
今回は、個人開発者lane氏が手掛けるPC向けタイトル『nophenia』をプレイ!本作は、不気味な悪夢のような場所をさまようウォーキングシミュレーターです。
僕は高熱を出したり体調を崩したりすると、決まって同じ悪夢を見るんです。夢の中では、なぜか二択を迫られ、そのたびに悪いほうを引き当ててしまう。そして取り返しのつかない結末を迎えたところで、絶望とともに目が覚めるんです。
二択の内容は様々で、左右の道や2つの扉、赤と青のボタン、果ては2つのサイコロで半丁勝負をさせられることもあります。目を覚ましたあとは、とにかく疲労と絶望で体がぐったりしてしまうんですよね。

ただ、半丁勝負だけは遊戯性があって少し面白いので、悪夢のラインナップでは当たりの部類です。
◆悪夢のようでそうでもないようで、でもちょっと怖い

オープニングやストーリーの説明はなく、唐突に薄暗い部屋の中からゲームが開始した。

主人公は、ケモミミの狼少女だ。部屋には、PCやベッドが置いてあるんだけど、狼少女とはサイズ感が違うので、他人の部屋なのだろうか。

PCには意味ありげな画面が映し出され、モニターには付箋が貼られている。クリア後に意味がわかる伏線やストーリーの深堀り要素っぽさがあるな。今はなにもわからないけど。

窓やドアには板が打ちつけられている。監禁されているのだろうかと思ったけど、ドアから出られるようだ。ドアを調べると……

そこは電車の駅だった。

玄関から徒歩1秒って、最高の駅近物件じゃん!と思ったけど、騒音で苦労しそうだな。それに、家と駅が直接繋がっているわけではなく、扉がワープ装置のような役割をしているみたいだ。

なるほど。扉を見つけて次のエリアに進んでいくシステムなんだな。ホームの端に扉を発見した。血のような赤いフィルターがかかった不気味なエリアを脱出!

次のエリアは、雪に埋まったマンションが立ち並んでいた。先程の駅のエリアもだけど、この世界には狼少女しかいないのだろうか。

公園の遊具も雪が積もっていて機能していない。廃墟を探索している趣があって良いね。
僕が小学生の頃、近所にはいかにも何か出そうな廃マンションがあった。ただ、実際にいたのは幽霊ではなく、管理人なのか土地の所有者なのか分からないおじさん。敷地に入った悪ガキを杖を振り回しながら追いかけてくるので、ホラーどころではなかった。趣もクソもない。
このエリアの廃墟には杖おじさんは出てこなさそうなので安心して廃墟探索気分を味わえそうだ。

草原エリアには、どこか見覚えのある光景が広がっていた。

ほら、眼科で何を測っているのかよくわからないけど、一本道の先に気球が浮かんでいる画像を見せられる、あれ!

お馴染みの光景にテンションが上がって一本道を進むも、画面にモザイクがかかってスタート地点に戻されてしまった。そういや扉を探さないといけなかったんだっけ。

次のエリアは……なんだこりゃ。今までは現実にもありそうな風景だったが、今回は完全に異質だ。悪夢なのかどうかはわからないが、不思議な空間が広がっている。

本作にはゲーム内で写真を撮影する機能も搭載されている。

このエリアのように、写真映えしそうなスポットを見つけたら、思い出代わりにシャッターを切るのもいいだろう。
4時間ほどプレイしています。
一部のエリアを除いて、次のエリアへの扉を見つけ出す繰り返しで進んでいきます。基本的にはとことこ歩くだけなので、アクションが苦手な方でも進められると思います。
ジャンプスケアや驚かされる要素はありませんが、プレイしていてジワジワと不安になるタイプのホラーでしたね。
ただ、ゲームらしい駆け引きや謎解きを期待すると肩透かしかもしれません。可愛らしいケモミミ狼少女とともに、悪夢のようでそうでもない不思議な世界を、肩の力を抜いて散歩する。そんな作品でした。
『nophenia』はPC(Steam)向けに発売中です。













