発売30周年!SFC向けSRPG『第4次スーパーロボット大戦』は今に繋がるシステムが多数―個性の強いゲーム性や台詞も味わい深い【ゲムスパロボゲーカタログ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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発売30周年!SFC向けSRPG『第4次スーパーロボット大戦』は今に繋がるシステムが多数―個性の強いゲーム性や台詞も味わい深い【ゲムスパロボゲーカタログ】

ゲーマーに遊んでほしい「ロボゲー」の魅力を紹介していきます!

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発売30周年!SFC向けSRPG『第4次スーパーロボット大戦』は今に繋がるシステムが多数―個性の強いゲーム性や台詞も味わい深い【ゲムスパロボゲーカタログ】
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アニメやゲームの定番ジャンルのひとつに「ロボット」があります。創作物のロボットは巨大な搭乗型、意志を持つような自立型、マスコットのような可愛いタイプなど多彩な種類があり、いずれも違った魅力を持っているものです。

ゲーマーのみなさんに古今東西の素敵なロボットゲームを紹介する企画、それが【ゲムスパロボゲーカタログ】です。今回紹介するのは、1995年3月に発売されたスーパーファミコン向けシミュレーションRPG『第4次スーパーロボット大戦(以下、第4次スパロボ)』です。

シリーズ最新作『スーパーロボット大戦Y』発売中

『第4次スパロボ』は、バンプレストが発売、ウインキーソフトが開発を担当した作品です。1991年にゲームボーイで第1作が発売された『スーパーロボット大戦(以下、スパロボ)』シリーズ作品の、第5作目として登場しました。筆者は、当時住んでいた地元の電気屋にあるゲームコーナーで購入した記憶があります。

もはや説明不要かと思いますが、『スパロボ』シリーズは“様々なアニメーションに登場したロボットたちが作品の垣根を越えて一堂に会し、共通の敵と戦うシミュレーションRPG”です(公式ポータルサイトより)。第1作では、ガンダム・マジンガーZ・ゲッターロボがパッケージを飾り、その後は時代とともに非常に多くの作品が参戦しています。

『第4次スパロボ』は『第2次スーパーロボット大戦』から始まる大きな物語のひとつにあたる作品で、実は本作を持ってシリーズが終了する予定だったとか。しかし、シリーズはその後も存続し、2021年にはシリーズ30周年記念作品『スーパーロボット大戦30』、そして2025年にはシリーズ新作『スーパーロボット大戦Y』が発売されています。

そんな『第4次スパロボ』は、発売翌年の1996年にはプレイステーション向け移植作『第4次スーパーロボット大戦S』としても登場。こちらは一部キャラクターがボイス付きになっているほか、3DCGによるオープニングの追加や新規シナリオ、ゲームバランスや不具合の調整などが行われています。

ちなみにこの『第4次スパロボS』をCDとして再生すると、当時のCMソングが聞けた記憶があります。CD媒体のソフトはこういうちょっとしたお遊びも多かったですね(トラックによってはCD再生機が壊れる可能性もあるので、要注意でもありました)。

大きな変化と進化を迎えたシリーズ作

『スパロボ』シリーズは、物語を読むアドベンチャーパート、部隊を操作して勝利を目指すターン制のシミュレーションパート、そして部隊の強化や編成を行うインターミッションの3つの要素を繰り返してゲームを進めていきます。

シミュレーションパートでは、各参戦作品の敵キャラクターたちが操る兵器が次々と登場。本作では「DC(ディバイン・クルセイダーズ)」という組織の残党や地球侵略を狙う宇宙人、そして地球内部の組織など、多くの勢力がそれぞれの思惑を持ち、ときには敵と組んで主人公たちの前に立ちはだかります。

『第4次スパロボ』は、それまでのシリーズから大きく進化した作品でもあります。今では当たり前の「強化パーツ」は第1作から同じようなアイテムはあるのですが、インターミッションで付け替えが可能に。また、敵の攻撃時に反撃・防御・回避が指定できるようになったのも本作からと、現行作品にも繋がるシステムが整備されています。

参戦作品も多く、本作で「超獣機神ダンクーガ」「闘将ダイモス」「無敵超人ザンボット3」「重戦機エルガイム」が初参戦。さらに「真ゲッターロボ」も初登場なだけでなく、当時漫画で描かれていなかった部分を、石川賢氏が描き下ろしたというエピソードも残されています。

さらに、作中に登場するロボットやパイロットを閲覧できる大辞典/大図鑑モード、アニメの主題歌と歌詞をバックに映像を見られる「カラオケモード」など、ゲーム以外のオプションも充実。特にロボットやキャラクターを説明する“独特な紹介”は、今もなお印象的ですね!

昔のデータが生きてたのでロボット図鑑は100%

夢のチームが揃っていくワクワク感

『スパロボ』は、さまざまなアニメやメディアのロボットが次々と登場し、プレイヤーが自由に強化・編成しながら「夢のチーム」を作っていくことが醍醐味です。本作でもシナリオを進めていくごとに、さまざまなロボットたちがロンド=ベル隊へと加わっていきます。

ゲーム序盤のロンド=ベル隊は連邦組織内の別勢力の躍進、そして前作『スパロボEX』後の影響で大きく戦力が削られている状態です。かろうじてマジンガーZはいるものの、アムロ・レイはνガンダムではなくガンダムに乗っていますし、他にもガンキャノンなど、旧世代のロボットが中心になっているのです。

もちろん、ゲームを進めていけばνガンダムやゲッタードラゴンなどは入手でき、お馴染みのコンバトラーVや新規参戦組など、強力なロボットも続々と参戦していきます。マップに隠されている強化パーツや獲得する資金で強化していけば、相手がいかに強大な悪の組織であっても立ち向かえることでしょう。

ただし、この時期の作品はかなりユニット性能に差があります。代表的な性能差は「2回行動」の習得時期で、特定のレベル(ステータス)になると、そのキャラクターが1ターンに2回行動できるようになる強力なものです。習得に必要なレベルはパイロットによって異なり、いわゆる“リアル系”の中心キャラクターは早めに設定されています。

スーパーロボットたちなら火力や豊富な精神コマンドなどで活躍できますが、量産機やサポートはシンプルな戦力としては扱いづらい印象です。

もちろんゲームとしてはレアな精神コマンドを持っているキャラクターがいるなど、育てれば活躍できることもあるのですが、正直なところ運用が難しいロボット/キャラクターがいることは否めませんね。

アトミックバズーカ!
ハサウェイもいますよ。

こだわった合体・変形機構を楽しみたい!

有名アニメなどのロボットが登場する本シリーズの楽しみのひとつに、好きなロボットを強化して活躍させることがあると思います。ゲーム内ではロボットのHPや装甲などの基礎ステータス、武器の攻撃力などをそれぞれ強化可能で、さらに強化パーツで補助することも可能です。

例えば強力なスーパーロボットなら必殺技を強化する、機動性に優れるリアルロボットなら運動性を高める、射程距離が伸びる強化パーツを重ねて敵のレンジ外から攻撃する……カスタマイズの方向性は自由です。(全滅プレイなどしなければ)資金は基本的に限りあるものなので、いかにして戦力を伸ばしていくのかは重要ですね。

限界性能を鍛えないとパイロット能力が活かしきれない。
Zガンダムはいつだって使いやすい。

しっかり育成して、無理な戦闘をしなければ、ゲーム内ではそこまで苦戦することはないと思います。とはいえ今も多くの人の印象に残っているような、次々と敵増援が登場する難しいステージに、「目標ターン以内に全ユニットを規定位置に配置する」などの難所も多いので要注意ですね!

個人的に『スパロボ』シリーズで注目してほしいのは、シナリオ内のさまざまな場所で見られる「ロボットの合体シークエンス」の演出です。マジンガーZとジェットスクランダーの合体、コンバトラーVやダンクーガの合体、さまざまな場面で専用のアニメが流れるのは“ロボットゲーム”で最高の演出だと思います。


『スーパーロボット大戦』シリーズは2025年で34周年を迎え、最新作『スーパーロボット大戦Y』が出るなど、まだまだ多くのファンを引き付けている作品です。


長い歴史の中で、読者の皆さんも「好きなロボットが出てる!」と喜んだこともあるのではないでしょうか(筆者は「戦闘メカザブングル」「∀ガンダム」「地球防衛企業ダイ・ガード」が大好きなので『α外伝』『Z』シリーズもお気に入り)。

『第4次スパロボ』は、システム面を含めて後のシリーズにも繋がるような要素が多く含まれています。戦闘スキップや早送りがない、ユニット性能の大きな差など、今に比べれば少し不親切な部分もありますが、好きなロボットを操作してたっぷり遊べるシミュレーションRPGとして歴史的な作品だと思います。

一方で「突然廃棄されるモビルスーツたち」「なぜか選ばされるサポートパイロット」など驚くような展開も多く、初回では取り逃がすような要素もあります。ストーリー中の台詞なども結構な味がありますが、これも個性として楽しみたいところですね!

戦闘前台詞はいつだって嬉しい。

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ライター:Mr.Katoh,編集:八羽汰わちは



ライター/酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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編集/多趣味オタク 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Spark編集部員、デスク担当。特技はヒトカラ12時間。

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