宇宙ステーション建築シム『IXION』は映画のようなカットシーンとストーリーが魅力―乗組員の運命はプレイヤーの手に | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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宇宙ステーション建築シム『IXION』は映画のようなカットシーンとストーリーが魅力―乗組員の運命はプレイヤーの手に

本日ご紹介するのは、Kasedo GamesとBulwark Studiosによる『IXION』です。プレイヤーは宇宙ステーション「タイクーン」の管理官として運営に勤しむこととなります。

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宇宙ステーション建築シム『IXION』は映画のようなカットシーンとストーリーが魅力―乗組員の運命はプレイヤーの手に
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GameSparkで日々紹介される採れたての注目Steamインディーゲームたち。

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今回取り上げるのは、「まるで映画をみているよう!SF好きなら必見のカットシーンと秀逸なストーリー」「電力も資源も床面積も!少ない資源を必死でやりくりする運営要素」などが魅力の、宇宙ステーション建築シム『IXION』。では早速その内容と魅力のポイントを見ていきましょう。

『IXION』とは

本作は2049年の近未来を舞台に、様々な環境問題などに直面した地球を捨て、遥かプロキシマ・ケンタウリの調査と植民を目的として建造された宇宙ステーション「タイクーン」の管理運営を行う宇宙ステーション建築シムです。

採掘船や調査船といった宇宙船による維持管理に必要な各種資源の収集や調査、またステーション内部の研究施設での各種建築物に関する研究。あるいは食料の生産と食堂での提供や各種資源の工場での精製といった様々な指示を出すことが、管理官であるプレイヤーの仕事となります。

ゲーム中で度々目にするカットシーンは非常に美しく、まるでSF映画を見ているよう。引き込まれるようなストーリー展開とあわせて、ついつい没頭してしまうような作品となっています。

もちろん肝心の運営要素も絶妙なバランスです。特に宇宙ステーションという環境ゆえに、電力も資源も床面積も不足しがちで、必要とあれば移築や電源の一時遮断、あるいは時には解体して、元の資材に戻さねばならない時もあるかもしれません。

それにいくら選び抜かれた人々でも、極限の状況下ではストライキや略奪といった行為に走ることもあります。管理官としてもステーション内部の安定性には注意が必要です。

でも大丈夫ですよ。「タイクーン」にはエッデンという名のアシスタントAIや多くの専門家が乗り組んでいます。それに、星系間を跳躍飛行できる「VOHLEエンジン」も搭載されていますから、目的地までひとっ飛びです。

カウントダウンを済ませたら、プロキシマ・ケンタウリへ向けて、さぁ出発です。

ステキポインツその1!「まるで映画をみているよう!SF好きなら必見のカットシーンと秀逸なストーリー」

本作では随所にカットシーンが挿入されていますが、これが非常に綺麗でかつSF好きをワクワクさせてくれる素晴らしい出来なのです。

例えばゲーム開始直後のカットシーン。「タイクーン」へ向けて地上からシャトルが打ち上げられるシーンなのですがどうです?この素晴らしさは。管制塔とのやり取りとか、打ち上げ直後の機体から剥がれる落ちる氷塊とか。それにゲームではなかなか見かけないこの構図でのブースター切り離しシーンなんて、見ているだけでテンションが爆上がりです。そして最後のシャトルとステーションの対比。もう最高です。

あるいは、チュートリアル後の星系間跳躍ユニット「VOHLEエンジン」起動直後のこのシーンも個人的には大好きです。ありがちな光が線状になって後方に流れるような描写ではなく、多次元とか超ひもとか、なんかSF的物理理論を視覚で感じられる面白い表現ではないでしょうか?

ちなみにこのシーンは、DOLOS Aerospace Engineering CorporationのCEOのスピーチに続くものです。端的には「地球が持たん時が来た」とか「今、人類にとって素晴らしき第一歩がうんぬん」といった内容なのですが、こういった地上と宇宙という多視点からの描写とかに代表されるように、とにかく表現や描写、それにストーリー展開の秀逸さと相まってどんどん引き込まれてしまいます。

ステキポインツその2!「電力も資源も床面積も!少ない資源を必死でやりくりする運営要素」

本作の舞台となるのは宇宙ステーション、それも他星系の調査と植民を目的として建造されたものですから自己完結性というものは考えられていて当然です。資材さえあればステーション内部での宇宙船の建造と運用も可能で、採掘船や運搬船、調査船といった宇宙船をうまく活用していくことがステーション運営のコツです。

ただし、採掘船で得られるのはほとんどが各種資源の元となる元素。使用可能な資材にするには、工場での加工が必要となりますから工場用地と稼働のための電力が必要です。

電力はステーション外部の太陽パネルを拡張することで使用可能な電力の上限が増えていきます。もし使用量が発電量が上回ったら、オーバーロードしてセクター一帯が停電してしまいますからご注意を。急ぎ太陽パネルの拡張ないし一時的な施設の電源遮断などの対応が必要となります。

直球な名称のイベントが発生。にしてもいい笑顔しているなぁ。

もちろん、「タイクーン」には大勢の生身の人々が乗り組んでいますから、彼らの生活も重要となってきます。住居や医療機関、食料生産プラントに食堂と生活環境を整えてあげないと、そのうちストライキや略奪などの問題行動を起こし始めます。

そしてあれこれ建物を建てていると確実に床面積が不足します。こうなれば違うセクターのロックを解除して拡張していく必要性があります。ただし、これには結構な量の資源が必要となるほか、ステーション自身の構造的整合性に悪影響を与えてしまいます。こうしたステーション本体の保守管理も仕事のうちですから、まめに確認するようにしましょうね。

月に異変が!「カウボーイビバップ」の月位相差空間ゲートの事故を連想させます。

SF好きの筆者としては、とにかく作中のカットシーンに感動させられた本作。先が気になるストーリー展開とあわせてついつい没頭してしまう作品です。肝心の運営要素もよく作られており、随時発生する各種イベントもちょうどいいアクセントとなっています。

それに、各種建築物の研究要素も、単にアンロックだけのみならず施設の効果を高めるアップグレード要素もあることからやりごたえも十分ですよ。

  • タイトル:IXION

  • 対応機種:PCSteam/Epic Gamesストア

  • 記事におけるプレイ機種:PC

  • 発売日:2022年12月8日

  • 記事執筆時の著者プレイ時間:3時間

  • 価格:3,848円






《K.K.》

SFとオープンワールドとミリタリー系が主食です K.K.

1990年3月の京都府生まれ。ゲーム好きのパソコン好き。ついでに言えば動物も好き。心理学部卒ゆえに人の心がわかると豪語するも、他人の心にはわりと鈍感で、乙女心となるとからっきし。むしろ動物の気持ちのほうがよくわかるが、本人は「尻尾と耳がないからだ」と弁解中。 2022年から「ゲームスパーク」で執筆中。パソコン代の足しにと始めるも、賃金はほとんど課金ガチャに消えている模様。

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