■『九龍妖魔學園紀 ORIGIN OF ADVENTURE』ニンテンドースイッチ/PS4/Steam
『ペルソナ3』と同じくPS2に登場した『九龍妖魔學園紀』は、トレジャーハンターの主人公が、古代の遺跡を擁する学園に転校生として訪れ、学生たちと交流を持ちながら遺跡の探索に乗り出すADV+RPGです。
『九龍妖魔學園紀』を手がけたのは、ゲームクリエイターの今井秋芳氏。『東京魔人學園剣風帖』などでその名を馳せており、學園ドラマと平行する非日常的なバトル、選択肢ではなく感情を表現する会話システム、伝奇とジュブナイルを融合させたシナリオ展開など、『魔人學園』シリーズで培われた要素が『九龍妖魔學園紀』にも多数取り入れられています。
一方で、多数対多数だった『東京魔人學園剣風帖』とは異なり、バディの助けこそあるものの、バトルは主人公が単独で挑むため、的確な状況判断が求められます。
また、ダンジョン攻略中は一人称視点ですが、戦闘自体はシミュレーションRPGに近く、マップ上に点在する敵を相手に立ち回るため、戦略性も非常に重要です。自身の行動力を念頭に置きつつ、いかに被害を抑えて立ち回るか。遺跡の探索を長く続けるためには、クレバーな思考も問われます。
謎めいた転校生が、學園の奥深くに眠る遺跡の謎に迫る。こんな浪漫溢れる展開は、現実ではまず味わえません。しかし『九龍妖魔學園紀』なら、その願いをたやすく叶えてくれることでしょう。
オリジナル版はPS2ソフトですが、現行機版の『九龍妖魔學園紀 ORIGIN OF ADVENTURE』があるため、今でも遊びやすい作品といえます。ただし『九龍妖魔學園紀 ORIGIN OF ADVENTURE』は、追加要素を含む『九龍妖魔學園紀 re:charge』ではなく、無印版をHDリマスター化したものです。
■『剣と魔法と学園モノ。』シリーズ ニンテンドースイッチ/PS5/Steam
学生たちが挑むダンジョン攻略というテーマを、文字通り体現しているのが、『剣と魔法と学園モノ。』シリーズです。『ととモノ。』の略称でも知られる本シリーズは、2008年6月に発売されたPSPソフトを皮切りに、今も活躍が続いています。
タイトルにある通り本シリーズは学園モノですが、エルフやドワーフ、フェアリーなどがいるファンタジー作品となります。ここまで紹介した学園モノは、if要素こそありますが全て現代劇でした。

そのため、他作品と並べると印象が異なるかもしれませんが、ファンタジー世界に学園があってもなんら不思議ではありません。ならば、学園に通う学生たちが、ダンジョンに挑むのもおかしな話ではないでしょう。
しかも本作の学園は、ダンジョンに挑む冒険者を育成するための機関です。学生生活の傍らにダンジョンへ挑むのではなく、ダンジョン攻略を目的とした学生生活を過ごすという形になります。

『ととモノ。』シリーズは、後にPS3やニンテンドー3DSにも展開するほどの広がりを見せ、シリーズの中核となった『剣と魔法と学園モノ。』『剣と魔法と学園モノ。2G』『剣と魔法と学園モノ。3』のリマスター版が、現行機向けに登場しています。
また、ダンジョンRPGからストラテジーRPGに様変わりした完全新作『剣と魔法と学園クエスト。』が2022年9月にリリースされました。趣向を変えて『剣と魔法と学園クエスト。』に挑んでみてはいかがでしょうか。

学生という、多くの人が経験する青春の中で、ダンジョン攻略という未体験の冒険を味わう――日常と非日常を繋ぎ合わせるこのジャンルは、独特の魅力と遊び応えを備えています。
今回は、今でも遊べる新旧の“学生+ダンジョン”作品を厳選して取り上げましたが、このほかにも『Caligula-カリギュラ-』シリーズをはじめ様々なタイトルが揃っています。気になる作品を見つけた人は、新たな冒険にぜひ挑んでみてください。













