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『SEKIRO』アニメ、狼が戦っている間“あの人たち”は何をしていた? 一撃の重さが伝わる剣戟と群像劇が光る「SEKIRO: NO DEFEAT」試写レポ

九朗様はかわいい。死なず半兵衛がかっこいい。

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『SEKIRO』アニメ、狼が戦っている間“あの人たち”は何をしていた? 一撃の重さが伝わる剣戟と群像劇が光る「SEKIRO: NO DEFEAT」試写レポ
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フロム・ソフトウェアの名作アクションゲーム『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』を原作としたアニメ映画「SEKIRO: NO DEFEAT」が、9月4日より3週間限定で劇場公開されます。

今回、そんな「SEKIRO: NO DEFEAT」を一足先に鑑賞する機会をいただきました。

本作では一撃ごとに緊張感が走る狼の剣戟はもちろん、彼が戦っている間の九郎や弦一郎、エマ、仏師、一心、死なず半兵衛たちの姿も描かれます。狼の戦いだけでなく、葦名で生きる人々にも視点を広げた、ファン注目の作品に仕上がっていました。

物語の核心に触れるネタバレを避けながら、そんな本作をいち早く見たくなってしまう魅力をお伝えしていきます。

狼だけではない。葦名に生きる人々の物語

本作の物語は、九郎に仕える忍び・狼を軸に進みます。しかし、描かれるのは狼の戦いだけではありません。

狼が九郎のために戦っている間、九郎は何を考え、どのような時間を過ごしていたのか。葦名を守ろうとする弦一郎は何を背負い、なぜ危険な力にまで手を伸ばすのか。狼がその場にいない場面にも視点を移しながら、それぞれの人物の行動や考えに焦点が当たります。

特に九郎は、狼に守られるだけの存在ではありません。人を不死にする竜胤の力を持つ者として、その力が周囲にもたらすものと向き合い、自ら考えて行動します。

大人びた言動が目立つ一方で、年相応の表情を見せる場面もあります。大きな責任を背負う「竜胤の御子」と、ひとりの子供としての九郎。その両方を見せることで人物像に深みが生まれ、狼が命を懸けて彼を守ろうとする理由も伝わってきました。

また、本作では九郎や狼たちだけでなく、葦名で暮らす人々の姿も映し出されます。戦いや不死を巡る争いから少し離れた場面が挟まれることで、この土地にも人々の暮らしと、守るべき日常が存在していたことが見えてくるのです。

葦名が物語のために用意された舞台ではなく、人々の生活が根付いた土地として描写されることで、一心や弦一郎たちがなぜ葦名を守ろうとするのかにも説得力が生まれていました。

さらに、死なず半兵衛、エマ、仏師といった人物にも、その魅力を深める描写が用意されています。彼らは狼を助けるためだけの存在ではなく、会話や表情を通して過去や関係性が描かれます。

なかでも、公式スピンオフ漫画「SEKIRO 外伝 死なず半兵衛」で主人公を務めた死なず半兵衛は、かなり印象に残るキャラクターでした。死ぬことのできない彼の存在を通して、不死は便利な力ではなく、終わることのできない苦しみにもなり得るとわかります。

不死を求める者、不死を断とうとする者、すでに不死となってしまった者、そして不死の因果に巻き込まれた者。異なる立場の人物を表現することで、本作における「不死」という題材にも厚みが生まれていました。

狼だけでなく、その周囲で生きる人物たちにも目を向けることで、葦名という土地と、そこに生きる人々を深く知ることができます。原作を知らなくても、この世界へ入り込みやすい作品に仕上がっていると感じました。

一撃が死につながる、侍と忍びの剣戟

本作のもうひとつの大きな見どころが、全編手描きで表現された戦闘です。

登場人物たちは、刀で何度斬られても平然と立ち上がるわけではありません。攻撃をまともに受ければ血を流し、致命傷となれば命を落とす。そんなリアリスティックな描写が、全編を通して貫かれています。

弦一郎たち侍の力強く重みのある動きと、狼の忍びらしい素早い動き。相手との間合いを測る動き、足運び、攻撃を受けた瞬間に走る緊張、余韻を残すとどめの一撃。そのすべてが丁寧に描かれており、本当に刀を持った侍や忍びが命を奪い合っているような張り詰めた空気感がありました。

また、静かな状態から一気に動き出し、短い攻防で勝負が決まる。動と静の切り替えが明確で、素早い動きのなかでも何が起きているのかを見失いにくい剣戟になっているのも、非常に好印象でした。

派手で格好いいだけでなく、刀で斬られることの怖さまで伝わってくる。この“一撃の重さ”を感じさせる丁寧な描写が、本作の戦闘を印象的なものにしています。

アニメだからこそ描ける『SEKIRO』の物語

「SEKIRO: NO DEFEAT」は、狼の戦いを軸にしながら、その周囲で生きる人物たちにも目を向けた作品です。

狼がその場にいない出来事や、人物同士の関係、葦名に暮らす人々の日常まで映し出すことで、この世界をより立体的に描いています。

全編手描きによる剣戟には、一瞬の判断が生死を分ける迫力があります。その一方で、戦いから離れた人物たちの姿にも時間を使い、彼らが何を思い、何を守ろうとしているのかを見せてくれました。

派手な戦闘だけでなく、狼の戦いの裏側にあった人物や土地の物語に触れられる。アニメだからこそ味わえる『SEKIRO』に仕上がっていました。


SEKIRO: NO DEFEAT」は、9月4日より3週間限定で全国劇場にて上映予定です。

©2019 FromSoftware, Inc. All rights reserved. ACTIVISION is a trademark of Activision
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©KADOKAWA/Sekiro: No Defeat PARTNERS

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ライター:タケダだいゆう,編集:八羽汰わちは



ライター/ドット絵描きライター タケダだいゆう

ドット絵を描いてゲームを作るライター。趣味が増えすぎてゲーム制作の手が止まることが悩み

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編集/ 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Sparkの共同編集長。特技はヒトカラ12時間。

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