耐性」にトークンが追加されていき、限界を超えると異常状態にトークンが1つ置かれます(毒耐性のトークンは0に戻る)。状態異常の数が限界を超えると死亡。この辺りの、トークンをやり取りする処理はボードゲーム的ですね。画像のマネルは毒耐性が3しか無いので、かなり毒に弱いです。

東へ向かうと警備兵が行く手を遮っていました。位置的に戦闘は避けられませんね。ここから、本作で最も難解とされる戦闘が開始します。チュートリアルもかなり簡単に説明しているため、「わけわからん!」と挫折した人も少なくないとか。順を追って説明していきます。

戦闘画面。魔術師なので魔法を使って戦いますが、RPGでよく見る「戦う」や「魔法」などのコマンドは一切ありません。呪文書を開き、必要なエレメントをそれぞれのキャラのエレメントデッキから使用して呪文を作ります

キャラの顔画像右側に並ぶ3つのタイルが、デッキからドローされたエレメントです(以下「手札」)。手札に必要なエレメントが無い場合は、すべて捨てて引き直しも可能(ただし疲労+1)。デッキの内容はキャラごとに異なりますが、ドローしたエレメントは全員で共用できます。

それでは早速呪文を作ってみましょう。……と、その前に、まずは敵にどんな呪文が効くかを調べなければなりません。敵キャラにマウスカーソルを合わせるか右クリックをすると、効果のあるトークンが表示されます。

例えば警備兵の場合、「ダメージ」1つか「燃焼」2つ、「凍結」2つの、いずれかのトークンを必要数以上、呪文で食らわせなければなりません。ただし、これはあくまで「効果がある」というだけで、「どう効果があるのか」までは食らわせてみないとわかりません

警備兵に「凍結」を食らわせてみましょう。呪文書を開き、「凍結」を与えられる呪文を探します。呪文書の内容はキャラによって違うので、どんな呪文があるかをまず全員分把握しておいた方がいいですね。「凍結」x1を与えられる呪文があったので、これをクリック。

「凍結」x1の呪文を唱えるには、「冷却」エレメント(「川」のようなマーク)が2つ必要。エレメントは呪文書を開いたキャラ以外から貰っても構いません。ただし、エレメントを使ったキャラは疲労+1になります。ちょうど2つあるので使用して呪文を作り、中央の敵にダメージ(と言うか「凍結」トークン)を与えます。疲労は次ターンになると回復するので、ペナルティが発生する前にターン終了させましょう。

呪文がヒットし、中央の警備兵に「凍結」トークンが1つ置かれました。2つないと効果が発生しないので、さらに同じ呪文を食らわせます。結果、効果は「破壊」で、警備兵は消滅。同じ要領で他の2人にも呪文(トークン)を食らわせます。

敵を殲滅させて勝利。アイテムドロップはありませんでした。本作には経験値もレベルもありませんので、攻略にはアイテムや素材がかなり重要になりますね。それと「燃焼」トークンで敵を倒した場合、ゲットできるはずのアイテムも一緒に燃やされてしまうことがあります。

クエストの目的である「塔からの供給品」を発見。宝箱のようですが、近づくと戦闘モードに。本作では宝箱を開ける場合も、呪文を作って必要数のトークンを食らわせなければなりません。今回はアイテムを3つゲットできました。

アイテムは「錬金術用の大釜」で素材を組み合わせて作れます。料理と同じで、画面左にあるレシピを選んで画面中央のポーションマークをクリックすれば完成です。防御系ポーションはボス戦で重要なので、多めに作っておくのがいいでしょう。

クエストを達成してステージクリアすると、「塔」にアクセスできます。ここでは施設の建設が可能。素材の栽培や異常状態の回復など、施設には様々な効果があります。ステージクリア時にしかアクセスできないので、何が必要なのかを考えて慎重に建設した方がいいでしょう。

次のステージへ向かう時に全体マップが表示されます。まだまだ先は長そうですね。結構リソースのカツカツな冒険になっていますが、果たして最後までたどり着けるのか。続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。

ボードゲームライクなサバイバルRPG

本作はサバイバルRPGですが、いわゆるコマンド入力して戦う「PCゲームとしてのRPG」とは違い、「ボードゲーム的な文法」で戦闘が作られています。キャラがエレメントをデッキからドローし、それらを組み合わせて呪文を作る。作った呪文もダメージではなく「トークン」という形で敵に置いていくというのは、ボードゲームのようなルール設定になっていますね。

戦闘ではただトークンを敵に与えるだけでなく、トークン同士での相互作用もあります。例えば「」のトークンを敵に与え、その後に「燃焼」を与えると、「酸」は「燃焼」に置き換えられます。このような特性を上手く使えば、エレメント不足を補って戦うことができるでしょう。また、天候によって「毒」や「燃焼」のトークンが発生したりなどもあるので、その辺りも計算しつつ戦略を立てていくのがいいかと思います。

このようなシステムはボードゲーム好きな人(特にルールブックを読むのが好きな人)には良いのですが、PCゲーム的な「直接コマンド方式」を求める人には取っ付くにくいかもしれません。チュートリアルも親切とは言い難く、何度か遊ばないと理解しづらいかと。ただ、わかってくると楽しくなります。とにかく多くプレイして、経験を積んでいくのが良いでしょう。

それと本作には「開発チームへの支援」というDLC(定価1,000円)があります。DLCの内容は、画像のように青色だったプレイヤーキャラのローブが赤色になったり、タイトル画面のイラストが変わったり、新たに冒険する時にアイテムを追加してくれたりと、ゲームシステムに影響しない程度の追加要素があります。DLC収入のほぼ全額は開発費に使われるので、開発チームを応援したい方はご検討を。日本語もサポートされていますし、ボードゲーム好きな方や戦闘システムの凝ったサバイバルRPGが遊びたい方は、ぜひ本作を試してみてください。

製品情報

『Spire of Sorcery』
開発・販売:Charlie Oscar Lima Tango Interactive Entertainment
対象OS:Windows
通常価格:2,000円
サポート言語:日本語、英語、ドイツ語など7カ国語ストアページ:https://store.steampowered.com/app/637050/Spire_of_Sorcery/

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「マイナーゲームTV」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「西遊記」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。著者Twitter「マイナーゲーム.com」Twitter
《渡辺仙州》

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