
「ミニチュアの世界に入って探索する」そんな夢のような体験ができる作品が、日本最大級のインディゲームイベント「BitSummit PUNCH」に出展されていました。
それが実写のミニチュアを用いた脱出ゲーム『Miniature LAND -Four Seasons-』です。
この記事では試遊で体験できたミニチュア世界のレポートとともに、ゲーム開発者でありながら、ミニチュア作家でもあるHidehiro Nakamura氏へのミニインタビューをお届けします。
癒しのミニチュア空間を体験
デモが始まると鮮やかな色の森に囲まれた、可愛らしい家の扉がチョコンと開き、ゲームプレイが始まりました。開始早々、カメラアングルがバチっと決まっており、作りこまれたミニチュアにも強いこだわりを感じます。

本作は、ポイント&クリック形式の作品。画面をクリックすることで、インタラクトできる部分にキラキラなエフェクトが表示されます。
そしてこのデモの目的は、奥のほうに見える屋敷に入ること。扉には鍵がかかっているため、周囲を調べて情報を集めます。

画面の下部に表示される矢印ボタンを押し、周囲を見渡してみると、小さな小屋を発見。
近づいて小屋の側面を見てみると、箱の中で釘抜きが見つかりました。


画面右のアイテム欄からドラッグアンドドロップで手に入れた釘抜きを用い、釘を抜いていきます。
序盤ということもあって簡単で素朴な謎解きですが、目の前で展開されるのは作りこまれた実写のミニチュアということもあって、安らぎを覚えるような感覚さえありました。

探索を続けていくと、噴水のあるエリアに辿り着きました。コマ撮りで水が流れる表現がなされた噴水は、謎解きをする手を止めてボーッと眺めていたくなるような魅力があります。
もちろん、ここにも謎を解くための仕掛けが用意されていましたが……そうこうしているうちに、5分間の試遊時間は終了しました。

美しいミニチュアの世界に見入っていたこともあって、目的の屋敷に入ることはできなかったものの、テンポの良いゲームプレイと癒しのミニチュア世界の魅力に触れられました。
「ミニチュアの世界に入りたい」 子供の頃の想いを実現
続けて、ゲーム開発に加え、ミニチュア作家としても活動している開発者・Hidehiro Nakamura氏のミニインタビューをお届けします。
――最初に自己紹介をお願いします。
Hidehiro Nakamura氏(以下、Nakamura):『Miniature LAND -Four Seasons-』開発者のHidehiro Nakamuraです。普段はミニチュア作家をしながら、『Miniature LAND』シリーズを作っています。『Miniature LAND -Four Seasons-』は4作目で、Steamでのリリースは初めてです。
――どうしてミニチュアを使ったゲームを作ろうと思ったのですか?
Nakamura:親がミニチュア作家ということもあって、子供の頃から親が作ったミニチュアに囲まれて育ちました。そんな中で、「ミニチュアの世界には入りたい」という気持ちが芽生えました。このシリーズを作ったのは、その気持ちを実現させたかったからです。

――シリーズ4作目ということですが、過去作から進化した点は?
Nakamura:ミニチュアは視覚的な情報量が多く、一見してどこをクリックすればよいのかわからない、という問題点があって。今作では思い切ってインタラクトできる部分を光らせて、わかりやすくしました。簡単になりすぎるかと心配していましたが、ご好評いただいて安心しています。
――影響を受けたゲーム作品はありますか?
Nakamura:『Lumino City』です。この作品は実物のミニチュアを使った作品で、この作品を見た時に「ミニチュアをゲームにしてもいいんだ」と、『Miniature LAND』シリーズを作るきっかけになりました。

――本作はこれまでスマートフォン向けにリリースされていましたが、Steam版の特徴はありますか?
Nakamura:スマートフォン向けのアプリ版では縦画面を採用していましたが、Steam版では横画面を採用しました。画面が広がったおかげでアプリ版では見えなかったミニチュアが見られるようになっています。
もしSteam版の評判が良ければ、1~3作目のSteam版も出るかもしれません。
――最後に読者の方に伝えたいことはありますか?
Nakamura:Miniature LANDシリーズは私の子供の時の「ミニチュアの世界に入ってみたい」という気持ちを実現させた作品です。同じような気持ちになったことのある方に、ぜひ遊んでいただきたいと思います。
実写のミニチュアを使った脱出ゲーム『Miniature LAND -Four Seasons-』には、画面の中からでも伝わる手作りのミニチュアのぬくもりと居心地の良さがあり、BitSummitの喧騒を一瞬忘れるような体験をすることができました。ウィッシュリストに加えて、リリースを待ちたいところです。













