コアRPGファンを惹きつけて止まない迷宮の呼び声…「DRPG」の魅力とは?【年末年始特集】 4ページ目 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

コアRPGファンを惹きつけて止まない迷宮の呼び声…「DRPG」の魅力とは?【年末年始特集】

薄暗いダンジョンのより深く深くへ潜る……本特集ではそんな「DRPG」についてその魅力と、おススメのゲームを紹介します。

連載・特集 特集
コアRPGファンを惹きつけて止まない迷宮の呼び声…「DRPG」の魅力とは?【年末年始特集】
  • コアRPGファンを惹きつけて止まない迷宮の呼び声…「DRPG」の魅力とは?【年末年始特集】
  • コアRPGファンを惹きつけて止まない迷宮の呼び声…「DRPG」の魅力とは?【年末年始特集】
  • コアRPGファンを惹きつけて止まない迷宮の呼び声…「DRPG」の魅力とは?【年末年始特集】
  • コアRPGファンを惹きつけて止まない迷宮の呼び声…「DRPG」の魅力とは?【年末年始特集】
  • コアRPGファンを惹きつけて止まない迷宮の呼び声…「DRPG」の魅力とは?【年末年始特集】
  • コアRPGファンを惹きつけて止まない迷宮の呼び声…「DRPG」の魅力とは?【年末年始特集】
  • コアRPGファンを惹きつけて止まない迷宮の呼び声…「DRPG」の魅力とは?【年末年始特集】
  • コアRPGファンを惹きつけて止まない迷宮の呼び声…「DRPG」の魅力とは?【年末年始特集】

リアルタイムDRPG

リアルタイムで敵やトラップが動くため、プレイヤーもそれに対応した動作を要求されるDRPGです。

Legend of Grimrock

  • 開発・販売:Almost Human Games

  • 発売年:2012

古典的DRPG『ダンジョンマスター』の遺伝子を受け継ぎ再生させた名作

1987年に発売された『ダンジョンマスター』は、「敵がリアルタイムで襲ってくるし、トラップもリアルタイムで動作する」「生き延びるには食料や水が必要」など、それまでのDRPGと異なる独自のサバイバル感を構築した名作です。

それから25年後、1本のゲームがリリースされました。それが『Legend of Grimrock』です。

システムはほぼ『ダンジョンマスター』を踏襲しながら、重苦しい緊張感の漂う苔むした迷宮のビジュアルは大幅に現代化。プレイヤーは4人の冒険者を操作し、グリムロック山の迷宮の出口を求めて彷徨うことになります。

もちろん敵もこちらを発見するとリアルタイムで容赦なく襲ってきます。

敵に正面から挑むのか、あるいは一歩引いてからのヒット&アウェイ戦術をとるか、またはダンジョン内のトラップに敵を巻き込むか?そういった即時の判断力を問われるDRPGに仕上がっています。

『ダンジョンマスター』では食料と水のリソースの概念があったものを本作では食料に一本化、いつでも見られるオートマッピング機能など、遊びやすさも大幅に進化したゲーム性が評価され、本作は続編と合わせてインディーゲームとしては異例の100万本の売り上げを達成しています。

『Slay the Spire』や『Vampire Survivors』が多くのフォロワー作品を生み出しているように、本作以降海外製のDRPG、それも本作のフォロワーとなるような作品が多数生み出されていくことになります。

また、先述したように本作には絶海の孤島を舞台にした続編『Legend of Grimrock 2』があり、こちらも歯ごたえのあるリアルタイムDRPGで完成度が高く、両作とも日本語には対応していないのが残念なものの、英語がある程度理解できる方にはおススメです。

The Fall of the Dungeon Guardians

  • 開発・販売:Mana Games

  • 発売年:2015

オンラインRPGのような戦闘が特色のリアルタイムDRPG

本作『The Fall of the Dungeon Guardians』も、先述の『Legend of Grimrock』フォロワーの1作です。

但し本作は『Legend of Grimrock』や『ダンジョンマスター』のようにヒット&アウェイを上手く使って戦うのではなく、「右クリックで敵をターゲットしてオートアタック、画面下のキャラクター横のアイコンを随時クリックしてスキルを使用」といった流れで、まさしくオンラインRPGを1人でこなすような戦闘が行われます。

もちろん4人分を操作するためとても忙しいのですが、Spaceキーを押すことで戦闘を一時中断でき、中断中に次に使用したいスキルをクリックしておくことで戦闘再開後にそのスキルを使うよう予約が行えます。各階のボス戦にはマップ構造を活かした大掛かりなギミックもあり、その点でもオンラインRPGの戦闘に近い印象を受けます。

本作ではオープニングで主人公と3人の仲間をキャラクターメイクする方式で、選べる職業にそれぞれタンク、ダメージディーラー、ヒーラーといったオンラインRPG由来の注釈がついているのが特徴的です。また、ダンジョン内ではキャラクター同士の会話イベントがあり、無味乾燥になりがちなリアルタイムDRPGの中でも比較的ストーリー性が強いです。日本語にしっかり対応しているのも嬉しいところ。

難易度も簡単なものから歯ごたえのあるものまで、幅広い難易度を選んで遊ぶことができるので、興味を惹かれた方は是非チェックしてみてください。

Dungeon of Dragon Knight

  • 開発・販売:HexGameStudio

  • 発売年:2019

中国発、日本語にもバッチリ対応したリアルタイムDRPG

本作も、中国のメーカーによって開発された『Legend of Grimrock』フォロワーの1作となります。

薄暗い迷宮を4人パーティを組んで探索するのは『Legend of Grimrock』と同じ。戦闘も同作同様にうまくヒット&アウェイすると敵を無傷で倒せる……といった点までほぼそのままです。

しかし、本作の良い点の1つは「日本語に対応していること」。このおかげでダンジョンの謎解きや背景設定も理解しやすいです。

オートマッピングも踏破率表示やピン止め機能などが充実しており、フロアごとの隠し部屋の総数を表示してくれるのはアイテムの取り逃しを気にするコレクターにとっては嬉しい配慮ですね。

ダンジョンの中には冒険をサポートしてくれる美人なお姉さんの隠れ家に繋がるポータルが点在しており、ここでアイテムの補給や売却、負傷の手当てができます。ここは拠点らしい拠点のない『Legend of Grimrock』と大きく異なる点の1つです。

伝統的なスタイルのリアルタイムDRPGを遊んでみたいけど、英語はちょっと苦手……という方に試してもらいたいゲームです。

●LIVE IN DUNGEON

  • 開発・販売:ヘビサイドクリエイション

  • 発売年:2021

異世界配信者シミュレーターDRPG

今まで紹介してきたリアルタイムDRPGとは、異なる趣を持ったDRPGがこの『●LIVE IN DUNGEON』です。

プレイヤーはカメラ片手に、異世界のダンジョンの様子を生放送する配信者となってダンジョンを探索します。

ダンジョン内で珍しいものを見つけるとフォロワーや「いいね!」が増加。「いいね!」を稼ぐことで新しい装備やスキルを揃えることができます。

ダンジョンを歩いていると右側に視聴者のコメントがドンドン流れてきて、一部のコメントには十字キーの入力でレスポンスをつけることができます。

本作は他のリアルタイムDRPGのようにリアルタイムで回避するトラップはありませんが、ランダムエンカウンターによる戦闘が発生します。

戦闘はアクティブタイムバトルで、WASDキーとスペースキーで使用するスキルを入力しながら、十字キーで視聴者のコメントを返す(コメント返しをするとスキルのクールダウンが短縮される)……という、かなり忙しい仕組みに仕上がっています。目の前の困難に対処しながら配信コメントを返すその姿は、まさしく配信者シミュレーションと言っても過言ではないでしょう。

本作は操作に慣れれば2~3時間程度でクリアできる短編ですが、他のゲームではまず得られない貴重な経験をさせてくれるゲームだと筆者は思います。


《ずんこ。》

石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top