くらえこれが俺の退職届(物理)だ! ローグライクACT『速攻退職』で学ぶ、社会人1年生のイロハらしきもの【プレイレポート】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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くらえこれが俺の退職届(物理)だ! ローグライクACT『速攻退職』で学ぶ、社会人1年生のイロハらしきもの【プレイレポート】

なお、現実社会で暴に訴えると間違いなく罰せられるので、法と手続きに則り物事を進めてください。

連載・特集 プレイレポート
くらえこれが俺の退職届(物理)だ! ローグライクACT『速攻退職』で学ぶ、社会人1年生のイロハらしきもの【プレイレポート】
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今回はYOHCAN Co., Ltd.がデベロッパーを、Justdan International Co., Ltd.がパブリッシャーを担い、2024年4月3日にSteamにてWindows PC向けにリリースしたアクション『速攻退職(QUIT TODAY)』をご紹介。

なお執筆にあたり、Justdan International Co., Ltd.からキー提供を受けて本作をプレイしています。

『速攻退職』とは?

本作は、ひょんなことから会社の陰謀に巻き込まれた限界サラリーマンが、むしろこっちから辞めてやらぁ!と、迫りくる同僚や上司をボコボコにしていくアクションゲーム。ローグライト要素もあり、戦闘を通して能力アップを果たしながら社屋を駆け上がり、ありえない労働環境を牛耳る社長へ物申しましょう。

奇しくも新年度を迎えたばかり、このたび新社会人として出発される皆様におかれましては、誠におめでとうございます。世の荒波に揉まれてもどうか初心を忘れず、爽やかに時代を駆け抜けてくださいませ。

そしてもし耐え難い理不尽にさらされることがあれば、本作で反骨心を学び、法に則った上で記録を欠かさず証拠を揃えて的確に相手を追い詰めr……ともあれさっそくやってまいりましょう。

操作・設定・言語について

キー配置は変更不可

本作の操作はキーボードおよびコントローラーに対応。どちらでプレイしても問題はありませんが、激しい操作もあるアクションゲームなので、個人的にはコントローラーの方が遊びやすい印象でした。

その他設定については、オーソドックスなものが並びますね。なお言語は、バッチリ日本語に対応しています。やや翻訳がかたい部分もありますが、プレイする上で支障はありませんでした。

本編開始

さあ始まりました『速攻退職』。英語表記では『QUIT TODAY』ですが、字面のインパクト的にやはり漢字の方が強いですね。ニューゲームを選択すると冒頭のカットシーンが始まります。

朝7時のアラームを止めて起床。ためしに現実世界で数分待ってみましたが、時計は7時から動かなかったので良かった……操作の遅れでそのままゲームオーバーなどにはならずに済みました。

と、思ってボタンを押したらゲーム側で一気に1時間近く進めてくれちゃいました。なんてことしてくれてんの。

とはいえ、たっぷり寝たことで体力ゲージが1つ追加される報酬が得られたので結果オーライ。

少し気になったので、いま執筆しながら改めて冒頭をプレイしたのですが、どうやらこれはイベントだったようです。ボタン連打すると7時半ちょいすぎに起床して、別の報酬が得られました。

またセリフも、それぞれでやる気が大きく異なりました。

自宅では愛犬ゼロも一緒に生活しており、後述のショップで購入したドッグフードを渡せば、一定数ごとに親密度が上がり、戦闘にサポート役として加わってくれます。このサポート役についてもまた後ほど。

戦闘はややぎこちない

会社に到着すると、何故か「自分が辞める」という噂で持ちきりで、しかも退職を咎める同僚ロボットたちに裏切り者めと襲いかかられてしまいます。

本作の基本的な進行は、社内各フロアをエレベーターで移動しつつ、それぞれのステージで待ち構える同僚社員をはじめとする敵を張り倒していくというもの。道中にショップや味方などのフロア(?)も存在するので、適宜利用するとよいでしょう。

さてチュートリアルを交えつつ戦闘開始。基本はパンチ、ブロック、飛び道具、サポート役による援護を絡めつつ、ゲージが溜まったら必殺技を放っていきます。ただしステータス強化前だと、どうにも動きがぎこちない主人公。

いや、見た目は派手にアクションしているのですが、こちらの操作入力から実際に反映されるまでの僅かなタイムラグとコンボ完了後の硬直時間の長さがやや気になるのです。攻撃ボタンを連打している時、攻撃アニメーションが遅れてついてくるような錯覚。

これはワンテンポのズレを感じる、とも言えます。ブン……ブン……ではなく、シェイシェイハ!と言えば求めているスピードの感じが伝わるでしょうか?(古のインターネット・ミーム)

また個人的に気になったのは、ダッシュの飛距離とモーションです。敵の攻撃はブロックで防ぐも良し、ダッシュで躱すも良しなのですが……その飛距離は存外に短く、また完了時に「ヒーロー着地」のようなポーズをとるので、どうしても長めの硬直時間が発生するのです。

そのため敵の攻撃を避けたつもりが被ダメージ、反撃をしようにも硬直時間があって動けない。そこへ敵の攻撃タイミングと悪い意味で噛み合ってしまう……ということがしばしばでした。そういった理由から特に序盤は、複数体に囲まれると、攻撃と防御の対応がやや大変。

一方でタイマン勝負だと、吹っ飛びに気をつけさえすれば、敵を隅っこに追い込めてボコボコにできる爽快感がありましたね。椅子などのオブジェクトを投げつけるのもまた良いものです。

そして何よりスカッとする瞬間は「トドメ演出」でありましょう。同僚を引きちぎるわ膝蹴り連打するわパイルドライバー決めるわのやりたい放題。ここらへんの激しさを演出だけでなく戦闘の操作感にも、もう少し落とし込んでもらえたら個人的には大喜びです。

報酬など

戦闘に勝利するとお金がもらえ、ローグライク要素としてパワーアップ用の能力を1つ選択する報酬画面にうつります。個人的には上記の「ぎこちなさ」があるため、とにかく攻撃速度と移動速度が上がるよう主人公を強化していきました。

そのおかげでゲームが中盤(?)に差し掛かる頃には、こちらの慣れ以上に、戦闘でだいぶ動かしやすくなった体感でしたね。あと話が少しズレますが、戦闘では、飲食物がドロップ(?)することもあるので、こまめに取得して体力ゲージを満タンにキープすると良いでしょう。

物語を進めていくと他の社員が登場し、彼らを助けたりすることで「サポートキャラ」として使用可能になります。特定のアイテムを渡すことで冒頭の愛犬ゼロよろしく親密度が上がり、ステータスも強化されますね。


個人的に本作に対しては、タイトル画面の激しさから、ブチギレた主人公が激しい曲(Fatboy Slimなど)をBGMに、何もかもを巻き込んだ嵐となって破壊の限りを尽くすようなバトルを期待していたので、少々物足りなく感じてしまいました。

しかしそういった個人的な感想は脇に置きつつ、あらためてゲームに注目すれば、バトル以外にもちょっとしたミニゲームがいくつも用意されていたり、ボス戦はただ殴るだけでOKとはいかない「捻りの効いたスタイル」だったりと、全体的になかなか挑戦的な作品に仕上がっていることは間違いありません。

気に入らない奴らをぶん殴るべく、文字通り会社のてっぺんを目指して戦う『速攻退職』……なお本作で学んだことを実社会でそのまま実践すると大変まずいことになると思うので、くれぐれもご注意ください。

代わりに、仕事上の相手がもし一線を越えてきた場合は、記事冒頭でも申し上げた通り、法に則った上で、会話・電話・メールといった証拠を紙媒体および電子媒体の両方で揃え、水面下で準備を進め状況が整い次第、一気に追い詰mムグムグ……(何者かに拘束されて連れて行かれる筆者)

  • タイトル:『速攻退職』

  • 対応機種:Windows PC

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC

  • 発売日:2024年4月3日

  • 著者プレイ時間:3時間

  • サブスク配信有無:記事執筆時点においては、無し

  • 価格:1,700円(2024年4月10日まで1,530円のセール中)
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

スパくんのひとこと

地獄の会社員時代を思い出してこみ上げてくるのは笑いか涙か、はたまたトラウマなのか(スパ語尾の消失)

《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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