無理やり結婚させられようとしている"ママ"を救うため、5人姉妹が結婚式場を目指して大進撃――シューティングゲーム『ピンクスゥイーツ~鋳薔薇それから~』は、スチームパンク調のビジュアルに萌えとケレン味に全力で振り切った、ケイブでもとりわけ変わった弾幕シューティングとして知られています。
コアなシューターたちの間で長く語り継がれてきたこの一作は、『むちむちポーク!』とともに、約20年の時を経て『むちむちポーク!&ピンクスゥイーツ Boosted』として現行機に復活。その『ピンクスゥイーツ』のアレンジ楽曲を、本移植では豪華な3名が手がけました。
『まもるクンは呪われてしまった!』『エスカトス』でFM音源サウンドの名手として知られる安井洋介氏。

インディー・同人シーンから頭角を現し、『Deemo』『SOUND VOLTEX』など音楽ゲームへの提供で人気を集めるはがね氏。

そして『Donut Dodo(ドーナツ・ドド)』の作曲や、『Teenage Mutant Ninja Turtles: Shredder's Revenge』の8bitチップチューン版リミックスの監修で世界的に知られるSean Bialo氏。畑もキャリアもバラバラな3人が、それぞれの持ち味を『ピンクスゥイーツ』にぶつけています。

はたして、『ピンクスゥイーツ』のアレンジという大役に、3人はどう向き合ったのか。担当楽曲の聴きどころから、原曲へのリスペクトと自分の色のせめぎ合いまで語ってもらいました。
三者が三者をそれぞれリスペクト、完成された楽曲で個性を発揮するには
──『ピンクスゥイーツ』のアレンジをご担当いただくことになった際のお気持ちをお聞かせください。
Sean Bialo:『ピンクスゥイーツ~鋳薔薇それから~』のアレンジを手がけてほしいと言われたときは、信じられないほど光栄に思いました。私は原作の大ファンであるだけでなく、安井さんとはがねさんのお二人を、歴代屈指の偉大な作曲家として尊敬しているからです。これまで一緒にお仕事をする機会がなかったので、このゲームの再リリースに携われるだけでなく、心から尊敬するお二人と共に作品を作れることは、本当に光栄だと感じています。
また、今回は音楽そのものには関わっていませんが、私が天才だと慕う大親友のWASi303さんとようやく一緒に仕事ができたことも、最高に光栄なことでした!このプロジェクトで私を信頼し、任せてくださった関係者の皆さんに深く感謝しています。

はがね:いろんなところで言って回っているのですが、昔からケイブシューが好きで……(表1周くらいの腕前ですが)。そのアレンジを担当するというのは感慨深いものがありました。遂にここまでさせてもらえるなんて!
ケイブ作品であることはもちろん、安井さん、ショーンさんの伝説的ご両名と共に手掛けるという意味でも大きなプレッシャーを感じました。話が来てから数日はフワフワした気持ちだったのですが、せっかく選んでもらえたからには自分の良いと思うアレンジを自然体で作ろうと思って作業に取り掛かりました。
安井洋介:『ピンクスゥイーツ~鋳薔薇それから~』に限らずですが、ゲームBGMとして使用するアレンジとなるため、どういうアレンジが喜んで頂けそうかを考えました。
また自分の作業ペースの遅さとスケジュール都合が相まって余裕もなかったのですが、WASi303さんのはからいで、はがねさん、ショーンさんにご参加頂けた事がとてもありがたかったです。
──今回アレンジされた楽曲について、それぞれの聴きどころ、アレンジで意識した点、また制作中に気を使った具体的なポイントなどがあれば教えてください。
Sean Bialo:アレンジにおける主な目標は、できる限りカッコいいトラックを作ることはもちろん、「安井さんのアレンジの方向性と調和を持たせること」でした。というのも、自分がゲームをプレイしているときにBGMの一貫性がないことが、とても気になるからです。
幸いなことに、安井さんが今作のために決めたスタイルは私にとって非常に魅力的で楽しいものだったので、その枠組みの中で制作できることにワクワクしていました。
また、自分自身の音楽的な個性も楽曲の中で輝かせたいと考えました。そのため、アレンジのいくつかの箇所では原曲から離れ、自分なりのアレンジを加えています。特に、ステージ4のアレンジの中間セクションには注目してほしいです。
ここではメロディの冒頭部分を抽出し、まったく新しい形で再構築することで、メロディを全く新しいものに書き換えています。このセクションの書き方は、もしかしたら私の『ドーナツ・ドド』での仕事を思い出させるかもしれません。
ステージ7のアレンジに関しては、拍子と楽曲の持つエネルギーを完全に変更しました。原曲はすでに目指していたものを完璧に表現していると感じたので、メロディにまったく新しい解釈を加える絶好の機会だと思ったからです。全体として、安井さんのトラックとの調和、自分自身の音楽性の表現、そして原曲へのリスペクトのバランスがうまく取れたのではないかと思っています。

はがね:お二人と制作することになったときにFM音源を使ったサウンドトラックになるだろうなとは考え準備していました。バリエーションを持たせるようにご両名の雰囲気に過度に寄せすぎず、かといって通しで聴いた時に浮いてしまわないようにという部分には注意をはらいました。
どちらの曲もコード進行やリズムを弄ってみたりしつつ、原曲のメロディを踏襲しています。また、原曲と異なるテンポ感になってもステージの進行と雰囲気に展開が合うように心がけています。
それに伴って新しいメロディも少しだけ追加していますが『ピンクスゥイーツ』の持つ「クラシックな萌え」……そういったエナジーを心のなかで勝手に継承して添えさせて頂いた次第です。
安井洋介:アレンジとはいえあくまでゲームのBGMとして、原曲の味を残しつつ、また違った気持ち良さや楽しさを感じて頂ける事を特に意識していました。
──『むちむちポーク!&ピンクスゥイーツ Boosted』を楽しみにしているファンの皆さまへ、メッセージをお願いいたします。
Sean Bialo:私自身、このゲームの発売を心待ちにしているファンの一人ですので、皆さんとまったく同じ気持ちです!
私たちが作り上げたアレンジ楽曲はどれも非常に特別なものになっていますし、これらのゲームのファンの皆さんなら、私たちが手がけた仕事をきっと気に入っていただけると思います。
発売を楽しみにしていただき、ありがとうございます。ぜひ音楽を楽しんでください!
はがね:遂に次世代機とSteamで『むちむちポーク!』と『ピンクスゥイーツ』が遊べる!ということになりました。僕自身、自分のパソコンにケイブシューのコレクションが溜まっていって好きな時に起動出来るのはとても嬉しく感じます。
新しく触れる方はもちろん、アケ勢の方や、XBOX360版、基板をお持ちの皆さんも、ぜひ僕たちの新サウンドトラックを体験していただければと思います!よろしくお願いします!!
安井洋介:『ピンクスゥイーツ』のアレンジ版は、特に後半ステージにいくほどアツさが高まってくると思いますので、ぜひ攻略のお供に楽しんで頂けたら嬉しいです。

『むちむちポーク!&ピンクスゥイーツ Boosted』は、ニンテンドースイッチ/PS5/PC(Steam)向けに2026年10月1日発売予定。価格はパッケージ版が6,490円、ダウンロード版が5,390円(いずれも税込)です。
安井洋介氏Xアカウントはがね氏XアカウントSean Bialo氏Xアカウント¥6,490
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
¥6,490
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)











