人間の魂をビスケットに焼いて村を再建!?パンやお菓子の魔法で戦うダークでかわいい童話アクションADV『Rise of the Spellbaker』【gamescom 2026】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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人間の魂をビスケットに焼いて村を再建!?パンやお菓子の魔法で戦うダークでかわいい童話アクションADV『Rise of the Spellbaker』【gamescom 2026】

かわいい魔女と猫が挑むのは、世界を蝕む「腐敗」。ピザビームやグレネードケーキで怪物を焼き払え!

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人間の魂をビスケットに焼いて村を再建!?パンやお菓子の魔法で戦うダークでかわいい童話アクションADV『Rise of the Spellbaker』【gamescom 2026】
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パブリッシャーのKalypso Mediaが発表した新作アクションアドベンチャー『Rise of the Spellbaker』。開発を手掛けるのは、『Dungeons』シリーズなどで知られるドイツのRealmforge Studiosです。

Game*Sparkでは「gamescom 2026」にて、本作のハンズオフデモをチェック。さらにRealmforge Studiosのテクニカルディレクターから、ゲームシステムや世界観、独特のアートスタイル、協力プレイなどについて話を聞くことができました。

本作でプレイヤーを待っているのは、パンやお菓子を魔法へ変えて戦う魔女の冒険。しかし、そのかわいらしい見た目とは裏腹に、人間の魂をビスケットへ焼き直すという、なかなか強烈な設定まで用意されています。

ピザビームにグレネードケーキ!「スペルベイキング」で腐敗した世界を救え

物語の舞台は、豊かな自然に囲まれた平和な世界。ところが収穫祭の最中、突如として大災害が発生し、謎の疫病によって環境だけでなく、そこに暮らす生物や動物までが腐敗し始めてしまいます。

主人公は、そんな世界に残されたひとりの魔女。もともとはプロのベイカーであり、魔法とパン作りを組み合わせた、この世界に古くから伝わる「スペルベイキング」を駆使して腐敗した怪物たちへ立ち向かいます。傍らには小さな猫の使い魔もおり、戦闘ではアイテムやさまざまな能力で主人公を助けてくれます。

デモでは序盤エリアとなる草花の広がる土地を探索。敵を倒したり、フィールドから採取したりして素材を集め、それを村の再建や新しい魔法の作成に利用していました。畑の近くには、ニンジンやトマトを思わせる姿の敵や、カタツムリ、虫など、実際の畑にとっての“害虫”をモチーフとした存在も登場します。

そして何より特徴的なのが、主人公が使う料理や焼き菓子をモチーフとした魔法です。今回のデモでは敵へ強烈な一撃を叩き込むピザビームや回復用の泡などが登場し、村へ戻った後には新たな攻撃魔法としてグレネードケーキを焼き上げていました。

魔法は地・火・風・水の4属性に分類され、それぞれ料理の方向性も異なります。地属性にはパンやトーストのようなものが多く、火属性はスパイシー系、風属性なら甘い食べ物といった具合に、単に「魔法の見た目がお菓子」というだけではなく、属性そのものに食のテーマが割り振られています。

クロワッサンを射出している

自宅には魔法を作るためのオーブンが用意されており、集めた素材を使って新たな魔法を“焼く”ことができます。専用ボードに置く材料の組み合わせや並べ方によって完成する魔法の能力値も変化し、既存の魔法から副次効果などを持った派生版を作ることも可能とのことです。

こっちはアップルパイ?

今回のボス戦では鎧を身に着けた巨大なネズミとも対決。敵の攻撃後の隙を狙ってピザビームを浴びせたり、クロワッサンやパイを駆使したりしながら戦っていました。食べ物だらけではありますが、アクション部分そのものはなかなかしっかり作られている印象です。

人間の魂をビスケットに焼いて村を再建!?

冒険で集めた素材は、荒廃した村の再建にも利用します。井戸やさまざまな設備を復旧させて生産機能を取り戻していくのですが、そこで働いてくれるのが小さなビスケットの住人たちです。

一見すると、いかにも癒し系ゲームに登場しそうなかわいいキャラクター。しかし、開発者からその正体を聞いてみると、なかなか強烈です。このビスケットたちは、かつて村に暮らしていた人間たちの魂を“焼く”ことで生まれるとのこと。デモでは冒険中に手に入れた魂に水やサフランを組み合わせ、新しいビスケットを作り出していました。完成した彼らは各施設へ配置でき、生産作業などを担当してくれます。

人間の魂をオーブンで焼いて労働者にする。文章だけにすると、だいぶ怖いゲームにも思えてきます。

とはいえ、実際の彼らはかなり楽しそう。村を眺めていると、ビスケットたちは踊ったり、音楽を奏でたり、仲間同士で会話したりしています。かつて人間だったころの生活を思わせるように、それぞれ“小さな人生”を送っているそうです。トッピングなどを使って服装を変えることもでき、村の働き手としてだけでなく、住民そのものを眺めたりカスタマイズしたりする楽しみもありそうでした。

村だけではなく、主人公自身の家も再建可能です。ゲームを進めることで複数の部屋を開放し、家具を置いて自由に装飾できるほか、それぞれの部屋には強化に関わる機能も用意されています。杖をアップグレードして扱える魔法を増やしたり、特定属性へ特化させたりできるほか、相棒となる猫の能力や移動用のほうきも強化できます。

ほうきはフィールド上で高速移動するだけでなく、徒歩では渡れない場所を越えるためにも利用可能。探索して素材を集め、村へ帰って施設を建て、新たな魔法を焼き、強くなってさらに危険な地域へ向かうという流れが、本作の基本的なゲームサイクルとなるようです。

「おいしそう」と「気持ち悪い」――昔の童話から生まれた世界

本作を見てまず目を引くのが、絵本をそのままゲームにしたかのようなアートスタイルです。開発チームによると、制作にあたって昔ながらのおとぎ話の挿絵を数多く参考にしており、特にイギリスの挿絵画家アーサー・ラッカムの名前が挙げられました。

古い童話挿絵ならではの線や形の強調を参考にしつつ、そこへ本作独自のベイキングの意匠を組み込んでいます。例えば渦巻きやクロワッサンを思わせる形を、露骨になりすぎない程度にキャラクターや背景へ取り入れているとのことです。

そしてアート面で特に重視しているのが、「おいしそう」と「気持ち悪い」のコントラスト。普段の世界はカラフルで居心地のよい童話のような雰囲気ですが、「腐敗(The Rot)」に侵された場所では一転して醜悪なものが姿を見せます。かわいさだけで終わらせず、そこへ“腐敗”をぶつけることで独自の世界観を作っています。

開発元のRealmforge Studiosがこれまで手掛けてきた『Dungeons』シリーズはユーモア色の強い作品でしたが、本作は少し方向性が異なるそうです。「踊るサワードウ」のようなユーモラスな存在は登場する一方、物語全体としてはややダークなトーンを意識。「Dungeons」で見られた第四の壁を破るジョークやミーム的なネタは控え、ポップカルチャーよりも昔話や童話を参照する要素を増やしていると説明していました。

見た目はかわいらしいおとぎ話でありながら、世界そのものは腐敗し、かつての村人たちは魂だけの存在となっています。開発者が語った「おいしそう」と「気持ち悪い」という言葉は、ビジュアルだけでなく本作全体を端的に表しているように感じました。

最大6人でお菓子魔法!画面分割&クロスプラットフォームにも対応

『Rise of the Spellbaker』はシングルプレイだけでなく、最大6人での協力マルチプレイにも対応します。Steamの公式ストアページでもオンラインCo-opや画面分割Co-op、クロスプラットフォームマルチプレイへの対応が案内されています。

今回の説明では、コンソール向けに画面分割によるカウチCo-opを実装していることも明かされました。まだ完成版ではないものの、すでに実際に動作している段階とのこと。また、オンラインプレイだけでなくクロスプラットフォームプレイにも対応すると説明されています。

協力プレイに合わせて主人公の魔女は衣装や帽子、カラーなどを変更でき、猫の使い魔についても模様などをカスタマイズ可能。プレイヤーごとに異なる魔女と猫のコンビを作ることができます。

「魔女」「猫」「お菓子」というかわいらしい題材の一方で、土地を侵す腐敗や、人間の魂から作られるビスケットたちといった奇妙な要素も顔を覗かせる『Rise of the Spellbaker』。ベイキングという題材を見た目だけに留めず、戦闘、クラフト、村の再建までゲーム全体へ落とし込んでいる点も印象的でした。


『Rise of the Spellbaker』は、Kalypso Mediaより2027年発売予定。対応プラットフォームはPC(Steam) / PS5 / XBOX Series X|S / XBOX on PCです。

《ライター:みお》

ライター/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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