みなさんはおもしろいゲームを見つけたとき、どのようにして人にオススメされていますでしょうか。
まず身近なところであれば、「友達のグループSNSに投稿して薦める」「直接会ったときに話す」などの方法があると思います。また、不特定多数の人にオススメしたい場合は、「X」などのSNSで文字や画像を使って紹介するという手もあります。
しかし昨今では、ゲームメーカーが定めている配信規約、いわゆる「ガイドライン」を守ることで、その範囲内においてゲームを動画化し、「YouTube」などの動画配信サイト、もしくは「X」などに投稿することが可能です。特に近年では、「YouTube」のショートはアルゴリズムに乗りやすく、ハッシュタグや流行している要素に寄せた動画を作ることで、より効果的に拡散できるようになってきています。
そのような中でも、タイムパフォーマンスがよく、効果的に推しゲームを薦める方法として、個人的には「YouTube ショート動画」がオススメです。友達に口頭で伝える方法は、どうしても伝達できる人数が限られてしまいますし、「X」での拡散も、バズらない限りは難しいと感じています。
その点、「YouTube」などの動画サイトのショート動画であれば、最低でも数百回、うまくいけば数千回、場合によっては1万回単位での視聴も見込めるため、ほかの方法と比べて拡散力に優れている印象があります。また、「YouTube」では視聴者の好みに合わせた動画を関連動画としてオススメしてくれるため、そのジャンルが好きな人に届きやすい点も大きなメリットです。
そこで今回は、あえてゲーム実況ではなく、ゲーム紹介動画としてユーザー生成コンテンツ(UGC)を作ってみたいと思います。
今回紹介するゲームはNintendo Switch 2/PlayStation 5/Xbox Series X|S/Steamで販売されている『REANIMAL』にしてみようと思います。本作は『リトルナイトメア』『リトルナイトメア2』を制作したスタジオが新作として発表したホラーアクションゲームです。
本作での配信ガイドラインでは特段にショート映像の制作を制限する内容はなく、
ゲーム内の映像やBGMを映像にそのまま使うことについても特別な制限はないようです。ゲームによっては様々な制限があることもあるので、いずれにしてもガイドラインをしっかり読み込んだ後、それに沿って、映像を作成していきたいと思います。
動画のテーマを決めましょう
オススメしたい推しゲームを見つけたら、まずはどのような流れでオススメ動画を制作するかを決めましょう。ショート動画は基本的に1分以内です。最近では3分未満であればショート動画として投稿することも可能ですが、よほど展開が気にならない限り、最後まで視聴してもらえないことも多いです。そのため、まずは30秒~1分以内の動画を作ってみるのがオススメです。
おおよその尺を決めたら、どの場面を切り抜き、どのように見せたいかを考えていきます。
最初は録画したゲーム画面を眺めていても、「こうしたら効果的ではないか」「こう見せれば伝わりやすいのではないか」といった点を感覚的につかむのは難しいと感じる方も多いと思います。
そのため、最初は本作の雰囲気がよく伝わる場面や、プレイしたときに最も感情が揺れ動いた場面を重点的に選ぶのがよいでしょう。初見プレイ時に感じた気持ちが、そのまま動画を見ている視聴者に伝わるような動画は心に刺さりやすく、印象にも残りやすいです。その結果、「あのゲーム、少し気になるな」と感じてもらえるきっかけを作りやすい動画になります。


今回、筆者は冒頭部分を中心に、建物内の雰囲気や、そこで出会った不可解な存在との初回の遭遇シーンをメインに動画を制作していきたいと考えています。
まずはカットと見せ方を決めよう!
テーマが決まったらゲームを録画し、いよいよ動画作成に移ります。編集ソフトは、すでにお持ちのものがあればそれで十分です。また、現在ではフリーの編集ソフトも数多く存在しているため、操作感が自分に一番合うものを選んで使用していただければ問題ありません。

「YouTube」や「X」などで投稿するショート動画では、動画のサイズが非常に重要です。特に「YouTube」では、アスペクト比「9:16」が基本的なサイズとなっています。筆者はフレームサイズを横1080ピクセル、縦1920ピクセルに設定することが多いです。

ただし、このサイズは縦型となるため、一般的なゲーム録画のアスペクト比とは異なります。そのため、どのような見せ方にするかを事前に決めておく必要があります。基本的な構成としては、ゲーム画面を全体表示のまま中央に配置し、上下にテロップを入れるパターンと、見せたい部分を中心に切り取って縦画面用にリサイズしながら作成するパターンの2種類が考えられます。
今回は、縦画面用にリサイズした構成で動画を作成しようと思います。ただし、ホラー要素などで驚く演出が苦手な視聴者向けに制作する場合や、画面全体を見せたほうが雰囲気を伝えるのに効果的だと感じた場合には、前者のパターンで制作してみるのもおもしろいでしょう。


今回は、見せたい場面ごとにカットを行い、それぞれのシーンがより効果的に伝わるよう、ズームアップしたり、あえて少し引いた画角で見せたりしながら作成していきます。一通りカット作業やズーム調整が完了したら、次の工程に進みます。
目からの情報だけでなく耳からの情報も大事!
今回はゲームを紹介するUGCという形ですが、普段筆者がショート動画を作成するうえで、特に大切にしている要素をここで追加していきます。それが、BGM、効果音、そして音声です。
ショート動画では、最初の3秒ほどで視聴者の興味を引くことができなければ、スワイプされてしまうと言われています。そのため、視覚的な演出だけでなく、耳から入ってくる情報も非常に重要だと考えています。
とはいえ、最初から細部までこだわりすぎる必要はありません。まずはゲームの雰囲気に合った音楽や効果音、音声を付けるところから始めてみるのがオススメです。最初から強くこだわりすぎてしまうと、せっかく作った動画が思うように見られなかった場合、モチベーションが下がってしまいがちです。そのため、最初は「気軽にオススメしたい」という気持ちでショート動画を作ると、楽しく制作を続けやすいと思います。
これは筆者個人のこだわりですが、編集の順番としては、まず音声を入れ、その後に効果音、最後にBGMを加えることが多いです。特に音声は、伝えたい内容を言葉として動画に反映させる重要な要素です。映像が完成した段階で、「どのような言葉を当てるか」を考えていきます。いわゆるセリフのようなものですが、個人的な印象や感想でも構いませんし、リアクション中心の内容でも問題ありません。
今回は、リアクションを交えた音声を使用して制作していきます。
音声については、制作者自身の声を録音して使用する方法もありますし、フリーソフトを使って音声を作成する方法もあります。筆者自身も、フリーソフトで作成した音声を動画に当てることが多く、今回もフリーソフトの音声を使用して制作しました。
今回はゲームプレイを録画したあとに音声を当てていますが、一般的なゲーム実況では、プレイの録画と同時に音声も収録することが多いです。ただし、この方法では、後から見せたい内容が変わった場合に録画データを使い回しにくくなることもあります。そのため、最初のうちは映像と音声を別々に用意しておくほうが、編集しやすいと感じています。

そしてBGMや効果音についてですが、現在ではフリーで使用できる素材サイトが数多く存在しています。そのため、さまざまなサイトを巡り、「この動画に合いそうだ」と感じたものをいくつかピックアップし、実際に動画に当てて試してみるとよいでしょう。
サイト上で聴いたときには合いそうに感じても、実際に映像と組み合わせてみると「少し違う」と感じることは意外と多いものです。そのため、一度で決めようとせず、根気よく試しながら調整していくことが大切です。

今回は効果音はゲーム音で良さそうだったのでBGMだけチョイスしました。本作は映像用のBGMもゲーム内音楽がそのまま使用可能ですが、今回はいろいろなシーンを組み合わせているので統一感を出すためにBGMを追加しました。
テロップでより効果的な演出をしよう!
音入れまでが完了したら、最後にテロップを入れていきます。テロップでは、伝えたい内容の中から、特に強調したいポイントを文字として表現していきます。
その際のポイントは、見せたい場面に文字を被せないことです。そうすることで、注目してほしい部分をしっかりと見せることができるだけでなく、文字を読んだあとに「もう一度映像を見てみよう」と思ってもらえる効果も期待できます。
なお、驚いたときのリアクションなどについては、あえて画面いっぱいに大きく文字を表示することで、より効果的に演出できる場合もあります。テロップ入れは、動画の仕上げとして視覚的な効果を加える工程であり、何度も見たくなる動画にするための重要な演出でもあります。そのため、完成直前までフォントや配置も含めて何度も確認しながら、丁寧に調整していきます。

ここまでできたら、あとは動画を書き出し、動画サイトにアップロードすれば完成です。
ここまで動画作成についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。とはいえ、「当たり前のことでは?」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。そのとおりで、動画作成の工程自体はとてもシンプルなものです。
だからこそ筆者は、「推しを薦めたいという気持ち」こそが、最も大切な要素だと考えながら、いつも動画を作っています。自分が良いと思ったものを誰かにも知ってもらいたい、もしかしたら自分が感じた気持ちに共感してくれる人がいるかもしれない。そのような想いで動画を作ることで、その動画をきっかけに、自分の好きなゲームを好きになってくれる人が生まれるかもしれませんし、新たなプレイヤーを生み出すことにもつながるかもしれません。












