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『スプラトゥーン3』海外版“クマサン”ことMr.Grizzは悪役ワンマン社長?ノリの違いを楽しむEnglish in Splatland【ゲームで英語漬け#106】

You're fired! とか言われそうです。

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『スプラトゥーン3』海外版“クマサン”ことMr.Grizzは悪役ワンマン社長?ノリの違いを楽しむEnglish in Splatland【ゲームで英語漬け#106】
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『スプラトゥーン3』の世界はイカしたスタイルが何よりも大事。英語に於いてもそれは同じで、短めの台詞や演出周りでも、カッコいい勢いのあるフレーズが色々入っています。今回はバンカラ街の看板「バンカラジオ」と、相変わらず怪しい「クマサン商会」の英語版を読んでいきましょう。

Shiver:Repping the Splatland, we are DEEP CUT!
Frye:Anarchy Splatcast We’re live!
Big man:Ay! (Here we go!)
Shiver:You lip-synch we drip ink...
Big man:Ay, ay, ay! (Shiver, Frye and Big Man!)

フウカ:バンカラ筆頭、我らDEEP CUT!
ウツホ:バンカラジオただいま放送中!
マンタロー:エイ!(それじゃいっくよー!)
ウツホ:それでは皆様、お口を揃えて……
マンタロー:エイ、エイ、エイ!(Shiver, Frye and Big Man!)

  • Repping:代表する(Representing)

  • Anarchy:混沌、無秩序

英語ですりみ連合は「DEEP CUT」となります。直訳すると深い切れ込み、深い傷ですが、音楽の文脈で言うと「Cut」は作品のことを指し、ディープな作品、いわば知る人ぞ知る乙なものという意味合いです。ハイカラ地方がメインストリームと認めつつ、それに対抗意識を見せる「バンカラ」らしいネーミングですね。

後半の“You lip-synch~”はリップシンク、いわゆる「口パク」のことですね。ラジオなので街中で聞いている人も多く、かけ声を出すと周りの人がびっくりするかもしれません。なので、実際には声を出さず、ラジオの音声に合わせてね、というやりとりです。

Shiver:Hm... Can anyone tell me what a million times a million is?
Big man:Ay? (A million?! Are you adding up Grizzco Points? You don’t have a million!)
Shiveer:Wouldn’t you like to know! Anyway, what’s the answer? A gazillion? A quadbillion?
Big man:Ay... (I’m just gonna let her have this...)

フウカ:100万の100万倍はいくらになるか分かる?
マンタロー:エイ? (100万?! クマサンポイント数えてるの? 100万も持ってないでしょ!)
フウカ:みんなも知りたいでしょ?とにかく答えは何?八百万?無量大数?
マンタロー:エイ…(放っとこ…)

ポイントをたんまりため込むつもりでいるフウカ。ここでは膨大な数を表す単語として「Gazillion」「Quadbillion」が出てきます。どちらも単位としては実在しないもの(あるのはQuadrillion)で、日本語的には「ひゃくおくまん」などの大雑把に巨大な数字を表すのと同じです。

Shiver:I often contribute the most meaningfully observing the battle from afar...
Big Man:Ay?! (While the rest of us are risking our necks?! Oh, right... I don’t have a neck.)

フウカ:時には戦いを遠くから見守ることで貢献することもあるのよ…
マンタロー:エイ?!(ボクらが必死で戦ってるのに!?…あ、ボク首ないんだった)

  • Contribute:貢献する、寄与する

  • Observing:観察する

“Risk one’s neck”で「命がけ」「必死で戦う」という成句です。首を落とされれば一発ですからね。

Shiver:And that’s it...for now.
Big man:Ay! (Let’s get outta here!)
Shiver:From Splatsville, that’s a wrap.
Shiver & Frye:Catch ya later!

フウカ:とりあえず、こんなところね。
マンタロー:エイ!(それじゃ締めようか!)
フウカ:以上、バンカラ街からでした。
フウカ 、ウツホ:それじゃまた!

お次はサーモンランの元締めであるクマサンことMr.Grizz。日本語版だと達観したような、しかし妙に圧がある喋り方をしていたのですが、英語版ではどのように喋るかというと、強欲さを前面に押し出して従業員をこき使う、洋画で見かけるようなワンマン社長の雰囲気になっています。

Lesson One: On-the-Job Basics

Alright, rookie. Listen up. Vicious, unfeeling Salmonids will approach from the water.
Your job is to splat ’em with ink to make them drop their Power Eggs.
As a Grizzco Industries employee, you are contractually obligated to collect as many Power Eggs as possible.

よし、新入り、よく聞け。残忍で腹を空かせたシャケ共が海から上がってくるぞ。おまえらの仕事は奴らをシバいてイクラを落とさせることだ。
Grizzco工業の従業員は可能な限りイクラを集める義務を負っている。

  • Employee:従業員

  • Obligated:義務付けられる

BACK TO WORK! Go harvest some more Power Eggs.

仕事に戻れ!もっとイクラを獲ってこい!

Hm... Not too bad, kid. You have middle management written all over you.

ふむ…悪くないぞ、小僧。おまえは中間管理職と書いてあるな。

Grizzco is a result-based organization. If you don’t hit the Golden Egg quota each round, you’re finished.

Grizzco社は結果主義の組織だ。金イクラのノルマを達成できなければ、おまえは退場だ。

語気が強めでパワハラ感が強いですね。いきなり中間管理職とか、結果主義とか、その辺のブラックさは相変わらず。ちなみに「イクラ」も「ノルマ」もロシア語由来です。

That filthy Salmonid is stealing Golden Eggs! Looks like they came flying out of the ocean.
THAT SLIMY THIEF JUST STOLE MY EGGS! Next time that happens, splat it before gets back to the water!

あの汚らわしいシャケが金イクラを盗もうとしている!海から飛んできたようだな。
あのヌメった泥棒が俺のイクラを盗みやがった!次の時は海に戻る前にシバいてやれ!

「MY EGGS」とはっきり言うところが大きく印象が違いますね。リザルト画面も“Awww, pay cut...”“You got a raise!”とダイレクトに給料カット、昇給で表され、ワンマン経営っぽさをさらに感じられます。ブラックさ5割増しの労働に是非英語で挑戦してみてください。


※UPDATE(2022/10/24 14:48):記事本文を修正しました。ご指摘ありがとうございました。

《Skollfang》

好奇心と探究心 Skollfang

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