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これが『Apex Legends』モーションキャプチャーの現場だ!Respawn本社見学ツアーで肉体×技術の結晶を見た【アメリカ渡航レポート】

『Apex Legends』モーキャプの現場に潜入!

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『Apex Legends』を開発するRespawn Entertainment(以下Respawn)のオフィスはアメリカ・ロサンゼルスにあります。

今回筆者が渡米した理由は、実はRespawn本社にて『Apex Legends』のシーズン20に関する記者発表会に参加するため。それと同時に、来訪したメディア関係者に向けたオフィス・スタジオ見学会も開催されました。

今回はレジェンドの動きを制作するモーションキャプチャースタジオも見学しましたので、それらの様子をお伝えしたいと思います。

人生初のアメリカ!

さて、筆者は23歳から今現在に至るまで、パンデミック期の例外を除いて毎年海外に渡航しています。

しかし、それらはいずれもアジア諸国ばかり。恥ずかしながら、アメリカへの渡航はこれが初めて。いずれは行こうと思っていたのですが、まさかライターの仕事で渡米するとは夢にも思っていませんでした……。

ともかく、人生初めてのアメリカです。上空から見たロサンゼルスは、道路が碁盤のようになっています。ふえ~、アメリカって噂通り道路が真っ直ぐなんだなぁ……。

筆者にとって、アメリカで見かけるものは何もかも新鮮。空港から宿泊先のホテルへ向かうUberの車内でも、外の景色に釘付けになっていました。いやまぁ、時差ボケは相当なものでして、ロス滞在中はずっと睡魔に襲われていたほど……。

目の前に広がる『Apex Legends』の世界

今回の発表会に参加する記者は、全員同じホテルに集められました。そこからRespawn本社へ向かうバスに乗ります。駐車場からエレベーターを使って入館すると、そこにあるのは『Apex Legends』の世界。実寸大のサプライボックスがあるじゃねぇか! 中身はフェニックスキットです。

箱の横には等身大のパスファインダーくんがいます。間近で見てみると、デザインのせいか結構親しみやすい雰囲気です。彼、一家に1台あれば何かと便利そうね。押し入れの中のタヌキ型ロボットよりも役に立ちそうだぞ!

とにかくRespawnのフロアや通路は『Apex Legends』のレジェンドのイラストが描かれたパネルや等身大ポップで彩られています。かと思えば、テーブルにはYouTubeからもらった銀の盾、そして金の盾が。筆者はYouTubeでゲーム実況チャンネルをやってますから、いつかは自分も銀の盾くらいはもらいたいなぁ……と思わずにはいられません!

手作り感満載の最先端機器

さて、ここからが本題。『Apex Legends』のレジェンドたちのアクションを作るのは、バスケットボールかハンドボールのコートを思わせる見た目のモーションキャプチャースタジオです。

モーションアクターは、センサーが内蔵された専用のスーツを着込みます。さらに『Apex Legends』はキャラが武器を持って戦うゲームですから、当然武器も用意されています。この武器、思ったよりも手作り感満載だったり(実際に手作りの代物)。

また、今回は「頭の動きと表情を同時に収録するモーションセンサー付きカメラ」も公開されました。首を傾けた状態で泣いたり笑ったり、ということもしっかり認識してくれるスグレモノですが、これも間近で見ると結構な手作り感だったりするんですよ!

AI導入はまだ困難?

ゲームのモーションキャプチャーは確かに「世界最先端のテクノロジー」ではありますが、同時に人間の肉体を活用しなければ形にならない作業でもあります。

別の記者からは、このような質問がありました。

「モーションキャプチャーの過程において、AIが作業を効率化するということはあるのでしょうか?」

それに対する答えは、

「モーションキャプチャーは“データの蓄積”です。それは絶対に欠かすことができず、故にAIで作業をショートカットするということは今の時点では難しいと思います」

というものでした。

これはもしかしたら、昔のセル画アニメに近いものがあるのではないでしょうか。地道なデータ収集は、まさにセル画の1枚1枚に絵筆を入れる作業によく似ています。

モーションキャプチャーは「肉体労働」

モーションキャプチャーは、人体の自然な動きを完璧に再現するため、そしてバグを発生させないようにするために幾度もデータを重ねていきます。それは同時に、モーションアクターに様々な動作を何度もやってもらうということでもあります。

我々がなんとなく想像する以上に、モーションキャプチャーは「肉体労働」です。

『Apex Legends』のアクションゲームとしての完成度は、まさに実在の人間が長時間に渡って運動能力を発揮した結晶と言えます。ゲームとは、それに携わる人が実際に体力を振り絞って作るもの。開発陣の苦労と創意工夫を再確認した今回の見学ツアーでした。

(提供:エレクトロニック・アーツ)


《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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