『ダイイングライト:ザ・ビースト』先行プレイレポ―10年以上監禁されていた初代主人公カイル・クレインの新たな復讐劇が幕を明ける。 なぜ『3』ではなく『The Beast』なのかも聞いてみた | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『ダイイングライト:ザ・ビースト』先行プレイレポ―10年以上監禁されていた初代主人公カイル・クレインの新たな復讐劇が幕を明ける。 なぜ『3』ではなく『The Beast』なのかも聞いてみた

初代主人公のカイルが長い監禁から脱出し、新たな力で復讐に挑みます。

連載・特集 プレイレポート

先日行われた「Summer Game Fest Play Days 2025」。会場でTechlandが手掛ける『Dying Light』シリーズ新作『ダイイングライト: ザ・ビースト(Dying Light: The Beast)』を先行プレイしてきました。本記事ではその内容をお届けします。

主人公カイル・クレインに何が起こったのか

本作の主人公は、初代『Dying Light』の主人公キャラクター、カイル・クレインです。初代のDLC『Dying Light: The Following』では、プレイヤーは街を核攻撃するか、市民を守るために自身を犠牲にするか、カイルの運命を選ぶ必要がありました。『ダイイングライト: ザ・ビースト』では、カイルは後者を選択したことが明らかになります。

その結果、カイルは“バロン”と呼ばれる人物によって捕らえられ、13年間も実験台にされていました。しかし、カイルは脱走し、バロンに復讐を果たすために再び主人公として戻ってきました。

カイルはかつて賑わっていた観光地である田舎街のキャスターウッドへと向かいますが、そこはお馴染みのゾンビ“バイラル”で溢れかえっています。

強力無比な“ビーストモード”の導入

本作では、カイルが受けた実験から生まれた新能力“ビーストモード”が導入されています。これは、近接武器で敵を倒してメーターをチャージすることで発動し、カイルにあらゆるものを打ち砕く強力な力が宿ります。発動中は猛烈なパワーを発揮し、圧倒的な攻撃を繰り出します。

この能力は彼の体内に注入されたゾンビのDNAによるもので、まさにタイトルのThe Beastらしい強さです。 どれくらい強いかというと、ボスへのフィニッシャームーブで首を引きちぎります。 うん、しっかり化け物。 また、ボス敵を倒すことでビーストモードが強化されていきます。

ダイナミックな天候と昼夜サイクル

『ダイイングライト: ザ・ビースト』は天候に対応しました。例えば、雨が降ると路面が滑りやすくなり、カイルが転倒する可能性があります。今回のデモでは大雨を体験できましたが、製品版に他の天候があるかは分かりません。

また、『Dying Light 2』のように、太陽が沈むとより強力な“ボラタイル”が出現し獲物を探し始めます。夜間は、物音を立てずにしゃがんで移動し、懐中電灯を使って道を照らすことが重要になります。

ブースはゲーム内の作業場を再現

デモ版ではセーブポイントをアンロックしたらそこで睡眠を取って朝に変わりました。 ここも過去作と同様です。

パルクールだけでなく車両運転も追加!

『Dying Light』シリーズお馴染みのパルクールは健在で、建物に登ったり、飛び跳ねたりして敵の探知を避けながら移動します。

パルクール部分は既に完成されていたものなので、『ダイイングライト: ザ・ビースト』で目新しさは感じられませんでしたが、『Dying Light 2』で慣れた操作感はそのままなのですんなりプレイできました。

しかし、今作からはパルクールだけでなく運転できる車両も追加。デモ版では長距離を移動するときに車でゾンビを薙ぎ払いつつ爆走できました。 前作に登場したパラグライダーの代わりとなるかもしれません。

過去作よりも銃撃戦の頻度がアップ! でもドロップキックがやめられない

バットや斧を使った接近戦など、従来の『Dying Light』プレイヤーにはお馴染みの戦闘要素は今作も継続。 先に述べたように近接攻撃でビーストモードのゲージも溜まっていきます。もちろんドロップキックも健在です。

また、『ダイイングライト: ザ・ビースト』は過去作よりも銃撃戦に重点が置かれており、カイルも敵も弾薬がたんまり入手できます。 『Dying Light』シリーズなのに、序盤から銃を気にせず撃ちまくれるのは非常に楽しい仕上がりになっています。

デモでは、弓矢やアサルトライフル、ショットガン、さらには火炎放射器も使用できました。

『3』ではなく『The Beast』の理由は?

デモ版をプレイ中に開発チーム、なぜナンバリングタイトルの『3』ではなく、『The Beast』にしたのか尋ねてみました。 元々『The Beast』は『2』のDLCとしてスタートしたところ、規模が大きくなっていき単体タイトルにスピンオフ。 そこで一度『Dying Light 3』にするか相談した結果、『3』の名を冠するほどの革新的な要素はなく、『2』をブラッシュアップした『The Beast』として制作されたとのことです。


今回のSummer Game Fest Play Days 2025で体験したデモは、全体的に『Dying Light 2』らしさを強く感じさせつつも、新要素によって新しい楽しさを感じさせてくれる内容でした。

『ダイイングライト: ザ・ビースト』は、2025年8月22日にPlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam)向けに発売されます。


ライター:いーさん,編集:Akira Horie》

ライター/絶滅危惧種アメリカ在住ライター兼YouTuber いーさん

YouTubeやりつつ様々な媒体で執筆中

Akira Horie

編集/n/a Akira Horie

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  • スパくんのお友達 2025-06-22 5:07:28
    DLCとして作ってたものの規模が大きくなったから独立したソフトになったってもろにデッドアイランドリップタイドじゃん
    リップタイドはそのせいで前作の半分ぐらいの容量しかないスカスカゲーだったけど同じこと繰り返してビーストは大丈夫なのか
    2 Good
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  • スパくんのお友達 2025-06-15 4:19:03
    2を今プレイしてるけど、なんというか1のほうが雰囲気とかよかったな。
    なんかUBIが作ったようなマップがつまらなさすぎる。
    2 Good
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  • スパくんのお友達 2025-06-13 4:30:40
    1は神ゲーだけど2はつまらんかったなぁ
    つか主人公DLCでゾンビになってたじゃん
    世界線違うの?
    1 Good
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  • スパくんのお友達 2025-06-13 3:54:16
    Dead Islandシリーズと並びまるで格ゲーのような多種多様なアクションで
    ゾンビを蹴る殴る飛ばすと翻弄するのがウリな一方
    その全アクションがビルド解放式で最初から使えないもどかしさの
    ジレンマを持つゲームなのでガンアクションに傾くのは仕方ないと思いつつも、
    少し寂しい。
    1 Good
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  • スパくんのお友達 2025-06-13 1:01:22
    グラフィックの色調もゲームプレイも1遊んだプレイヤーが2に求めてた感じに見えるなぁ、丁度1の話に戻るし
    個人的に銃もビーストモードも当時差別化出来たDead Island 2と被るから、ビーストがただ近接タコ殴りじゃなく固有のフィニッシャームーブが沢山あると嬉しいな
    3 Good
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  • スパくんのお友達 2025-06-12 11:02:57
    銃撃ち放題ってことは中盤以降はもう肉弾戦実質お役御免になるのかな??
    1 Good
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  • スパくんのお友達 2025-06-12 10:52:56
    1、2を購入した理由が「ゾンビにドロップキック出来るのはこのゲームだけ」なんで、今作でも
    いっぱい吹っ飛ばせるみたいで嬉しい
    14 Good
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  • スパくんのお友達 2025-06-12 10:45:37
    雨で滑って転倒とかいう要素いるか?
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    2件の返信を表示 返信を非表示
  • スパくんのお友達 2025-06-12 9:21:30
    Ps版で貰えるけどどうせ規制されているだろうからpc版に変更してくれねえかな
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  • スパくんのお友達 2025-06-12 9:11:40
    リアルさを追求したせいか2のフックは嫌いだった。1の物理法則を無視したグラップリングフックの楽しさたるや
    25 Good
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