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6年の歳月をかけてついに正式版へ!冒険・村作り・戦闘すべてが楽しい『Necesse(ネセス)』はまだまだ進化する【クラフトサバイバル名鑑】

【クラフトサバイバル名鑑】では、同ジャンルのゲームが好きな筆者による定番ゲームの魅力を紹介しています。

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6年の歳月をかけてついに正式版へ!冒険・村作り・戦闘すべてが楽しい『Necesse(ネセス)』はまだまだ進化する【クラフトサバイバル名鑑】
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今やPC/コンソール/モバイルそれぞれのプラットフォームでサバイバルジャンルの作品は定着していて、多くのプレイヤーがさまざまな世界を舞台にサバイバルを楽しんでいます。

Game*Sparkでは【クラフトサバイバル名鑑】として、同ジャンルが好きな筆者が、定番作品を中心にクラフトサバイバルジャンルの作品の魅力を紹介・解説しています。今回紹介するのは、2025年10月17日に正式リリースを迎えた『Necesse(ネセス)』です。

ついに完成!冒険&拠点構築サバイバル

『Necesse』は、デンマークのゲーム開発者Mads Skovgaard氏が率いるFair Gamesが手がける作品です。Mads Skovgaard氏は2012年から個人の趣味として、1日2時間ほどかけてゲームの開発や勉強をスタート。やがて2019年の早期アクセス開始に向けてフルタイム稼働になり、現在はFair Gamesとして小規模チームで開発に取り組んでいます。

2019年12月に早期アクセスをスタート。プレイヤーは小さな開拓地のリーダーとなり、土地の開拓や多彩なバイオームの冒険、地下マップの探索、ボスとの戦い、新たな入居者の受け入れや生活の確保などを行っていきます。ゲームとしては村人に指示を出して自動化できるのが特徴で、人員が揃えば快適な町での生産や収穫も行えます。

本作はおよそ6年間の早期アクセス期間を経て、驚くほどゲームコンテンツを充実させています。特筆すべきはグラフィック刷新。『Necesse』はリリースからグラフィックおよびUIに関して細かなアップデートを続けていました。2024年8月の大型アップデートでは、2名のアーティストが1年以上取り組んできた現在のアートスタイルを実現しています。

そして2025年10月17日に迎えた正式版では待望の世界のシームレス化を実現。これまでは「バイオームごとの島」で構成されていて、マップの端に行くとワールドマップから行き先を選択するというものでした。正式版では完全な1つのマップとして生成され、ゲームプレイに大きな変革をもたらしています。

早期アクセス開始からおよそ6年間地道にアップデートを続けてきた『Necesse』は、2025年1月には同時接続人数1万人を突破。正式リリース後は最大同時接続人数29,440人を記録、現在も多くのプレイヤーがシングルやマルチプレイヤーを楽しんでいます(SteamDB参照)。

旧バージョンも遊べます。

まずは開拓地づくりから

『Necesse』はまずキャラクターとプレイするワールドを制作します。キャラクターとワールドデータは独立していて、既存のキャラクターで新しいワールドを探検することも可能です。また、ワールドは難易度だけでなく死亡時のアイテムドロップ設定、食べ物の腐敗などの設定も変更できます。

ゲームはプレイヤーが創造したワールドに放り込まれる状況からスタート。基本設定だと近くに最初のNPCである長老の家があり、まずはチュートリアルに従って木の伐採やクラフト、地下探索などの基礎を学び、最後にプレイヤーの拠点である「開拓地」を作り上げることが目標になります。

チュートリアル終了後は本格的な冒険の始まりですが、本作には明確なストーリーがあるわけではありません。そのため、のんびりと拠点を拡張してもいいですし、ひたすら遠くを目指して旅をしてもいいのです。ただし、アイテムや装備をグレードアップするためにはバイオームのボスを倒していくことが1つの目標となります。

ボスに関しては長老から受けられるクエストで簡単なヒントをもらえます。達成すれば冒険の役に立つ報酬アイテムも貰えるので、まずは長老クエストを達成するための方法を探していくのがオススメです。ただしボスはいずれも強力なので、まずその時点で揃えられる装備などの準備は欠かせません。

ちなみにゲーム内に長老の家を登場させない設定だと、開拓地を作るための「開拓旗」が最初に入手できません。そのため、本作の醍醐味でもある開拓地作りまでに少し時間がかかるようになります。

入植者と快適な町づくりを

プレイヤーが開拓地を作成するとNPCが町を訪ねてくるようになり、一部を除いて住民として勧誘することができます。住民にはアイテムの運搬や林業、畑仕事、作成など従事できる作業が設定されていて、プレイヤーが開拓地メニューで指示することで、さまざまな仕事を行ってくれます。

例えば開拓地で「この範囲を伐採してほしい」と指定すれば、林業スキルを持つNPCは木を伐採して木材を入手できます。また、木を植え直す設定にしておけば、自動的に植林と伐採を繰り返してくれるのです。畑仕事も同様に、準備さえしておけば安定して収穫を自動化できます。

また、NPCにはそれぞれ職業があり、鉱夫や釣り人、冒険家など一部の職業は派遣して欲しいアイテムを確保してもらうことも可能。作成も料理や鉱石、作業台など生産施設で細かく作るものや個数など指定できるので、複雑な料理も簡単に量産できるのです。また、収納を細かく分類指定すれば、チェストの仕分けもやってくれます。

ただし、プレイヤーはリーダーとして住民の幸福を護る必要があります。彼らの家を作り、食事を提供し、襲撃してくる敵を撃退しなければなりません。NPCの幸福度は話しかければ表示されるので管理しながら快適な街づくりを目指しましょう。また、NPCを連れて冒険することもできますが、装備を整えることも重要です。

壁を貼ったので一安心(?)

なお、NPCはダンジョンや他の町にいる相手も勧誘できるほか、条件を満たすことで新しい職業も登場します。『Necesse』はかなり自動化が簡単なゲームで、上手く作業指示すれば、冒険している間にもどんどん町の物資は豊かになっていきます。特に料理やポーションは効果が大きいので、量産体制を整えておきましょう。

うちにこない?

世界は驚きと冒険に満ちている

自由な生活を楽しめる『Necesse』ですが、やはりボスとの戦いは大きな醍醐味です。ボスは地下世界を含む各バイオームで待ち受けていて、いずれも強力な戦闘力を有しています。ほとんどのボスは呼び出すための過程もあるので、しっかりと装備やポーションなどの準備をしてから挑みましょう。

ボスを倒すことで新しい素材や特別な装備品を入手することもできます。本作は、生産施設をアップグレードすると新しいアイテムをクラフトできるようになります。その強化に必要な素材はボスから入手できるものや、遠い場所にあるバイオームで入手するものなどもあるので、冒険にでることでより快適な生活を目指すこともできます。

世界を巡っていると、さまざまな遺跡を見つけたり、NPC達の住む別の開拓地を見つけたり、思わぬ強敵に出会うことも珍しくありません。以前はバイオームごとの島パネルで移動していた本作ですが、正式版を迎えて世界が1つになったことで、冒険の部隊がより身近に、わかりやすくなりました。

プレイヤーの強化要素も多く、装備の新調はもちろんエンチャントも可能です。さらに同じ装備でもレアな特性が付いているものもあり、アイテムハントも楽しめます。ボス打倒のためには基本的に“その時点での最適解”を求めるのが基本となるので、色々と世界の探索を行っていきましょう!


およそ6年の歳月をかけてついに正式版となった『Necesse』は、とても自由な冒険と村作りが楽しめる作品です。世界を探索しながら強力なボスと戦ったり、とにかく世界を広げてみたり、理想の開拓地を作ったり、遊べば遊ぶほど色々な発見があります。

その中でもやはり村人の作業指示の細かさは非常に優秀で、比較的わかりやすいのも嬉しい部分。村人ごとの作業優先順位や食事内容、開拓地での行動範囲なども設定できるので、上手に指定すれば効率を上げることも、襲撃での被害を回避することも難しくありません。

多くのアップデートを経て正式版を迎えた『Necesse』。このタイミングで新たに始めてみるのもいいかも知れませんんね!ちなみに呼び方は「ネセス」です!「ネセッセ」ではなく!


ライター:Mr.Katoh,編集:TAKAJO

ライター/酒と雑学をこよなく愛するゲーマー Mr.Katoh

サイドクエストに手を染めて本編がなかなか進まない系。ゲーマー幼少時から親の蔵書の影響でオカルト・都市伝説系に強い興味を持つほか、大学で民俗学を学ぶ。ライター活動以前にはリカーショップ店長経験があり、酒にも詳しい。好きなゲームジャンルはサバイバル、経営シミュレーション、育成シミュレーション、野球ゲームなど。日々のニュース記事だけでなく、ゲームのレビューや趣味や経歴を活かした特集記事なども掲載中。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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