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オリジナルビール醸造シム&パブ経営SLG『Brewpub Simulator』プレイレポ―各要素はカジュアルながらも面白い、けど不具合多めが玉に瑕【特集】

昼はビール造り、夜はパブ経営!目指せビールマスター!

連載・特集 プレイレポート
オリジナルビール醸造シム&パブ経営SLG『Brewpub Simulator』プレイレポ―各要素はカジュアルながらも面白い、けど不具合多めが玉に瑕【特集】
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Movie GamesおよびSurefireは、ビアパブ経営シミュレーション『Brewpub Simulator』をPC(Steam)向けに2023年7月21日リリースしました。

本作は、祖父から譲り受けたパブを経営・拡大していく作品。店で提供するビールは自家醸造する必要があり、昼はビール造り、夜はパブ経営していくのが大きな特徴です。自由な材料の組み合わせで醸造ができるので、自分だけの特別なビールを提供するお店づくりが楽しめます。

本稿では『Brewpub Simulator』のプレイレポートをお届けしていきます。

受け継いだ祖父の遺産はボロボロのパブ

主人公は大学でろくな成績を残せなかった青年。物語は彼が卒業後、亡くなっている祖父の担当弁護士から一枚の手紙を受け取るところから始まります。祖父はカリフォルニアで昔からビールを作っていた醸造家で、主人公に経営していたパブを譲るという遺言を残していたようです。

これを人生の転機と考えた主人公は、さっそく祖父の残した“遺産”を受け取るためカリフォルニアの町へと向かいます。しかし、そこにあったのはボロボロなパブ跡地でした。店の前にはゴミが散乱し、窓には板が打ち付けられ、店の横には変なおっさんが座り込んでいます。

担当弁護士いわく、祖父の「美しい店」を受け継ぐためにはいくつかの条件があるとのこと。主人公は目の前の状況にへこたれることなく、最初の作業としてお店の清掃を始めることになります。清掃後は店の準備として内装やグラスの用意、店の名前決定などのチュートリアルをこなしていきます。

無事に店の準備を終えた頃、弁護士さんから「祖父の古い友人からビールを届けてもらっている」と連絡が。さっそく店の横にある受け取りボックス“NINJA BOX”から荷物を受け取り、店のサーバーに繋ぐことで、開店するためのすべての準備が整いました。ありがとうおじいちゃん。

こうして主人公がカリフォルニアのビール王になるまでの道のりが始まるのです。

いよいよパブが開店!お客さんの高評価を獲得せよ!

本作の経営パートは比較的シンプルで、お店にやってくるお客さんの注文に応じたビールをグラスに注いで提供する、飲み終わったお客さんのグラスを回収して洗う、汚れた店内を掃除するといったもの。しっかりと提供できればお客さんからは代金だけではなくチップももらえます。

お客さんは人によって頼み方が異なり、明確に銘柄を指定する人や「ナンバー1をくれ!」「なんでもいいから飲ませてくれ!」といったアバウトな注文も。なかには「スイートな味わいのやつをください」といった味や香りの注文をするお客さんもいるので、どれだけ適切な提供ができるのかは重要です。

グラスの洗浄も大切

といっても序盤では複数種類のビールを用意するのは難しいので、困った時は注文時に断って帰ってもらうことも可能です。ゲーム内ではお客さんの満足度を上げることも店の評価を上げるために重要なので、間違えた注文をするよりも無理なことは無理という必要があるのです。

なお、パブは7時間営業する、もしくは店を閉店にすることでその日の営業が終わります。閉店後は経営結果が表示され、稼ぎや評価によって獲得した経験値によって店のレベルが上がっていきます。店のレベルが上がると新しい装飾品やグラス、壁紙などがアンロックされていきます。

ゲーム筐体を設置すれば実際にミニゲームも遊べます。経営を進めていくと、店の前に座っている変なおっさんことアルバトロスさんから色々なアドバイスももらえますよ。謎が多い人物ですが、経営面でも非常に頼れるお方です。

公式でも紹介していますが、グラス以外で提供することも。

簡単アレンジ可能な醸造パート!

本作の醍醐味のひとつであるビール造りは、いわゆるホームブリューイングスタイルで醸造します。水を入れた鍋にモルトエキス(またはモルト)とホップを入れてしばらく煮立たせ、温度を下げてイーストを投入、あとは発酵容器で寝かせれば完成です。

ゲーム内では、水やモルトなど各材料は投入時にしっかりと量る必要があります。とはいえそこまで本格的なものでなく、チュートリアルでまず造るアメリカンペールエールも分量と時間さえ間違わなければ安定している品質のものが簡単に作れます。

また、イチゴやレモン、バニラなど発酵直前に加えるフレーバー原料も豊富に用意されています。各原料には味や香りが書かれているので、風味の方向性に関しては比較的簡単にアレンジ可能です。

本作は基本的に自分で考えてビールを作るのが醍醐味ではあるのですが、公式で一部ビールの作り方を少しだけ紹介しています。また、ゲーム内でもストーリー(依頼)を進めていくと、アルバトロスが新しいビールのヒントをくれることもあります。

筆者も色々なビール造りを試したのですが、ベースとなるレシピさえ崩さず、IBU(苦味)の数値に気をつければ、よほど変なアレンジをしない限り極端に評価は落ちません。なお、完成させたビールは、地元のビール工場の協力で再注文が可能。新しく作り出すだけでなく、お気に入りのビールをいつでも提供することもできますよ。

設備もどんどん増やしていきましょう。
お店の準備も忘れずに。ブーツグラスもありますよ。

不具合の多さが惜しい!対応も早いので今後に期待

自由なビール造りとお店経営の2つが楽しめる本作。開店準備パートは時間の概念がないので、じっくりと醸造やお店のメンテナンスが行えるのも嬉しいところです。

ただし、現時点でゲームの不具合はかなり多めです。最も顕著なのが、ゲームを続けていくとどんどん動作が重くなっていく点。これは読み込みの重さだけでなく、物理エンジンのさまざまな不具合も引き起こしています。

筆者は今回のプレイ中に「グラスが突然飛び上がって割れる」「作ったビールを入れた樽が地面に吸い込まれる」「重くなった店内でグラスを拾おうとしたら謎の配置画面に移行する」などの怪現象が多発しました。グラスは物理エンジンと相性が悪いのか、すぐ壊れてしまいますね。

ほかにも「ゲームをロードしたら中身入りの発酵容器が増える」「グラスにビールを注いだ瞬間に割れて店の清潔度が0になる(実績が取れました)」などのトラブルも。開発チームの対応は早く、地面に吸い込まれる不具合などはある程度対処されていますが、まだまだプレイ中の重さは気になります。


ここまで紹介してきた『Brewpub Simulator』。昼間に気軽にビール造りを楽しみ、夜にはパブで完成品を提供するというゲームデザインは好相性。経営シミュレーションとしては比較的オーソドックスな内容で、クエストをこなせばお店の規模もどんどん大きくなっていきます。

売りの一つであるビール造りは、簡単な操作で大胆なアレンジが可能。ベースのビール種類を増やす(レシピを知る)方法がわかりづらいですが、基本的に評価が低いビールでも売ることはできるので、ますば色々楽しむことがオススメです。現時点では気になる不具合も多いですが、少しずつ改善されているので、今後にも期待したい作品です。

なお、Steamストアページは日本語ですが、ゲームは日本語対応していません。一部クエストや会話などはある程度文章を読む必要があるので、プレイする際はお気をつけください。



ビール造りも経営SLGも要素として魅力たっぷり!とはいえ今は不具合が多すぎるので改善に期待したいスパ


タイトル:Brewpub Simulator
対応機種:Steam
記事におけるプレイ機種:Steam
発売日:2023年7月21日
記事執筆時の著者プレイ時間:10時間
価格:2,000円

《Mr.Katoh》

酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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