開幕直前!「ストリートファイターリーグ」出場選手&綾野プロデューサー インタビュー! | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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開幕直前!「ストリートファイターリーグ」出場選手&綾野プロデューサー インタビュー!

カプコンは、自社主催の「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」に出場する選手達と、プロモーションプロデューサーを務める綾野氏のインタビューを公開しました。

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カプコンは、自社主催の「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」に出場する選手達と、プロモーションプロデューサーを務める綾野氏のインタビューを公開しました。

2月2日、ついに開幕する「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」ですが、本リーグに出場する各チームの選手達と、本リーグでプロモーションプロデューサーを務める綾野智章氏へのインタビューが公開されました。中でも綾野氏が語る「e-Sportsと格闘ゲームの未来像」などは、「メーカーサイドでは現在のe-Sportsをどのように見ているのか」が垣間見れ、非常に興味深い内容となっているので、注目ユーザーは要チェックです。

※大会ルールや出場チーム&選手の詳細情報については、以前お伝えしたこちらの記事を参照願います。

◆出場チーム選手インタビュー


■TOKIDO FLAME


――今回開催されるカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」の印象や感想をお聞かせください。

ときど選手:まだ始まったばかりですが、このチームが組めて良かったと思えるチームですね。練習してきたことを出そうとして自分のプレイをしっかりできている2人を見て、「よっしゃ!俺も頑張らないとな!」と思えるので、一緒にできて楽しいです。いいチームなので、これからも楽しみながら勝利を目指してやっていきたいですね。

ひびき選手:みんな緊張していると思うのですが、そんな中でも自分は自分のしたいプレイができていると思います。ときど選手に気になるところや改善した方がいい点を教えていただいて、それを意識して忠実に練習に取り組んで実戦で発揮していく。ドラフトの時より自分が上達している実感があるので、しっかり結果も出してチームに貢献していきたいですね。

岬康星選手:僕はビギナーで一番下のクラスなのですが、先鋒を務めているのでどういう結果であれ後ろの人たちにいい流れをつなげる使命があると思うんです。以前はとにかくオーディションを勝ち残って、ドラフトでときど選手のチームに入りたいという気持ちだけだったというのが正直な気持ちなんですが、今は自分がコンボを出せたときは純粋に嬉しいですし、ゲームを楽しめて充実しています。ときど選手と一緒のチームになるということは、フィギュアスケートだったら羽生結弦選手と一緒にいるようなものなので、しっかり吸収して見てくれている方にも伝えていきたいです。

――今後どのような練習や戦略を立ててリーグ戦に挑まれていくのでしょうか?

ときど選手:今までひびき選手とは実際に会って具体的なアドバイスをしていたんですが、岬選手に関しては本人に任せていたんです。ですが思った以上に自分でゲームの動画を見て調べたり、スポーツをやっていたこともあって試合での勝負勘などは彼が僕らより一枚上手の可能性があるんですね。好きじゃないとできないことをやっていたことがわかってきたので、岬選手が今はできないけれどもうちょっと頑張ればできるという課題を、一緒に顔を合わせてこなしていってチームとしての一体感を出していければと思います。

ひびき選手:対戦相手のキャラクターを重点的に知識をつけたり対策していって、そのプレイをときど選手に見てもらってアドバイスをもらえたらと思っています。

岬康星選手:ビギナークラスは伸び代がいちばんあると思うので、1週間でもどんどん変わってくると思うんです。動きが変わってくるんだったら、相手が使うキャラクターの技をしっかり覚えておいて大きい攻撃のスキをつくなど、特徴をしっかりと掴んでいきたいです。以前陸上をやっていたときも、自分の動画をコマ送りにして見てどこが悪いかを検証していたのですが、ときど選手のプレイ動画をスロー再生して、焦って防御中にボタンを押したりしないように分析しています。ビギナークラスの人はオーディションからずっと一緒なので、どういう性格なのかなどときど選手やひびき選手でもわからないポイントもあるので、そこを知っているという強みも活かしたいですね。

――最後にカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」をご覧になる方に向けて意気込みやメッセージをお願いします。

ときど選手:このチームは自分のプレイをしっかりと想定して、それをやり通すというところに見所があるんじゃないかなと思っています。2人のプレイを受けてすごく刺激になるので、自分ももっと気を引き締めてシビアに取り組まないといけないなと。頑張りが伝わってくるプレイをしてくれるので、そういう心意気でしっかりやっていきます。自分たちのやってきた練習を信じて、それと心中する。それがチームの根底にあるもので、それを感じ取ってくれればいいなと思います。

ひびき選手:せっかくドラフトでときど選手に選んでいただいたので、絶対後悔させたくないというのが根本にある強い思いです。それに対してどうしていくかは、練習時間が限られている中で内容を濃くしていかないといけないので、モチベーションを維持しながら考えて練習をしていきます。自分が使用するリュウというキャラクターはシンプルなのですが、波動拳と昇龍拳で試合を制するじゃないですけれど、視聴者の方が見入ってくれるような堅実なプレイができたらいいなと思います。

岬康星選手:見ている方の中には、たかがゲームとか思っている方もいると思うんです。そんな中でビギナークラスの選手はいちばんゲームをやっていない人と近い距離にいるし、伸び代も見てもらえる。どんどんレベルが上がって、ここまで強くなれるという姿を見せていくことができるポジションなので、そこは視聴者の方にも一緒になって見ていただければと思います。スポーツをやってきたからこそ、試合の緊張感や勝った時の喜びはゲームもまったく同じだと実感できるんです。ゲームは楽しいものなので、スポーツととらえなくても、娯楽としてどんどん浸透していってほしいですし、今後のeスポーツの未来に向けてのコメントや行動をしっかり考えて、視聴者の方に伝えられればと思っています!

■MAGO SCARLET


――今回開催されるカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」の印象や感想をお聞かせください。

マゴ選手:とにかく面白いルールなので、長期間誰かに教えたいなと思っていた願いがあった自分としては、とてもいい機会だと思って楽しんでいますね。当然チームメイトには勝ってほしい気持ちがあるので教えることが勝利に関わってくるのかなと思うのですが、ゲームが上手くなるように、なおかつゲームを楽しめるような教え方をしています。

さかがみ選手:このリーグ戦には何としても参加したかったので、猛プッシュしてこうしてマゴさんと一緒のチームになれてよかったです!いちばん自分の気持ちを組んでくれそうなのがマゴ選手でしたし、かねてから教えるのが上手いということも耳にしていたんです。高いレベルで戦いたいと思っていたのですが、本当に期待通り親身になって教えていただいています。

国定涼介選手:オーディションのときは『ストリートファイター』の知識がゼロの状態で練習方法もわからない中でやってきたんですが、マゴ選手にわかりやすく教えてもらったことで一気に自分の力が伸びていくことを実感できました。でもそれはほかのビギナークラスの方も同じで、プロの方に教わって戦いのスタイルが変わったり対策もされていくと思うので、ドラフト時の評価の高さに満足せずに、ここから頑張っていきたいです。性格的に負けると引きずってしまうのですが、それも気にならないくらい練習していきたいです。

――今後どのような練習や戦略を立ててリーグ戦に挑まれていくのでしょうか?

マゴ選手:対戦する相手のキャラクターが5キャラ分はいることになるので、対策を絞れることがハイクラスとビギナークラスの選手にとって良いと思いますし、自分にとっても教えやすいですね。プラスして幅広い基礎の部分を教えられたらなと。国定選手は基礎をこれからいっぱい身につけないといけないし、さかがみ選手のようなハイクラスの選手でも実はできていない基礎がいっぱいあるので、そういう自分たちで気づいていない部分を僕の知識や経験の中から伝えていけたらなと思っています。

さかがみ選手:ゲームをずっと本気でやり続けるのは1人では難しいのですが、マゴさんと一緒に課題をこなしながら集中して練習ができたので、それがリーグ戦を通じて自分の力になるなと実感しています。

国定涼介選手:ビギナークラスの中では強いと言われていますが、基礎が全然できていないところがあるんです。自分だけでは気付けなかった部分をしっかりと反省して、教えていただいたことを吸収してやっていきたいです。

――最後にカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」をご覧になる方に向けて意気込みやメッセージをお願いします。

マゴ選手:プレイヤーとして歩んできた世界大会の経験なども教えていこうと思っています。エクストリームクラスに関しては今まで通りのプロシーンと変わらないのですが、ハイクラスとビギナークラスとチームを組んでいるので勝ちを共有するじゃないですか。国定選手はモチベーションを出してさらなる高みに行ってくれれば嬉しいですし、さかがみ選手は『ストリートファイターV』から名前を知るようになって少し伸び悩んでいるところがあったんですが、そこを克服して結果を出して行ってくれれば嬉しいですね。

さかがみ選手:リーグでの対戦や対策を通じて、結果的に自分の成長につながればいいなと思っています。そういうところを「俺のシンデレラストーリー」として見てほしいですね。最終的に世界チャンプというところまで見据えていきたいので、千載一遇のチャンスを無駄にしないように頑張りたいです。

国定涼介選手:一緒のチームになってマゴ選手から『ストリートファイターV』の交流の場も紹介していただいたので、そういうところにも顔を出してオフラインでの対戦にも慣れていこうと思っています。とにかく『ストリートファイターV』楽しむために、いろいろ触れて勉強していきたいですね。

■UMEHARA GOLD


――今回開催されるカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」の印象や感想をお聞かせください。

ウメハラ選手:エクストリームクラス同士の対戦は普段どおりなので想定内なのですが、ビギナークラスとハイクラスの対戦に関してはどうなるかわからないので、自分がポイントゲッターとして頑張りさえすれば心配ないなという感じですね。ビギナークラスの永島選手には色々と教えていくつもりですが、練習する意思がある人なので大丈夫かなと。チーム戦は自分のことだけで終わらないので、普通の大会よりも緊張感はありますね。チームメイトが勝ってくれたから自分も勝ちたい、みたいな団体戦ならではの気持ちもあると思うので、個人としての練習も変えていこうと思います。

オニキ選手:いつも通りの自分を出していければ、チームに貢献していけるかなと思っています。

永島孝治選手:試合までにこの技を練習しておきましょうと言われていたことが、すべてうまくいっている手応えがあるので、ひたすら練習していこうと思います。

――今後どのような練習や戦略を立ててリーグ戦に挑まれていくのでしょうか?

ウメハラ選手:オニキ選手には休日にプロ選手が集まる場所に来てもらっていて、彼にとって学ぶことが多かったみたいですね。永島選手はまだプロ選手と戦っても得るものはないと思うので、操作方法など1人で上達できる部分をしっかりやってもらうという練習方法です。もっと教えて行けば成果も出てくると思うので、密度を濃くして練習してほしいことを伝えていこうと思います。チームとして戦っていく中で自分もしっかりとやらなくちゃダメだなと刺激をもらったので、リーグ戦のエクストリームクラスの選手が使用するキャラクターの対策も重点的にやっていければと。

オニキ選手:ウメハラ選手に紹介してもらった場所で、自分とプロ選手との違いをしっかり吸収していくということと、対戦相手のキャラクターのことを調べて、強い部分を潰していける攻略ができればと思っています。

永島孝治選手:基本的なことですが、ウメハラ選手から課題として出ている対空とジャンプからの攻撃とEXスキルを、重点的に体に染み込ませていきたいなと思っています。

――最後にカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」をご覧になる方に向けて意気込みやメッセージをお願いします。

ウメハラ選手:チーム全体のことで言うと、プロ選手の戦いはこれまでも注目されていましたが、永島選手のような初心者の方がちゃんとした手順を教わってどのように上達していくのかというところがポイントですね。格闘ゲームは敷居が高いと言われていますし、実際にもそうだと思うのですが、こうすればいいという要点を教える人さえいれば上手くなっていくものなんです。その変化を見てもらえればと思いますし、自分も教えていく中で貢献できたら良いなと思いますね。

オニキ選手:たくさん勝って、たくさんチームにポイントを貢献したいです。ビギナークラスやハイクラスの選手がポイントを稼いでいけば、大将のウメハラさんも余裕を持って試合に臨めると思うので、サポートできればと!

永島孝治選手:格闘ゲームには昔から苦手意識があって、負けるからやりたくないというイメージだったのですが、今回のご縁があってプレイしてみたら勝つ嬉しさもそうなのですが、短いコンボでも決められるようになったらめちゃくちゃ嬉しくて。久しくそういう感覚を味わったことがなかったので、成長できる喜びを味わえるのがすごく楽しいです。それをちょっとでも伝えることができたらいいなと思います。

■FUUDO GAIA


――今回開催されるカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」の印象や感想をお聞かせください。

ふ~ど選手:リーダーとなるエクストリームクラスの選手は、勝てば3ポイントになるので頑張らないといけないなと思っています。極論、リーダーがすべて勝てばほかの選手が負けてしまってもポイント上プラスマイナスゼロになるので。

カワノ選手:ふ~ど選手の勝利ポイントがいちばん高くて、2番目に自分が高いので重要な立ち位置だと思っています。試合中に助け合うことはアドバイスを出し合うくらいですが、練習過程で助け合うことができてやりやすいので、しっかりと練習していきたいですね。

宮田秀道選手:ビギナークラスの選手が最初に試合をするので、勝てば雰囲気をよくできるのかなと思っています。ポイントは1ポイントなのですが、あまり気にしないで教えてもらったことを確実に発揮できるように戦っていきたいです。

――今後どのような練習や戦略を立ててリーグ戦に挑まれていくのでしょうか?

ふ~ど選手:普段はミカがメインキャラなのですが、基本的にバーディを使っていこうと思っています。リーグ戦の1巡目である程度形がわかってくれば、2巡目以降でミカとバーディを使い分けていくことも効果的になってくるかなと。楽しいと思わないとゲームは出来ないと思うので、ゲームは娯楽というスタンスで、チームとしても自由に楽しく強制したりしないスタンスでいきたいですね。

カワノ選手:自分はいろいろな大会を経験してきたのですが、けっこうあがり症で緊張してしまうんです。毎回緊張してしまうので、今回の舞台では緊張しない方法を探していきながら取り組んでいきたいですね。

宮田秀道選手:ふ~ど選手がおっしゃっていたゲームのベースは楽しいことという言葉が、自分も共感できるんです。その考え方が好きなので、ふ~どさんの教えを忠実に楽しむという気持ちとプラスアルファで、しっかりと練習をしていこうと思っています。

――最後にカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」をご覧になる方に向けて意気込みやメッセージをお願いします。

ふ~ど選手:とりあえずの目標は1位になるということではなく、3位以内に入って決勝トーナメントに参加することで、それが楽しいんですよ。その場所に行くことが絶対に楽しくて、行けないとつまらない。それは間違いないと思うので。

カワノ選手:チームとしてはもちろんなのですが、個人的にも絶対に負けないスタンスで行きたいですね。

宮田秀道選手:勝つことの楽しさをリーグ戦を通じて覚えていきたいですね。勝てる試合はしっかりと勝っていきたいと思います。

■ITAZAN OCEAN


――今回開催されるカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」の印象や感想をお聞かせください。

板橋ザンギエフ選手:前回の「RAGE STREET FIGHTER V All-Star League」の続きという雰囲気もあり、取り組み方や勝負のポイントもそこまで変わらないだろうと思うので、微調整しながらやっていきたいですね。やっぱり最後まで残って、優勝を目指していきたいので!

もっちゃん選手:地方に住んでいるので、東京でリーグ戦を戦うのが初めての経験なんです。いつもはオンラインで試合をしているのですが、負けても相手が見えないので自分が悔しいだけで終わりじゃないですか。でもリーグ戦では目の前に対戦相手がいるので、勝たなきゃダメだなと思っています。

木村圭汰選手:自分のやりたいことができれば勝てると思うのですが、もっと強い相手に勝つためには教えていただいた技やコマンドをしっかり決めていかないといけなくて、そこが課題だと思っています。

――今後どのような練習や戦略を立ててリーグ戦に挑まれていくのでしょうか?

板橋ザンギエフ選手:ビギナークラスの木村選手にも課題はいっぱいあると思うのですが、僕やハイクラスのもっちゃん選手にも課題はいっぱいあって、練習することはいくらでもあるんです。練習できる時間は有限なので、(試合で)できる限りのパフォーマンスを出すというのは難しいですね。準備してきても仕切れない部分で負けにつながってしまうこともあるのですが、それも想定内ではあるのでしっかり練習するだけだなと思います。まだまだ足りない部分を踏まえて、今後も取り組んでいきたいです。木村選手は知らないことも多いのでちょっとアドバイスをするだけでやってくれると思うのですが、もっちゃん選手は僕が使っていないF.A.N.Gというキャラクターを使っているので、どうやって盛り上げていくのかが課題になっています。

もっちゃん選手:こちらも試合に向けて準備をしていくということは、当然のことながら対戦相手も準備をしてくるじゃないですか。なので相手の準備に対する準備、ということも必要になってきます。リーグ戦は長期戦となり1人だけの対策していてもいけないので、自分自身のスキルアップとすべての対戦相手の対策を両方効率的にやっていくのは難しいですが、しっかりとやっていきたいと思います。負けるときは自分に原因があるのが格闘ゲームのいいところなのですが、今回は単純に自分が負けて終わりではなくチームへの責任感もあるので、そこも貴重な経験だと思っています。

木村圭汰選手:長期戦なので「試合中に成長しているな!」というところを見せつけられるように努力をしていって、試合でいっぱい「新木村コマンド」となるようなコンボを決めていきたいです。自分の役割を見出しながら、チームの勝利に貢献できればと思っています。

――最後にカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」をご覧になる方に向けて意気込みやメッセージをお願いします。

板橋ザンギエフ選手:『ストリートファイターV アーケードエディション』が新しいシーズン4となって、まだ大きな大会が行われてない中で、2019年の『ストV』がどうなっていくのか?というポイントがあります。今後をうらなっていくためにもしっかりといい試合を見せて、全プレイヤーのモチベーションにつながればいいなと思っています。

もっちゃん選手:この時期は大きい大会がないので、プレイヤーの方もちょっと退屈している時期なんです。そんな中、プレイヤーの方に退屈をさせないような戦いをしていくつもりなので、それを見てくれたら嬉しいです。

木村圭汰選手:先日のオーディション番組のコメントで「木村はいらない」というものがあったので、それを払拭して「木村は必要だぞ」と言われるようなプレイを見せていきたいと思います!コメント欄を「木村」一色にしたいですね!

■NEMO AURORA


――今回開催されるカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」の印象や感想をお聞かせください。

ネモ選手:『ストリートファイターV』の新シーズンが始まったばかりで手探りな部分も多いんですけれど、もともと自分が使用していたユリアンというキャラクターはあまり変わっておらず、ハイクラスのあんまん選手も使用しています。自分だったらこういうプレイをするだろうというのをすぐに教えられることもあり、あんまん選手に教えるのはやりやすいですね。ビギナークラスの奥村選手は何ができて何ができないのかというところが手探り状態なので、そこをうまく成長させることができたらチームとしても良い成績を出せると思います。教えたことをやろうという姿勢が2人からも伝わってくるので、しっかり成長させていきたいです。

あんまん選手:まだ場慣れしていないと思うので、長期戦を戦っていく中で悔いのない試合ができたら良いなと思っています。

奥村茉実選手:自分ができているところと、まだできていないところをしっかり教えていただいています。まだ先が長いと思うので、教えてもらった新しいことを1つ1つ簡単に試合で出すことができるようになることが必要だなと思っています。

――今後どのような練習や戦略を立ててリーグ戦に挑まれていくのでしょうか?

ネモ選手:ハイクラスのあんまん選手には自分の対策をそのまま教えれば、彼が学習して成長すると思うんです。ビギナークラスの奥村選手は、前の試合でできなかったことをできるようにしていく。簡単な課題を出していって、次の試合でできるようになるのが良いかなと思っています。自分の試合に関しては、今はサブキャラのコーリンも使用し始めたのですが、メインのユリアンもきちんと育てていって、勝ってチームの士気を高めていきたいですね。ゲームに関係ないことでも話していって、親近感を出してチーム内で会話をしやすくしていきたいです。関係ない話題でも会話がはずんだあとだと、ゲームに関する質問もしやすいと思うので。

あんまん選手:まずメンタル面でリードされてしまうとあせってしまう部分があるので、しっかり落ち着いてプレイすることですね。今後戦っていくキャラクターの具体的な対策をネモ選手に教わりつつ、練習していきたいと思っています。やっぱり自宅でオンラインで練習しているのとは違って、思ったことをすぐに聞ける方がいるというのはすごく良い環境なので。

奥村茉実選手:終始冷静に判断して、ガードと攻めをやっていきたいと思っています。特に上からの攻撃が苦手だとわかってきたので、ガードを中心にして攻めに入るタイミングを練習して判断できるようになっていきたいです。LINEなどでやり取りをしていて、ゲーム以外の話題もふってくれたので話しやすかったですし、落ち着いてプレイしやすい環境だと思います。

――最後にカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」をご覧になる方に向けて意気込みやメッセージをお願いします。

ネモ選手:自分は去年あまり勝てなかったんです。なので今年はしっかり勝っていきたいですね。あと今まで使ってこなかったキャラクターもサブキャラクターにしているので、こういうキャラも使えるんだぞというところを見せていきたいですね。

あんまん選手:去年は実力をつける期間で表舞台にはそこまで出られなかったんです。今年が初めて実力を見せられる場だと思うので、自分の実力を知ってもらって注目してほしいですね。

奥村茉実選手:ビギナークラスは勝って1ポイントなので、微力ではあるのですが、勝って貢献できるようにしたいです。あとリーグ戦には女の子が1人しかいないんですけれど、格闘ゲームをつい最近始めたばかりの子でもできるということを、見ている人に伝えていければと思っています。



◆綾野プロモーションプロデューサーが語るe-Sportsと格闘ゲームの未来像


海外だけでなく日本でも年々盛り上がりを見せる「e-Sports」。その中で“日本発”のジャンルとして世界のシーンをリードしているのが格闘ゲームだ。代表タイトル『ストリートファイター』シリーズは、海外の大規模な大会も開催され、世界大会「CAPCOM CUP 2018」では、日本人選手のガチくんが優勝、賞金25万ドル(約2800万円)を手にしたことでも話題になった。この度スタートする『ストリートファイターV アーケードエディション』を使用したカプコン公式リーグ、カプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」は、プロとアマチュアが混合でチームを組んで戦うという、新たな試みになっている。開幕を直前に控え、プロモーションプロデューサーを務めるカプコン・綾野智章氏に、大会とe-Sportsシーンにおける格闘ゲームについて聞いた。


――今回のカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」ですが、3つのクラスがあることが特徴だと思いまして、新しいリーグ戦への期待感とメーカーとしての狙いをお聞かせください。

綾野:まず3つのクラスについて説明します。一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)から発行される『ストリートファイターV』プロライセンスを持っており、世界で活躍するスタープレイヤーで各チームのリーダーとなる「エクストリームクラス」。22歳以下でプロライセンスは持っていないものの「ストV AE」の強豪プレイヤーで構成される「ハイクラス」。オーディション企画が開始してから『ストV AE』に真剣に取り組みはじめ、オーディション番組、ドラフト会議番組を経てリーグへの参加資格を得た初心者プレイヤーの「ビギナークラス」とそれぞれレベルの違うプレイヤーに集まってもらっています。2018年まで『ストリートファイター』はプロシーンを通して視聴者層やユーザーがすごく広がったと思うのですが、それでも活躍するプレイヤーが固定化されてきているんじゃないかと感じることがあました。活躍の幅をもっと広くしたいためにこのように1チームに3つのクラスを投入したという意図があります。もう1つはチームリーグ戦になったということが大きな特徴でもあります。これまで「CAPCOM Pro Tour」など格闘ゲームにおけるe-Sportsシーンは、1対1の個人戦が注目されてきました。個人戦では、試合中にゲームの内容がどうだったかということに注目が集まっていて選手たちが注目されることは少なかったんです。昨年開催した「RAGE ストリートファイターオールスターリーグ powered by CAPCOM」では、選手たちのゲーム以外の行動に注目が集まりました。次はどの選手が行くかなどの相談だったり、選手たちがお互いにアドバイスし合ったりフォローし合ったりという様子です。このようにチームリーグ戦では、チームや選手たちによりフォーカスが当たるようになります。これらの相乗効果をもってすれば『ストリートファイター』を全然知らなかったという視聴者の方や、既に十分に知っていて、プロゲーマーや隠れた上手いプレイなどが理解できる視聴者にも、幅広く見てもらえるのではと思っています。視聴者層その幅広さに期待していますね。

――たしかにビギナークラスは今まで格闘ゲームに触れてこなかった人も自分の目線で楽しめると感じます。さて、e-Sports全体のところでお聞きしたいのですが、2018年は流行語にノミネートされるなど「e-Sports」がゲーム業界内外問わず盛り上がったと思います。そんな中で『ストリートファイター』シリーズが今後のe-Sports界の中でどのような立ち位置になっていきたいかというビジョンをお聞かせください。

綾野:流行語大賞になったりは、日本だけのムーヴメントかなと思うんです。手前味噌になりますが、『ストリートファイター』は日本のe-Sportsのトップを走っていると自負しています。けれどトップを走るんであれば、やっぱり世界にも視野を広げていかなくてはいけないですよね。格闘ゲームというジャンルは、世界的なe-Sportsスポーツシーンにおいてはまだまだニッチなジャンルです。格闘ゲームと言うジャンル、ストリートファイターというゲームをいかにメジャーに押し上げていけるかということがカプコンとしての課題であると考えています。また、日本で活躍した選手が、いかにすれば世界で活躍できるかという課題も持っています。『ストリートファイター』は日本のe-Sportsシーンを引っ張って行く責任と世界での格闘ゲームの普及ということを目指している。これが我々の思い描くビジョンですね。

――そんな中でも世界規模で行われている大会で日本人選手が活躍して結果を残されていて、一般の人にも広まりつつあります。改めて結果を日本人選手が残せる理由みたいなものを感じられたりしますか?

綾野:『ストリートファイター』は日本の、それも大阪のメーカーが作ってます。中堅・中小企業が集まる土地柄なんでしょうか、職人気質というかすごくきめ細やかな商品を作ります。大規模開発はこのご時世、必要ではあるんですが、それで職人たちによる匠の積み重ねがなくなることは決してなく『ストリートファイター』でも同様に職人のこだわりが息づいています。いくつか海外製の対戦格闘ゲームはあるんですが、現時点では格闘ゲームでメジャーに押しあがっているのは『ストリートファイター』をはじめとする日本から発信する格闘ゲームになっています。作る側の職人技と、プレイする側の職人技の相性が良いのではないでしょうか?また強い選手が多いという環境が恵まれているので、日本人選手が強いというのはそれはそうかなと思うんです。ただ僕らとしては日本が強ければそれでいいとは思っていなくて、逆に海外選手にもどんどん強くなってもらって、海外でも盛り上がっていくように育っていかないといけないと思っています。今より日本人選手が強く……というよりは海外にいかに広まっていくかということを意識して開発とプロモーションを頑張っているところですね。

――全世界での『ストリートファイター』のプレイ人数ってどのくらいなのでしょうか?

綾野:販売本数は累計で4200万本なので、それだけの人の手には届いていますね。お陰様で『ストリートファイター』シリーズは30周年をこえました。でも僕らとしてはまだ物足りないなと思っていますので、これからどんどんと広めていきたいと思っています。

――全体的にe-Sportsに注目している人も多いと思うのですが、ゲームにあまり興味はないけれど盛り上がっているから注目している、という方に向けてメッセージをいただけますか?

綾野:僕らはe-Sportsをゲームというよりはスポーツとして見ています。選手たちについてもアスリートとして見ているんですね。e-Sportsのeはあるものの、基本的な魅力は普通の、運動のスポーツと全く変わらないと思っているので、ゲームに全然興味がなくても、魅力的な選手による因縁などの人間ドラマ、人を取り巻くストーリーをぜひ楽しんでほしいです。単なるゲーム大会ではゲームの上手さがどうだったか、大会の結果はどうだったか、ということに留まるのですが、これがeスポーツとなると選手個人そして、選手をとりまく人間ドラマなどゲーム外のところが注目され、かつスポットを浴びやすい環境になってくるんですよ。例えば「なんとかゲーム大会」でとあるゲーマーが優勝したとします。これまではニュースとして流れて終わりでした。しかし、e-Sportsが広まればそういった状況から一変し、優勝した選手にスポットライトが当たり、次に参加する試合や、日頃の練習方法にも注目が集まってきます。これは運動のスポーツシーンに近いアプローチになるのかなと思うし、これからもどんどん魅力的な人やドラマ・ストーリーが発生する環境を作っていきたいなと思っています。

――今後もよりメジャーになっていくためにですね。

綾野:そうです。よりメジャーになっていくように。それはいい面だけでは無いかもしれないけれど、選手たちがプライベートで「結婚しました!」報告するだけでも、ニュースになるような時代になってきつつあるので、それを加速していって選手たちの動向がより注目されるように業界全体を盛り上げていきたいと思っています。ですのでゲームに全然興味なくても選手から注目して入ってくれるだけで満足ですね。

――改めてカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」をこれからご覧になる方に向けて注目ポイントをお聞かせください。

綾野:まず好きな選手を、クラス問わずに見つけるところが注目してほしいポイントです。自分のプレイスキルに近しい選手はおそらく魅力的に感じるし、応援しやすいと思うので、自然と自分の目指しているクラス。あるいは初心者か中級者かで注目の選手が絞られるとおもいます。なのでまずは注目の選手を見つけてもらって、そこからゲームに入ってもらってもいいかなと思っているんです。気になる選手が使っているキャラクターやゲーム性を理解してもらえればいかにプロ選手が巧みなプレイをしているのかわかってくるので。『ストリートファイター』を意識してもらうのはその後でもかまわないと思っています。まずは人間の魅力、選手たちの魅力を見て欲しいなと思います。

――プロ選手がいて、ハイクラスの方がいて、ビギナーの選手がいて。特にビギナークラスは今まで見たことがなかったようなドラマを感じることができました。そのあたりも見てほしいですか?

綾野:そうなんです。アーカイブもお時間あれば見返してほしいんですが、特にビギナークラスで見てほしいなと思うのは、彼、彼女らは本当にゼロからスタートしているんです。あるいは『ストリートファイター』を聞いたことがあるくらい、あるいは「ストリートファイトって路上で喧嘩することでしょ」ってゲームという認識すらしていなかった方たち、とくに1節、2節にゲストとして入られている「比嘉 延理(えりちょぱ)」さんなどもそうだと思うのですが、そういう方たちが練習してうまくなって、負けて悔しくて泣いちゃうというドラマがありましたが、それが面白いんですよね。その因縁が今回のカプコン「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」全体で垣間見れると思うんですよ。ハイクラスにはハイクラスの、エクストリームクラスはエクストリームクラスなりの、人間ドラマがあるので見てほしいですね。そこからさらに興味があったら「CAPCOM Pro Tour」やほかの大会を見てほしいと思いますね。

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《Ten-Four》
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