3月11日に配信され、ふたたび冥人達が羊蹄へと舞い戻ったオンライン協力型マルチプレイモード『ゴースト・オブ・ヨウテイ Legends/冥人奇譚』。
最大2人プレイでストーリーを進めていく「奇譚」と、そのストーリーのボスが登場する最大4人プレイの「攻城」に、敵から防衛地点を守り抜く「九死」などのモードがある本作ですが、この度Game*SparkではSucker Punch ProductionsのシニアスタッフデザイナーであるDarren Bridges氏に『Legends/冥人奇譚』についてお話を伺いました。

妖怪を絡めたギミックが登場する「奇譚」は“協力”によって生まれた
――今回は奇譚にギミックが増えていましたが、前作のレジェンズとの差別化などを考えたのでしょうか。
Darren Bridges氏:今回は本編にある羊蹄六人衆をボスにし、そのテーマに沿ってミッションを作っています。例えば鬼でしたら鬼火がありますし、狐でしたら雪女がいたりと、各ボスのエリアによってもそのミッションのテーマに沿ったデザインにしています。

――ボスに合わせているんですね。樹木子や朧車など色々な妖怪のネタが今回の奇譚にありましたが、そのあたりもボスのテーマに合わせて選んだのですか?
Darren Bridges氏:シングルプレイヤーの方ではリアリティーに基づいた世界観なんですが、『Legends/冥人奇譚』ファンタジーの世界なので、その要素をたくさん取り入れたいと考えました。同時に、色んなプレイヤーが協力するようなギミックを作りたかったというのもあります。チャレンジ性や協力するチャンスを与えた上で、難しさを加えるために色んな妖怪を選びました。
――朧車はミッション中にかなり喋るので、マルチプレイのゲームでは珍しくてすごく面白かったです。
Darren Bridges氏:レジェンズの中ではナレーター(行善)が色々伝説を語る役目になるのですが、朧車に関してはゲーム中に魂を食べてしまうので善いキャラとは言えませんよね(笑)。ですが、プレイヤーたちが一緒に話し合ったり協力することによって危険度を感じさせる事もできたので、私たちも気に入っております。
ロビーでの銭弾きはユーザーの要望から。六人衆や役目についての「伝説」
――今回、ロビー画面がメニュー画面から拠点に変わっていて驚きました。フレンドとエモートをしたり、銭弾きや稽古台が遊べて楽しいのですが、拠点形式にしたかった理由などはありますか。
Darren Bridges氏:こういった協力プレイでは、例えばロビーの中でチームメイトと待ち合わせる時に誰かが遅れて入ってきたり、途中で休憩が欲しい事があると思います。前作でも装備を変えるなど色々やれることはありましたが、今回は更に色んな遊び方を与えたいと思い拠点形式を採用しました。
銭弾きに関しては、シングルプレイで皆さんも楽しんでくださり、友達とやりたいというコメントが多かったので、ロビーの中でプレイヤー同士銭弾きができるようにしました。
――銭弾きは本編で度々遊ぶため印象に残りますが、開発としてもやはり入れたいという気持ちが多かったんでしょうか。
Darren Bridges氏:我々ももちろんそのプレイヤーコメントを見張ってましたし、スタジオの中でも銭弾きが楽しいというコメントがあったので、このように提供ができて本当に嬉しかったです。
今回プレイヤー同士の銭弾きをテストしていた時に、実際に遊んでみてどうやったらもっと難しく出来るか、どうやったらPvPにできるかを色々と試しました。銭の色を変えることによって、例えばコップの後ろに相手の銭を弾いておくなど戦略的になりましたし、難易度も上がりました。
――確かに、私もフレンド3人とプレイした時に1人を待っている間銭弾きを2人で遊んだのですが、かなり面白かったです。
では次に、今回は蜘蛛、鬼、狐、蛇の見た目が本編から妖怪のように随分と変わっています。それぞれの見た目と、ボス戦のデザインコンセプトを教えてください。

Darren Bridges氏:今回の『Legends/冥人奇譚』を作る時に、六人衆がすごく良いテーマだと自然に思ったんです。ナレーター(行善)がいて、篤のストーリーの50年から100年後という設定にしています。彼女の旅が伝説として語られて誇張されていき、ボス達も伝説を語る中でどんどんと膨らんでいって、そのあだ名から本当の怪獣になっているところを描きたかった。
ボス戦に関しては、本編の中で篤が各ボスと決闘するシーンに基づいていて、そちらも伝承として語られて膨らんだ状態になっています。そのような状態を、実際のゲームプレイと世界観で表現しました。


――どのボスもデザインが格好良かったです。奇譚はそれぞれのボスに合わせて色も変えていて、美術的にも綺麗で楽しかったです。
Darren Bridges氏:奇譚と大禍も全部そのボスのテーマに合わせているので、戦い方もそのテーマに沿っているようにしています。大禍に辿り着き4人で立ち向かう時に、全部1つのテーマの中で結びつくように作っていました。
――前作の役目はそれぞれ特定のキャラクターではないような見た目でしたが、今作はどの役目も篤をベースにしているように見えました。こちらも伝説が語られているからなのでしょうか。
Darren Bridges氏:全部の役目が直接ベースにされているわけではなく、男性のキャラクターが2人と、女性のキャラクターが2人います。直接篤をベースにしているというよりは、篤と似たようなストーリーを過ごしてきた人達です。篤は羊蹄六人衆に家族を奪われてしまったトラウマによって怨霊になってしまうというストーリーがあるのですが、他にも羊蹄六人衆による被害者達がたくさんいます。その人達が生き抜いた末、篤と同じように伝説になったという形で四人の役目を選んでいます。

――なるほど。侍と弓取は引き続き同じ名前なんですが、他の役目は名前が変わっています。こちらも何か理由があるのでしょうか。
Darren Bridges氏:例えば、用心棒が前回牢人だったのはおっしゃる通りなんですが、全てのプレイヤーキャラクターも前作から少し変えていて、『ヨウテイ』の中では武器システムが1作目と色々と違っています。各役目のメインの武器をベースにしていて、そのスキルを育成したりと、全てのキャラクターが前作とはまた違っているという風に思っております。
――鎖鎌は新しい武器なので、本編でも『Legends/冥人奇譚』でも使っていてすごく楽しいです。
Darren Bridges氏:鎖鎌は僕もお気に入りです!
――次のアップデートで来る大禍に向けて、準備しておいたほうが良いことはありますか?
Darren Bridges氏:今まで『Legends』で出しているミッションでは4つのボスと戦うことができますが、次の大禍では龍と斎藤が登場しますので、今までの『Legends』の中でも最もチャレンジングで難しいモードになります。現在のミッションは協力プレイが必須ではなく、例えばその場で初めて出会った人とチームを組むとか、マイクを付けてチャットをしなくてもいいように、いろんなプレイスタイルで遊ぶことができます。ですが、今回の4月に出る大禍に関しては、しっかりとチームメイトと協力して戦略を練らないとなかなか難しいミッションになるかと思います。ですので、トップレベルの武器や装備を揃えて準備していただければと思います。
――龍と斎藤がどのように変わっているか楽しみです。最後に、『ゴースト・オブ・ヨウテイ』の本編を終えてしばらく触っていない人に向けて『Legends』の魅力を教えてください。
Darren Bridges氏:篤の旅を終わらせていただいた皆さんに、羊蹄六人衆が今回の『Legends/冥人奇譚』でどのように巨大化し、進化したかをもう一度立ち向かうことで楽しみにしていただければと思います。

――本日はありがとうございました!
『ゴースト・オブ・ヨウテイ』はPS5向けに発売中。『Legends/冥人奇譚』は、無料DLCとして配信されています。












