MAGIから、パネテリア王国を舞台に可愛い娘を育てる娘育成シミュレーション『まじかる☆プリンセス』が4月28日に発売されました。「まじかる☆シリーズ」初のデジタルゲームとなる本作は、最大同接人数は1万2千人を突破し、ユーザーレビューは“圧倒的好評”と、発売直後から好評を博しています。
Game*Sparkではこの度、『まじかる☆プリンセス』を含めた「まじかる☆シリーズ」をプロデュースしてきた井元氏にお話を伺うことができました。(一部、キャラクターデザインを担当されているぬるぴょ氏にも回答していただいています)
本作オリジナルの可愛い愛娘「アリス(デフォルト名)」についてから、今後のボードゲームの展開まで。様々なお話を伺えました!本作をプレイ済みの方も、気になっているシリーズファンの方も、ぜひプレイレポートとあわせてご覧ください。
――自己紹介をお願いいたします。お好きなゲームについても教えてください(もちろん、ボードゲームでもデジタルゲームでも!)。
井元氏:株式会社MAGIの井元です。これまでボードゲーム「まじかる☆シリーズ」を10作プロデュースしてきました。今回は、プロデューサーのMAGI大宮、ディレクター兼エンジニアのNeotro佐渡さんとともに、シリーズ初のデジタルゲームとなる『まじかる☆プリンセス』を制作しました。私は主に、世界観構築、物語、レベルデザインまわりを担当しています。
好きなデジタルゲームは、『十三機兵防衛圏』や『高機動幻想ガンパレード・マーチ』のような、強い世界観を持ったアドベンチャーゲームです。ボードゲームでは、『ドミニオン』のようなデッキ構築型ゲームが好きです。
――「まじかる☆シリーズ」初のデジタルゲームですね。やはり、ボードゲーム制作とは勝手が違いますか?印象深い制作時エピソードなどあればお聞かせください。
井元氏:「おもしろいものを作る」という大きな部分では、デジタルゲームもボードゲームも変わらないと思っています。
ただ、私が担当したレベルデザインの部分では、やはり勝手が違うと感じる場面もありました。とはいえ、それは「デジタルゲームとボードゲームの違い」というより、「1人用ゲームと対戦ゲームの違い」に近かったのかもしれません。
――本作に登場するキャラクターたちの声優さんについては、ボードゲームの時点から想定されていたのでしょうか?
井元氏:ボードゲームの時点から、ある程度の声のイメージは持っておりましたが、本格的にどの声優さんにお願いするかを考えたのは『まじかる☆プリンセス』からです。
キャラ設定、シナリオをもとに、佐渡さんが合いそうな声優さんをリストアップしてくださり、サンプルボイスや過去の出演作品などをたくさん聞いて、オファーさせていただきました。
まずアリスに関して大宮が決め、その他出演者に関しては、3人で決定していきました。
――ぬるぴょ氏による愛娘ちゃんについてお聞きしたいのですが、「娘のかわいさ」以外にこだわった点やどうしても譲れなかった点をお聞かせください。
ぬるぴょ氏:こだわった点として、良い子にも悪い子にもなる可能性を秘めた娘なので、ニュートラルな雰囲気のお顔立ちになるよう意識しました。個人的には「かわいい前歯とかわいい耳」です。


――圧倒的なボリュームや50以上のEDが存在することが特徴のひとつです。これほどに展開豊かな作品にした理由は何でしょうか。
井元氏:娘育成ゲームには、伝統的に数十種類のエンディングが用意されている作品が多くあります。開発チームとしても、それくらいたくさんのエンディングがあった方が、何周も遊んでいただける作品になると考えました。そのため、本作でもプレイヤーの選択や育て方によってさまざまな結末にたどり着けるよう、多数のエンディングを用意しています。

――可愛らしいだけでなくダークな部分も多い世界観について、こだわりをおしえてください。
井元氏:ダークな世界観は、最初から狙って設計したというより、ボードゲーム版のフレーバーから自然に生まれてきたものです。
1作目のボードゲーム『まじかる☆ベーカリー』は、仕事を押し付け合うゲームだったため、少しブラックなテーマを持っていました。2作目の『まじかる☆ベーカリー ~わたしが店長っ!~』では、オーブンや金庫といったカードを他社から盗むことができる要素もありました。
そうしたフレーバーの積み重ねによって、「まじかる☆シリーズ」らしい、かわいくもどこかダークな世界観が形作られ、『まじかる☆プリンセス」へと続いていったと思います。

――愛娘ちゃんが可愛らしくてなかなか悪の道へと進ませる勇気が起きないのですが、どういったマインドで臨めばよいでしょうか?教えてください!
井元氏:これは私の立場でいうのはどうかと思いますが、無理して悪の道へ進ませる必要はないかと思います(笑)。遊び方は自由ですので、自分が育てたいように育てていただければ嬉しいです。
それでも悪の道のエンディングが気になる場合は、実況者さんのプレイをのぞいてみるのもひとつの楽しみ方かもしれません。『まじかる☆プリンセス』は配信も歓迎しています。

――愛娘ちゃんについて続けてお聞かせください。noteで公開されているキャラクターデザイン案はほぼ決定稿なのかな?と思うのですが、もっと違ったデザインの子もいましたか?いた場合は、どんな子がいたか、その中で現在の子になった決め手を、お聞かせください。
井元氏:noteで公開されているキャラクターデザインは、ぬるぴょさんが最初に出していただいたそのままのデザインです。一番最初に出していただいた案が100億点だったため、大宮がそのまま一発で採用しました。
――本作は「娘育成ゲーム」としては珍しく、結構本格的な戦闘があるな……と思いました(でもまあ、「パンを制する者は戦いを制す」ですしね!)。作中でも父親(=主人公)が愛娘を戦場に出すことをためらっていましたが、戦闘要素もあることは製作陣の中でスムーズに決まっていたのでしょうか?
井元氏:実は、最初の企画段階では戦闘要素はありませんでした。その後、「紅い月の夜」という設定が生まれたことで、戦闘の概念が加わりました。さらにそこから、古代樹の森で自由に戦闘ができるようにするなど、少しずつ仕様が広がっていきました。結果的には、育成した娘の成長を実感できる要素として、戦闘は本作の大きな魅力のひとつになったと思います。
――少し気の早い質問になりますが、『まじかる☆プリンセス』以降のデジタルゲーム発売予定はありますか?noteにもあった「パン屋の経営シミュレーション」は、やはりいつかプレイしてみたいと思っちゃいまして……。
井元氏:今後も、いろいろなジャンルに挑戦したいという気持ちは常にあります。開発チームの中で、「こういうものを作ってみたいね」というような話をしたりもします。
ただ、今は少しだけお休みをいただき、インプットの期間にできればと思っています。積みゲーもいろいろありますので、まずはたくさんゲームを遊びたいです(笑)。
――今後の「まじかる☆シリーズ」、ボードゲームの展開について、お聞きしてもよろしいでしょうか?
井元氏:ボードゲームも、今後また作りたいと常に思っています。デジタルゲームの企画を考えているときでも、ふとした瞬間にボードゲームのアイデアが浮かぶことがあります。
シリーズを今後どのような形で展開していくかはまだ分かりませんが、デジタルゲームと同じくらいボードゲームを作ることも好きなので、いろいろ考えていきたいです。
『まじかる☆プリンセス』の中には、アリスが昼休みに友達と遊んでいる謎のボードゲーム「ゲンデロマンテ」が登場します。これを実際に作ってみるのも面白いかもしれないと思っています。
――最後に、本作が気になっているプレイヤーに向けて一言お願いいたします!
井元氏:『まじかる☆プリンセス』は、娘がとにかく可愛く、自由に育てられるゲームです。私たちは、自分たち自身が本当に「好き」「おもしろい」と思えるものを、この作品に詰め込みました。
娘育成ゲームが好きな方はもちろん、普段は育成ゲームを遊ばない方でも楽しんでいただけるように意識して作りましたので、ぜひ遊んでいただきたいです。
――ありがとうございました!
『まじかる☆プリンセス』は、PC(Steam)向けに配信中。価格は1,980円で、リリース記念セールが5月12日午前2時まで実施されています。









