アニメやゲームの定番ジャンルのひとつに「ロボット」があります。創作物のロボットは巨大な搭乗型、意志を持つような自立型、マスコットのような可愛いタイプなど多彩な種類があり、いずれも違った魅力を持っているものです。
ゲーマーのみなさんに古今東西の素敵なロボットゲームを紹介する企画、それが【ゲムスパロボゲーカタログ】です。今回は特別編として、エディアから2025年8月28日に発売されるニンテンドースイッチ向けソフト『テレネット シューティング コレクション II』を紹介していきます!
なお、ゲームプレイおよびスクリーンショット撮影は、メーカー提供の各作品(ダウンロード版)を使用しています。
PCエンジンの4作品を収録!
『テレネット シューティング コレクション II』は、日本テレネットが1990年から1992年にかけてPCエンジン(CD-ROM2/SUPER CD-ROM2)向けに発売したシューティングゲーム4タイトルを収録したコレクション作品です。
1980年代からPCエンジン/PC/メガドライブなど、多くのプラットフォームで名作ゲームを送り出してきたそんな日本テレネットの作品を復刻させる、エディアのプロジェクト「テレネットリバイバル」。今作では、『キアイダン00』『ファイナルゾーンII』『ブロウニング』『レギオン』の4作品を収録しています。


本コレクションでは「どこでもセーブ/ロード」「巻き戻し」「キーコンフィグ」など、懐かしいゲームを誰でも遊びやすくする、便利な機能を搭載。さらに、各作品ごとに当時のマニュアルやゲーム内BGM、ムービーなどを閲覧できるモードも用意されていて、ゲームの魅力をたっぷりと味わえます。
PCエンジンCD-ROM2/SUPER CD-ROM2で発売された一部の作品たちは、豪華声優陣によるボイスやカットシーンも満載。特に『キアイダン00』では、あの有名なオープニングテーマ「キアイダン00の唄」(歌:飛田展男さん)がフルバージョンで聞けてしまうのです!



王道ロボアニメ風から緊迫の近未来ストーリーまで!
『ファイナルゾーンII』(1990年PCエンジン CD-ROM2)
『ファイナルゾーンII』は、1986年にPC向けに発売された『ファイナルゾーン』の続編タイトルです。
反乱軍鎮圧任務を受けた、ボウイ大佐率いる連邦軍特殊部隊「TOP」が、恐るべき陰謀を秘めた秘密組織「ZODS」が仕掛けた罠に立ち向かうストーリーが描かれています。ステージ間ではキャラクターの掛け合いがボイス付きで流れ、事件の裏に潜んでいる陰謀も明らかになっていきます。
ゲームは縦シューティングで、ステージを進みながら次々と現れる敵やボスを倒してクリアを目指していきます。大きな特徴は、ステージごとに使用できるキャラクターが異なること。序盤は陰謀によってはぐれたメンバーなどが集まるため固定出撃ですが、中盤より複数から使用キャラクターを選べます。




各パイロットが搭乗する機動兵器「NAP」は、パイロットごとに兵装が異なります。特定の敵を倒した際には回復アイテムを落とし、そこで自機のHPか弾薬、そのどちらを回復するかを選ぶことも可能。また、ボス戦などでは自機の最大HPをアップさせることもでき、しっかりと後のステージにも引き継がれていきます。
ゲームとしてはNAPのスピーディーな移動が心地よく、敵の攻撃を避けての反撃も比較的やりやすい作品です。ただし、ダメージを受けた際の無敵時間がないので、気をつけないと一気にHPが0になってしまう、ということも珍しくないため気をつけましょう。



また日本テレネット作品ということでBGMの良さは折り紙付きですが、本作では出撃キャラクターごとに専用BGMが用意されているのが嬉しいところ。特にとあるキャラクターが出撃するステージでは、ボーカル付きのBGMが用意されています。本コレクションでは、サウンドモードで気軽に聞けるのも嬉しいですね!



『レギオン』(1990年PCエンジン CD-ROM2)
このコレクションの中では、唯一ロボット型の自機ではない『レギオン』。ですが、ステージ中には敵ロボットも出るので【ゲムスパロボゲーカタログ】内で紹介します!
本作の主人公は、人類が宇宙に進出したはるか未来、混沌の中で宇宙統一を目指す皇帝「ルーヴァー」の野望を阻止するべく、高性能戦闘機「SF-90」で出撃します。
ゲームは比較的オーソドックスな横スクロールシューティング。敵が落とすパワーアップアイテムを取得することで、自機は3種類の攻撃方法と強化だけでなく、敵の攻撃から守るバリアや、強力な特殊攻撃などを使用できるようになります。当然ながら死んでしまえばパワーアップは無効になってしまうので、注意も必要です。



本作は、今回収録されている作品の中で間違いなく一番難しい作品です。最初のステージから雑魚敵の速度が速すぎて倒される、道中の障害物に押しつぶされるなどは当たり前。一瞬の油断がそのまま命取りになるような、緊迫感たっぷりの手強いシューティングを味わえます。
本コレクションでは「巻き戻し」も可能なので、何度も挑戦し諦めなければステージを進めることができます。また、閲覧できるマニュアルにはある程度のヒントも用意されているので、抜群に手強い作品であってもクリアを目指し、いつかは自力でクリアできる日が来るかも?




『ブロウニング』(1992年PCエンジン SUPER CD-ROM2)
本作の舞台は23世紀後半、1人の狂人によって南米大陸で樹立した、軍事政権の影響で世界のバランスが崩れつつある世界観です。プレイヤーは開発中の新兵器を破壊するべく、太平洋上に浮かぶ要塞「シー・スクエア」を破壊すべく、戦闘マシン・ブロウニングに乗り込み、「OPERATION RUNNING SABER」へと挑みます。
ゲームはステージクリア型の横スクロールアクションで、ブロウニングはダッシュやホバリング、方向転換などの移動アクションを駆使して敵に立ち向かいます。ダメージを受けて減少したシールドは時間経過で回復していくのですが、ステージごとに制限時間が設けられているので、攻略とのバランスを考えていかなければなりません。




ホバリング状態での高速移動ができるものの、ゲージ管理も必要で、陸にも空にも次々と敵が現れることには要注意。ブロウニングはガトリング砲一丁で戦うので、いかにしてダメージを受けない、あるいはアーマーの範囲内でやりくりしていくことが大切です。なお、アーマーが0になったら回復しなくなり、あと一撃受ければ破壊されてしまいます。
こちらも序盤からかなり難易度が高く、しっかりとステージ内の移動を考えながら進んでいかなければあっという間に倒されてしまいます。しゃがみ攻撃は敵のロボ相手には強いものの、空中から突撃してくる兵器に咄嗟に対応できないことも。ステージ2から、かなりやり応えのあるアクションが待ち受けていました。




ブロウニングのモーションはとても格好良く、ホバリングやダッシュで突撃しながら、ガトリングを撃ちまくるのはロボット好きにはたまりません。イントロダクションムービーやオープニングなどのカットシーンも実に渋くかっこいいので、こちらも一見の価値アリですね!


『キアイダン00』(1992年PCエンジン SUPER CD-ROM2)
最後に紹介するのは、往年の名作スーパーロボットアニメを彷彿とさせるような横スクロールシューティング『キアイダン00(ダブルオー)』。見た目も操作感も最高に“スーパーロボット”を堪能できる一作です!
狂気の天才科学者ドクター・ギガガが生み出した「機甲獣」の脅威から人類を護るため、主人公の「佐倉猛」がキアイダン00と共に壮絶な戦いを繰り広げます。
キアイダン00は、広範囲や高威力といった特性が異なる5タイプの必殺武器を切り替えて使用可能。さらに、一定時間攻撃しないことでゲージを溜めれば、強力な必殺技「キアイダン」も発動できます。もちろんキアイダンも武器ごとに効果が異なるので、状況に応じた使い分けも重要です。




各ステージでは、敵幹部である十二機甲将軍とのボス戦が待ち受けています。ボス戦は敵にダメージを与えるだけでは倒せず、最後に必殺の「キアイダン」を当てなければ倒すことができないのも大きな特徴で、まさしく往年のロボットアニメのような必殺フィニッシュによる決着が演出できるのです。
各ステージ開始前のタイトルコールはもちろん、オペレーターとの掛け合いやライバルロボットとの激戦など、さまざまな“お約束”もバッチリ。最初のステージ前は、主題歌「キアイダン00の唄」がオープニングムービー付きで流れるのも最高ですね。
繰り返しますが、サウンドモードでフルバージョンも、さらにカラオケバージョンも聞けますよ!





ゲームとしての難易度も高めですが、本作は難易度選択もできるのも嬉しい部分(それでもかなり難しい)。チャージの使い所やボス対策など、ロボットアニメ体験だけでなく、しっかりとシューティングとして楽しめる、インパクト抜群のタイトルです!




『テレネット シューティング コレクション II』は、とても個性豊かなシューティングゲームが4タイトル収録されています。コレクションならではの追加要素も多く、難易度の高い作品をじっくり遊べるだけでなく、カットシーンやボーカル曲も含めて気軽に見返せるのも嬉しい要素です。
『テレネット シューティング コレクション II』は、ニンテンドースイッチ向けに2025年8月28日に発売予定。ダウンロード版はコレクションだけでなく、各タイトルを個別に購入することも可能です。また、パッケージ版にはサウンドトラックや公式ファンブックが付属する特装版も用意されています。












