2026年5月22日(金)から24日(日)にかけて、日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit PUNCH」が京都・みやこめっせで開催されています。
本記事ではドリコムが新たに設立したインディーゲームスタジオ「DRECOM CREATORS STUDIO」ブースで出展されているドット絵が綺麗なSFビジュアルADV『TIMEMOON』の試遊の様子をお届けします。

美しいドット絵のADVというのはやはりいいものです。本作は青と黄色が印象的ですが、それもそのはず、本作の舞台は月面都市・シルバードーン。もうこの響きだけでテンションが上がりますよね。

主人公はそんな都市でタクシー運転手をしている「クラーク」です。ちなみに名前は変更可能で、名前を決定する場面では契約書類に書き込む……という形式になっています。Cool!

しかし、何事にも「オモテ」と「ウラ」があります。この街も美しいだけではないようで……管理社会であることが窺えます。クラークの現在の市民ランクは3なのですが、母親の葬儀を行うには市民ランク50が必要とのこと。
そう、実はクラークは母親を亡くしたばかりでした。「ハハ セイキョ ソウギ ハ イツカゴ.」という電報を。5日で3から50に!?
諦めムードのクラークに「現在世間を騒がせている、昨日発生した大統領暗殺事件を解決すれば、5日以内に市民ランク50に間に合うかも?」と、相棒である車のAI・カレルは提案してきます。
というのも、クラークは時間を移動することができる……時間走行するタクシー「タイムムーン」の運転手なのです。そういわれると確かに他の人よりかは事件を解決できる可能性は高いですが……それでも警察が手詰まりと言われている事件の解決だなんて、できるのでしょうか……?

しかし、カレルも母親の葬儀をしたいクラークの気持ちを慮ってくれるだなんて優しいAIだな……なんて思っていると、「ねえ今どんな気持ち?」と質問されました。こいつ……。


それはそれとしてお仕事はちゃんとしなければいけません。新聞を読んで少し休憩したら、早速本日のお客さんの元へと急ぎます。
2人から選ぶことができましたが、ここは新聞に載っていたDr.ウィンターにしました。なんでも、わずか24歳にしてタイムムーンの開発者だそうです。凄い!


博士を乗せたはいいものの、クラークはその後意識が飛んでしまいました。その間、カレルが自動運転モードにしておいてくれたため事故は起こっていないようです。

気を取り直して博士に行先を訪ねたところ、2か月前に発生した事故のデータを取りたいから現場に行きたいとのことでした。幸いにして死者は出なかったものの、有毒ガスが発生したという研究所の火災事故……忘れっぽいという彼女がどうして2か月前のその事故のことを覚えているのかというと、妹さんが事故に巻き込まれて声が出なくなってしまったからでした。研究室前でよく聞こえたという歌声が自身にとってどれほど大事なものだったのか、失ってから初めて気がつき動揺しているのです。
ここで、登場人物たち(1名はAI)のみならずプレイヤーまでも、とある考えが脳裏をよぎります。「タイムトラベルして、妹を救えないか」という考えが。
しかしそれは、運命を変えるということでもあります。タイムムーンの生みの親である博士もそのことはもちろんわかっており、「それを行った結果、多くの命が失われるかもしれない」という可能性を示唆します。

妹のために事故を止めに行くのか、事故に介入せずにデータだけを取りにいくのか……。タイムトラベルの目的地を、博士はなんとクラーク(プレイヤー)に委ねました。

2つある選択肢から筆者が選んだのは……。




かっこいいカットインの後、無事にタイムトラベルに成功。博士は事故を止めることができて事故の負傷者はいなくなり、妹さんの歌声も無事でした。
しかし、タイム・ウィル・テル……戻った先の新聞では、研究所のガス漏れで3名が死亡する事故が紙面を飾っていました。今回の選択の結果でしょう。
それだけではありません。なんと、大統領暗殺事件の容疑者として、博士が逮捕されてしまいました!

そしてそれはクラークがタイムトラベルしたためだと、いきなり現れた、自身をタイムムーンそのものだと自称する不思議な存在は語ります。

「濡れ衣かもしれないのに……!」そう動揺するクラークに対し、「ならば時間を巻き戻して犯人を確定させろ」と、その存在は容疑者を提示してきました。

そして、次の瞬間には再度タイムトラベルが行われており、博士を送り届けたところまで戻っているようでした。

犯人を確定させる……つまりは、その人が本当に犯人であろうが なかろうが関係ないわけです。小心者の筆者は少しの恐ろしさを覚えましたが、しかし「これも葬儀のため」と、クラークは次の客を探しにタイムムーンを走らせました。

試遊はここで終了しましたが、本作はマルチエンドであることが明記されています。犯人や道中で選んだ選択肢などがエンディングに関係してくるというわけです。タイムトラベルものはわくわくしますが、「自分が何かやらかす側ということが確定している」タイムトラベルは……わくわくだけではなくどきどきもします。
乗客たちもですがタイムムーンそのものという存在も気になるし、クラークが無事に葬儀を行えるのかも気になりますね……!

タクシーという狭い空間の中で、しかしタイムトラベルを駆使して都市全土に広がる壮大なストーリーを感じさせる本作『TIMEMOON』は、発売日未定。PC(Steam)向けにリリースされることは確定していますので、ぜひウィッシュリストに入れて続報を待ちましょう。
※UPDATE:記事初出時、DRECOM CREATORS STUDIOがパブリッシングすると記載しましたが、正しくは出展のサポートでした。関係各位にお詫びし訂正いたします。











