エレクトロニック・アーツとRespawn Entertainmentは、バトルロイヤルシューター『Apex Legends』の新シーズン「SHOWDOWN」を、日本時間2025年8月6日2時から配信予定です。
本シーズンでは、チームメイトのリスポーンや、取得することで武器やレジェンズを強化する「Evo」など、多くの要素が採用された新ゲームモード「ワイルドカード」が登場。また、レジェンド・コースティックとバンガロールの性能が調整され、コントローラークラスにも新たな特性が加わっています。
そのほか、ランクマッチ向けには戦略を深める「ドロップゾーン」が追加。既存の武器の強化やホップアップの仕様変更、より強力なパワーアップを可能にする新アイテム「アンプ」の登場など、さまざまな調整や変更が行われています。
本稿では、2025年7月23日に開催されたメディア向けイベントの内容を紹介していきます。
ハイボルテージな新モード「ワイルドカード」
新たに恒常のゲームモードとして加わる「ワイルドカード」は、3人10チームの最大30人で勝利を競いあいます。このモードでは、プレイヤーが“すぐカオスの中に飛び込める、激しいゲーム体験”を可能にするため、さまざまな要素が導入されているのが特徴です。
マップはキングスキャニオンで、ジップレールやジャンプ台などが設置され、よりスピーディーな戦いが展開。通常モードよりも初期戦闘マップが小さく、開始時点から激しい戦闘を楽しめるほか、もし倒されてもプレイヤーにはさまざまなチャンスが与えられます。
さらに、このモードではチームで同じレジェンドを選択できます。ミラージュ3人でデコイを展開したり、アンセムトレイラーのようにマッドマギーの鉄球を複数投げつけたり、さまざまな戦略や遊び方も期待できます。

◆進化アイテム「Evo」登場!オートルートシステムも
ゲーム内に登場する「Evo」オーブは、取得することで武器のレベルアップやシールドの付与、ヘルス回復サポート、アルティメットアビリティの短縮など、さまざまな効果を持っています。
また、プレイヤーのインベントリが各アイテム専用スロットで簡略化されているほか、オートルートシステムが採用されています。敵を倒した際には弾薬やシールドセルなどがドロップし、その上を通過するだけで必要な補給を行います。ドロップアイテムはラウンドが進むごとにより良いものへと変化していくようです。
◆チームメイトはリスポーン可能!
「ワイルドカード」では、ゲーム中にチームメイトが生き残っていればリスポーンできる可能性(5ラウンドまで)があります。リスポーンタイムは「Evo」を取得することでも短縮が可能で、リスポーン自体に大きなペナルティはないようです。

◆近接武器「バット」が登場!
本モード向けのケアパッケージ武器として、新たな近接武器のバットが登場します。バットは近接で大きなダメージとノックバックを与えるほか、チャージ攻撃では相手を吹き飛ばすことも可能です。
バットはシーズン26「SHOWDOWN」での期間限定武器として登場するということなので、是非とも使ってみましょう!

バンガロール&コースティックが強化
公式サイトで「ライバルを煙に巻け」と紹介されていますが、今回のアップデートでは煙(ガス)を使用するレジェンド・バンガロールとコースティックの性能が大幅に調整されています。
◆コースティック
パッシブアビリティが変更され、ガスで相手にダメージを与える、リングコンソールを起動する、デスボックスを開けるといったゲーム中の行動で追加の進化ポイントを獲得できるようになります(既存のノックスアイは削除)。また、ガスを当てることで相手の移動アビリティを制限するようです。
さらに、ガスエリア内にいることで戦術アビリティのリチャージ速度を大幅に向上する新たなレジェンドアップグレードも追加されます(ノックスアイ延長は削除)。開発チームとしては、現在人気のアッシュに対するカウンターになり得るかもしれない、とコメントしていました。


◆バンガロール
バンガロールはレジェンドアップグレードが刷新され、戦術アビリティのスモークランチャーをより活かした戦い方が可能になります。Lv2アップグレード「ELECTRIC SMOKE」では、スモークを帯電させ、敵の設置物にダメージを与える追加能力を得られます。もうひとつの「COVER ME!」は、煙の中で仲間のHPを回復可能です。
Lv3アップグレード「ECM PAYLOAD」は、アルティメットの空爆を強化し、追加ダメージと敵の設置物を破壊する効果を与えます。「MEDAL OF HONOR」は煙の中にいるダウン中の仲間の復活速度アップなどの効果があり、Lv2の「COVER ME!」と組み合わせることでチームを立て直しやすくなるようです。


◆コントローラークラス調整
また、今回のアップデートではコントローラークラスの新たな能力として、リングコンソールを起動した際に、EVACタワーを発動させる事ができるようになります。状況によっては仲間と合流しやすくなりそうですね!
新装備アンプが登場!ホップアップは武器組み込みへ
◆ホップアップ仕様変更
新シーズンでは武器用アタッチメントのホップアップが仕様変更になり、デフォルトで武器に組み込まれます。ホップアップを使用するためには攻撃などで武器を進化させる必要がありますが、同じ武器を使い続けることで、ホップアップによる強力なサポートを得られます。
新しいホップアップでは「GRAFFITI」が登場し、アンロックすることで操作性向上とマガジン拡張効果を得られるだけでなく、発射する弾薬がペイント弾へと変化します。こちらのホップアップはスピットファイアなどで使用可能です。
◆新装備品「アンプ」が登場!
バトルロイヤル向けの新アイテムとして、アンプと呼ばれる装備品が登場します。アンプは強力なルート装備で、入手することで「シールドバッテリーを2つ持っていれば使用時に消費しない」「インベントリを2ヶ所使用する代わりに弾薬が無限」「取得時に25アーマー獲得する」などの能力をもっています。
アンプは強力な一方でゲーム内では序盤から簡単に入手できるものではなく、ゲーム中盤以降から少しずつ手に入りやすくなっていくようです。なお、アンプは専用スロットに入るため、装備時にインベントリを圧迫することはありません。


◆RE-45はバリスティック武器庫バージョンに
今シーズンは“バリスティックの個人用武器庫から再活性化された武器”が登場し、RE-45が新たな能力を持ったエリート武器として登場します。これまでのライトアモ武器からエネルギーアモ武器へと変更となり、チャージショットでバースト射撃を可能にする、独自性能を持つ銃となっています。
バリスティックの武器庫は使用頻度が低い武器にスポットを当てるという思惑があるようで、基本的には期間限定装備として各ゲームモードで実装されます。

◆P2020はケアパケ武器へ
武器の変更点としては、P2020がケアパッケージ武器へと移動になります。ケアパッケージ版ではキネティックフィーダーホップアップを装着していて、とても頼りになる武器になるようです。そしてピースキーパーはフロア武器へと戻されます。
他の武器では、モザンビークは発射速度の向上などの調整が行われるほか、LMGはヒップファイアの性能を少し下げた一方でアクセラレーターホップアップが装着されます。また、マップ内のクラス向けサプライボックスにも調整が入り、よりチームにとって良いものが手に入りやすくなるようです。
ランクマッチ開始前にマップが閲覧可能に
ランクマッチでは、新たな要素として初期でルートが確認できるドロップゾーンが登場。また、マッチメイキングのメンバー維持や新たなランクマッチ報酬など、さまざまな新機能やアイテムも追加されます。
◆ドロップゾーンで開始前にルート確認
ランクマッチ向けの新機能として、レジェンド選択前にマップ内の初期ルートが閲覧できる様になる新機能「ドロップゾーン」が実装されます。この機能の追加により、チーム内でのレジェンド選択や初期地点など、さまざまな戦略が組みやすくなるようです。
◆フレンド以外とも同チームで再マッチ可能に
シーズンスプリット2からは、マッチ終了時に「同じメンバーで再マッチするかどうか」を選択可能になります。こちらはプレイヤーごとの選択式で、もし1人が拒否した場合は残った2人は同じチームでマッチを再検索する形になり、新たなメンバーをくわえてプレイできます。
◆新たなランクマッチ報酬「オーラ」
ランクマッチでの新たな報酬装備品として登場する「オーラ」は、プレイヤーのダイブやエモート、フィニッシャーなどの行動時にランクティアを表示するというものです。こちらのオーラはレジェンドスキンに依存しない装備品で、任意で装備をON/OFFすることもできます。

◆ブロンズ帯の参加コストの導入
アップデート後は、ブロンズティアでもランクマッチ参加時にエントリーコストが必要になります。ゴールド/プラチナティアのプレイヤーのエントリーコストが少し上がるようです。また、キル/アシスト時に獲得できるRPが減少するほか、チャレンジャーボーナスによるRP獲得量が上昇します。
E-Districtがより明るく!新チャレンジも登場
◆マップE-Districtを調整
その他の変更点としては、マップ「E-District」に調整がくわえられます。これまではネオンが印象的なマップだったのですが、メインの時間帯が昼間になったほか、視覚的なコンストラクトやライティングを調整することで、より明るく見やすいマップになるようです。
また、各POI間の設置物が減少する、ストア内に新たな入口が追加されるなど、地形的な変更も加えられています。今後は他のマップもより見やすく、戦いやすくする調整が行われる予定であることも明かされています。キングスキャニオンでは、照明やマテリアルの追加などが行われることも明らかになっています。



◆プログレッション
ゲーム内でのプログレッションにも調整や追加が行われます。まず、デイリーやウィークリーのほとんどのチャレンジがすべてのゲームモードでクリア可能になります。これは多くのプレイヤーが通常のマッチだけでなく、ミックステープなどのモードも並行して遊んでいることで、どのようなプレイでもチャレンジを達成しやすくする狙いがあるようです。
また、プレイヤーの行動に応じて解放される新たなチャレンジ「アコレード」が登場します。チャレンジには“ダブルキルを達成する”、“ジップレール/ジップラインで一定距離移動する”など、戦闘や移動など多彩なものがあり、それぞれにティアも用意されています。
セッションFAQ
――ワイルドカードで面白いレジェンドの組み合わせはありますか?
開発チーム:バンガロール3人のチームだと、全員でスモークをどんどん使って敵をあぶり出したり、かなり楽しいプレイができます。他にもミラージュだったり、アッシュ3人にバットをもたせるのもすごいですね。
組み合わせ次第で経験豊かなスタッフでも簡単に倒されてしまいます。本当に楽しいモードになっていると思いますよ。

――ドロップゾーンが追加されたことで、マップのルート総量に変化はありますか?
開発チーム:現時点でルート総量自体は変わっていません。ドロップゾーンの追加はゲームにとって大きな変化なので、まずはシーズン中に注視しながら様子を見て検討していきたいと思っています。
もしこの調整のまま、ゲームがフェアでヘルシーな展開になるのであれば、特に変更はないと思います。
――バットを使用して相手をマップの外まで吹き飛ばせますか?
開発チーム:バットで相手が落ちたらダウンするような場所まで吹き飛ばす、ということはできません。ただし、後半のラウンドになれば吹き飛ばしてリング外に出してダメージを与えることはできますよ。
――前シーズンで武器のデヴォーションがとても強化されましたが、その結果についてどう思いますか?また、他の武器も今後同じような調整を考えているのでしょうか。
開発チーム:デヴォーションは常に調整を考えていた武器で、今回の調整で使用したプレイヤーが増えたので結果としては嬉しく思います。開発としては武器の調整について、いろいろな武器にスポットライトが当たるのが理想だと思っています。
その意味では、今回エリート武器のRE-45が登場します。これがデヴォーションほどのインパクトを与えるかはわかりませんが、ぜひ使って欲しいですね。
――マップE-Districtの変更点で開発チームのお気に入りはどこでしょうか?
開発チーム:E-Districtの中にはストアがあるんですが、今回の調整で入口を増やしました。以前は店の中で追い込まれて逃げられない、ということもあったのですが、今回は上手く利用すれば「トムとジェリー」のような追いかけっこも楽しめると思います。

――E-Districtに今後イベントなどで夜間マップが戻ってくることがあるのでしょうか?
開発チーム:E-Districtが昼間になったことは恒久的な変更点です。ただし、他のマップでもこれまでイベントでナイトモードが登場したこともあったので、今後どうなるかはわかりませんね。
――リコンクラスについてのアップデートは予定されていますか?現時点であまり使われていないレジェンドが多いと思います。
開発チーム:チーム内で来年までのロードマップがあり、現在あまり使われていないレジェンドについては必ず調整が入ります。「SHOWDOWN」ではコースティックですが、次期シーズンでは、また違うレジェンドが出てくると思いますよ。


『Apex Legends』の新シーズン「SHOWDOWN」は日本時間2025年8月6日2時から配信予定です。Game*Sparkでは、次期アップデートに関するインタビューやプレビューレポなどの記事も配信中です。
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