自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」。今回の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第50回では、Seabird Interactiveが開発・販売を手がけるミニゴルフ・ローグライト『ROGOLF』をご紹介します。
『ROGOLF』とは


本作は基本的には卓上でボールをホール目がけて転がしていくミニゴルフゲームです。シンプルな操作でボールをはじくことができ、パワー調整も簡単でタイミングを計る要素もないため、老若男女問わず遊ぶことができます。
プレイヤーは新作おもちゃ「ROGOLF」のテストプレイヤーとして雇用された……という設定であり、ステージが問題なくプレイできるかどうかを試していきます。

プレイヤーはランダムで次から次に選出されるステージに挑むこととなりますが、本作の特徴は各ホールにおいて規定打数のほか、「コインを一定数回収してクリア」「壁の反動を規定回数未満でクリア」「規定秒数以内にクリア」など、さまざまなミッションが課されることがある点です。
こうしたミニゴルフゲームでは壁の反動を利用して一気に進む……ということができるステージもありますが、そうしたテクニックが封印され、慎重に狙いを定めて進まなければならないケースもあります。


プレイヤーは1フロアにつき3ホールをプレイし、すべてのホールをクリアすれば上の階に進むことができます。
上の階に進めば進むほど登場するホールはより複雑さを増していき、空中ジャンプや立体交差など、現実では不可能なステージも多数出現します。こうした「ゲームならでは」のコースを遊べるのもゴルフゲームの魅力といえるでしょう。


テストプレイで稼いだ資金で、オフィスに設置されたコーヒーやさまざまなアイテムを購入できます。コーヒーは次の1プレイに有利な影響をもたらし、自動販売機ではリトライに必要なボールやさまざまな特殊効果を持つカードが売られています。


しかしながら本作、ただコースでホールインしただけではクリアを認めてもらえません。主にホールイン時の残り打数から算出される基礎ポイントと、主にコース内に配置されたコインを回収することで得られる倍率ポイントを掛けた値が各ステージのスコアとなり、フロアごとの3コースの合計スコアが一定値に満たないとテストプレイヤーをクビにされてしまいます。

そのため、自動販売機や階層間の密輸業者から購入できる基礎ポイント・倍率ポイントの強化カードをいかに集めるかが重要となります。この辺りのスコアシステムは『Balatro』に近いといえるでしょう。


品質管理のお仕事は全10種。プレイヤーはそのすべてを制覇することができるでしょうか?
一部の縛りミッションが理不尽の域だが、ときどき思い出したように遊ぶ箸休めゲームとしては最適

先述した通り本作のランダム選出ミッションはバリエーション豊かで、毎回違う組み合わせもあり面白いことは面白いのですが、中には理不尽さを感じる組み合わせが生じることもあります。
暗闇で視界制限されるミッションで、玉を打ち込んだ先に壁がなくて落下するとか、「壁の反射回数5~10回」のミッションで、反射上限があることを気にしすぎて逆に下限に到達せず、その状態でカップインして「しまった!」と思う事とか。
また、制限時間系のミッションでも「20秒以内にクリアしろ」はかなり無理ゲーの部類です。少しでもしくじればほぼクリア不能、少しもミスることなく精密かつスピーディにプレイしなければなりません。
のんびり落ち着いてプレイできるのが本作の魅力なのに、こういうミッションをブチ込まれるのはちょっと残念でなりません。

中には「コース内にコインが4枚しか配置されていないのに"コインを5枚回収してクリアしろ"」という、実質クリア不可能なミッションが現れるコースも……。
先述のコーヒーの効果で「入手コインの数が増加する」を引けていればクリアできるので100%クリア不可というわけではないのですが、それにしても低確率でそのコーヒーを引けなければクリアできないのでやはり無理ゲーです。
こうした「そのコースで実質クリア不能なミッションが出る可能性がある」問題は、修正を頂きたいのですが……。

つらつらと文句は述べつつも、本作の操作性やゲームの触り心地自体はかなり良く、奇想天外なコースも多くあってミニゴルフ部分をミッションの縛りなくプレイする分にはかなり面白いです。


また、『Balatro』型の特殊効果カードを採用したゲームの常として、「特殊カードのシナジーでゲームをぶっ壊す」ことができるのも本作の魅力。例えば壁に跳ね返るたびに倍率+0.05の「ピンボール」カードと、一定距離ボールを飛ばすごとに基礎ポイントがプラスされる「ポイントメーター」カードが組み合わさると、ホールのそばでわざとカップインせず、延々と全力壁反射の無駄ショットを打つことでショット上限までスコアを跳ね上げることができます(筆者はこれで1ホールで1071ポイント稼げました)。

ところどころ理不尽さや調整ミスを感じる、また多少日本語の怪しい部分のあるところはありますが、なんだかんだ言ってランダム構成ステージや特殊効果カードのローグライト要素も絶妙なところでかみ合ったミニゴルフゲームが本作です。
本作はムキになって一気に全面クリアを目指すようなゲームではなく、他のゲームに疲れたときに箸休め的に起動して、ちょっと夢中になってまた元のゲームに戻るくらいがちょうどいいゲームかもしれません。
『ROGOLF』は、PC(Steam)にて1,200円で配信中。デモ版も配信されています。












