インドのゲーム市場は急成長中!!
その要因は、経済成長で雇用の拡大が進み、趣味にお金を使える人が増えたことによる、コンシューマー需要増加と安定したPCゲーム需要もありますが、一番の理由は、インターネットの普及と共に、データ通信料の低料金化、定額化が進み、ジャングルや山奥のような極端な地域であっても、ほとんどのスマホユーザーがプレイする時代になったからです。
そんなモバイルゲームで圧倒的知名度を誇るのは、インドで6世紀から遊ばれていたといわれるボードゲーム「パチーシ」を元にした、イギリスのボードゲーム「ルード(ルドー、ルドなどとも言う)」を、さらに一周周ってインドのゲームション(Gametion)が開発した『Ludo King』です。本作はインドではもはや定番アプリで、老若男女に愛されています。
ゲームションは。映画のスポンサーとして入ることや、企業タイアップも多く行ってきたことも知名度を高め、「Ludo King Game Show」という、『Ludo King』をプレイしながら映画トークをする番組をを定期的に配信しています。
先日も2月13日に公開されたインド・ワニ・ヒップホップ映画「Tu Yaa Main」の主演ふたりとゲーム対決しながらトークするという斬新な番組が配信されたばかりです。
ちなみに「ルード」をモチーフとした、Netflix映画「LUDO ~4つの物語~」(2020)も制作されました。
ほかにも『キャンディークラッシュ』などのようなシンプルゲームや『コール・オブ・デューティ』、『PUBG』などの対戦シューターが大半を占めている一方で、インドを舞台とした交通系シミュレーション(シム)も需要を増しています。
国内需要は大前提として、他国のユーザーも積極的にプレイしていることも、大きな要因だといえます。なぜかというと、異国の地を体験できる楽しさが付加価値的に加わるからです。北米やヨーロッパなどの風景もいいですが、インドの各地を巡る、マインド旅行のような感覚と同時に、独特な道路・線路事情の反映が求められているのです。
交通系シムは、日本でも簡単にダウンロードが可能ですし、いくつかは日本語対応もされています。仮にされていなかったとしても、基本操作がシンプルなものばかりなので、そこまで難しいものではありません。
そこで今回は、インドの道路・線路事情を通して、風景や生活環境を味わえる交通系シムを紹介します!!
まずは鉄道から~

インド映画で、列車強盗が飛び乗ってくるシーンを観て、「ドア開いてる!」と思うことは多々あるし、インドの鉄道というと、どうしても人口圧迫や貧困現実の風刺的に、電車の屋根にも人が山ほど乗ってる写真を見たことがあるという人も多いと思いますが、別にインドの鉄道が全てそうなっているというわけではありません。
もちろんドアが付いていて、日本と変わらないような電車は普通にありますし、国鉄やローカル線、地下鉄によっても個性は様々です。
それに加えて、新幹線を導入する動きが2027年頃を目途に活発化しており、これから鉄道業界は大きく変化しきますし、すでにどこかでインド版新幹線シムを開発しているかもしれません。
鉄道シムは2010年以降、開発が一斉に開始されたこともあり、今では毎月のように新作がリリースされています。
クオリティはピンキリです。厄介なことに、どのゲームも、国外ユーザーからも検索できるように「Indian Train~」と付いた、ほぼ同じようなタイトルのものが溢れかえっていて、探すのが本当に大変です。だからこそ、少しでも参考になれば、と思います。
Train Simulator Classic向けアドオン・Indian Train Sim(PC)
鉄道シムとして一番有名なゲームといえば、『Train Simulator Classic』向けのサードパーティアドオン『Indian Train Sim』です。
ドイツから輸入されたことで知られるリンケ・ホフマン・ブッシュ(LHB)の寝台列車やヴァンデ・バーラト急行、ラージダーニー急行といった、比較的、富裕層・中間層が利用する車両から、南部鉄道でタミル・ナードゥ州やケーララ州のローカル感を味わうこともできます。
ただ、これらのほとんどは有料コンテンツを追加してプレイすることが基本となっているため、初めての場合は抵抗感があると思います。
Railway Simulator India(Android)
無料ゲーム(アイテム購入の場合は課金あり)でいうと、インディアン・スケッチャー(Indian Sketcher)が開発した『Railway Simulator India』は、外観から内装の細部にいたるまで、忠実に再現されています。
例えば、実際の汽笛音を録音している点など、インド国内の鉄道マニアを唸らせる完成度として知られています。
Indian Local Train Sim: Game(Android、Windows)
チェンナイを拠点とし、インドネシアやヨーロッパの鉄道シムに加えて、バスやトラックなどのバージョンも制作しているHighbrow Interactive(Highbrow Interactive)が開発した『Indian Train Sim』(日本では『インドの鉄道シミュレーター:ゲーム』と表示されているもの)をベースとした、ローカル鉄道バージョンがこの『Indian Local Train Sim: Game』です。
ムンバイとチェンナイの路線をプレイすることができます。
インドにおける鉄道シムの基礎を作ったハイブロウだからこその安定感と、シンプルなグラフィックながらも、ホームのざわつきや映り込む映画俳優の広告看板など、楽しみどころも満載で、たまにインド音楽も流れてきます。
ムンバイだけに特化したいなら、Hopix Gamesが開発した、ムンバイのローカル鉄道に特化した『Mumbai Metro Train Simulator』(iOS、Android)の方もおすすめです。
RG Train Tech Demo(Android、技術デモ)
『RG Train Tech Demo』は現在、6つのルートを選択可能で、アップデートが続いけられています。
操作方法は他の鉄道シムとあまり変わりませんが、切り替えできる視点が多く、スムーズです。電車を降りて、周りを散策し、車体のデザインを見たりすることが可能です。
BI GAMESが開発したシムでいうと、バイク版『Indian City Bike Simulator』や重機版『Indian JCB Simulator』などもありますが、どれもグラフィックも操作性もシンプルなものばかりです。
『RG Train Tech Demo』は、一番力が入っていて、BIはこのゲームに社運をかけている感が伝わってきます。
Railscape: Train Travel Game
『Indian Local Train Sim: Game』の開発元である、Highbrow Interactiveが開発した『Railscape: Train Travel Game』は、運転ではなく、乗客体験な特化した画期的なゲームです。
あらかじめ所持金が用意されており、列車の切符や売店で雑誌やお弁当、飲み物を購入したりと、本当にインドの駅から列車に乗って、そして目的地へ移動するまでの経緯を体験できるのです。
駅や車内を歩き回って、トイレに入ることもできます。インドの公共トイレといえば有料なのは有名な話で、水洗なのか、シャワーで流すタイプなのかで料金が異なります。なんと、それも忠実に再現されています。
ほかにも『Railway Journey: Indian Train』のように、長年かけて開発中のゲームもたくさん控えていて、インドの鉄道シムは、まだまだ発展途上といえます。定期的にチェックしてみるのもいいかもしれません。
そして交通系ゲームでインド国内を体験できるものとして、次に多いのが大型車両(バス・トラック)です。

鉄道とは違い、もっとじっくりとインド特有の背景や環境を楽しむ点で大きく機能するのですが、一方で危険な地域に足を踏み入れる緊張感を煽るものもあります。
大型車両事故というのは世界中で起きていることであり、日本のように整備された道路であっても事故が後を絶ちませんが、インドの場合は少し特殊といえる部分があります。もちろん都会では道路整備が進んでいますが、地方の道路は死ぬ覚悟をしておかないと通れないような極地があります。
例えば有名なのが、ヒマラヤ山脈のラダック地方やヒマーチャル・プラデーシュ州周辺です。ガードレールも存在していない断崖絶壁スレスレの道路や、整備されていない岩だらけのガタガタ道などで何度も大規模なバスの転落死亡事故が発生していますし、直近でいえば2025年10月に土砂崩れに巻き込まれ、約20名の死者をだしました。
また、2024年にウッタラカンド州の山岳地帯では走行中に道路を外れ、200メートル下の谷底に転落し約40名の死者をだすなど、事故が後を絶ちません。トラックも同様で、大型車両は崖から落ちる危険性が付きまとうのが、インドの地方交通事情です。

トラックを運転するゲームの全体的な特徴は、鉄道ゲームとは違い、オープンワールドということです。ミッションに従って走行するも良し、好きに各地を回るのも良し。多様な楽しみ方ができることで、インド国内ならずとも、世界中のゲームユーザーに愛されています。
『Indian Theft Aura Simulator』のように、車種だけがインドのもので、フィールドはインドとはいえないものや、大雑把すぎるものといった、『GTA』クローンではなく、“ちゃんとした”交通系ゲームを紹介していきます。
Bus Masters: India Simulator(Android)

『Bus Masters: India Simulator』は、Highbrow Interactiveの人気作『Indian Bus Simulator』の最新版で、2026年夏にリリースが予定されていることが発表されてから、インドのみならず、世界中のバスシミュレーターファンが湧き上がっています。
政府運営バス、寝台バスが選択可能で、ムンバイ、プネー、ベンガルール、チェンナイのルートを運行できるシミュレーターです。カスタマイズは可能ですが、リリース後もアップデートによって、ルートや車種が増えていく予定です。
Truck Masters: India Simulator(iOS、Android)
同じくHighbrow Interactiveが開発している作品です。現時点で、インドで最もリアルなトラックシミュレーターともいわれており、様々な積み荷を目的地まで慎重に運ぶミッションが豊富にあります。
また車両のカスタマイズやドライバーの変更も可能で、やり込み要素がバージョンごとに増していますが、一世代前の『Truck Simulator』と比べると、グラフィックが圧倒的に進化しており、細部も楽しむことができます。
この『Truck Masters: India Simulator』(iOS、Android)の評価が高かったからこそ、『Bus Masters: India Simulator』への期待がより一層高まっているといえます。
Indian Bus Simulator Game 3D(Android)

普通の道路を走行することもできますが、『Indian Bus Simulator Game 3D』の特徴的な部分は、危険な山岳地帯を体験できることに特化している点です。
崖ギリギリのカープや突然、巨大な岩が現れる、カオスな道がいくつも登場しますが、そのうちのいくつかは、実際に起き得ることだと思うと、怖くなってきます。
グラフィックのクオリティがユルい部分は多々ありますが、今後改善されていくと、本格的な転落恐怖を追求したゲームが誕生するかもしれません。
Bus Simulator Kerala(Android)

インド国内でも、地方性を追求したものがいくつかあります。その一例が、南インドのケーララ州を舞台としたバスシム『Bus Simulator Kerala』です。ややこしいことに『Kerala Bus Simulator』というゲームもあります。
グラフィック的には『Bus Simulator Kerala』の方が勝っていますが、システムや操作性などを総合的に評価すると、どっちもどっちといった印象です。
ケーララ州は一例でしかないので、ほかにも地方特化型ゲームを探してみるのも楽しいかもしれません。
今回は、鉄道、バス、トラックを中心に紹介しましたが、交通系でいえば飛行機やインド特有のリキシャなどもありますが、インドの土地感を体験できるという点では、あまり良いものがなかったので、控えましたが、興味があれば検索してみてください。山のように出てきます。
そのほかにも、パズルやテーブルゲームのようなシンプルゲームは勿論ですが、シューティングからアクション、ホラーゲームまでインドのモバイルゲームは未知数です。
AndroidやiPhoneでゲームを探す際に、India Gameと検索してみてください。きっと、新たな世界を発見できるはずです。











