気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Triple.B.Titles開発、PC向けに8月13日リリースされたTRPG風ローグライクRPG『Popup Dungeon』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、クリエイションシステムが特徴のローグライクRPG。1,500以上の能力、420以上のアイテム、200以上のボイス付きの敵、そして36のプレイアブルキャラクターが用意されています。キャンペーンモードはもちろん、搭載されたクリエイションモードでは自ら用意した画像やサウンドを取り込んで使用することも可能。記事執筆時点では日本語未対応です。
『Popup Dungeon』は、2,570円(8月20日までは2,313円)で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Enrique Dryere氏(以下Dryere氏)本作の開発者の一人、Enrique Dryereです。私たちのチームはたった3人で活動しており、弟のPaul(エンジンプログラミング)、妻のCourtney(2Dアーティスト)、そして私がその他すべてを担当しています。私たちはもう10年以上もゲーム開発をしてきていますよ!
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Dryere氏本作の開発には7年かかりました。2013年に開発が始まりましたが、コンセプトは2012年に生まれたものです。最初の5年間はエンジンの開発とアートアセット作りに費やしました。今実際にプレイできるこのゲームは2年間で作られたことになります。今でもクリエイションツールの開発を続けています。
――本作の特徴を教えてください。
Dryere氏本作でプレイヤーは自分の好きなように、自分が好きなものを作り出せます。能力、キャラクター、敵、アイテム、ゲームを好きなように、簡単に作ることができるのです。もちろん、ゲームデザインは簡単ではありません。例えペンと紙を手にゲームを作ろうとしても、簡単ではありませんよね!しかしバランスとAIは自動で調整されますし、画像は3Dになりますし、他にも便利な機能がたくさんあるので、かなり敷居の低いものになったのではないかと思っています。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Dryere氏直接的なものはありませんが、多くのものからインスピレーションを受けています。ビジュアルデザインはペーパークラフトボードゲームから多大な影響を受けていますし、バトル部分は『ファイナルファンタジータクティクス』からです。そしてクリエイティブな部分は『ダンジョンズ&ドラゴンズ』のようなテーブルトップゲームから影響を受けました。
――本作の日本語対応予定はありますか?有志翻訳は可能でしょうか?
Dryere氏現在、有志が参加できる翻訳ツールを開発しようと計画しています。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Dryere氏昨年末、家族のうち3人が肺炎で入院しました。インフルエンザの検査はしたのですが陰性でしたので、もしかしたら新型コロナだったのかもしれません。結局新型コロナだったかどうかはわからないのですが、そういったこともあり、私たちはかなり気をつけていました!インディー開発者と言うのはほとんど外に出ないので、そう言う意味ではよかったです。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?
Dryere氏好きなように配信&収益化してください。特に制限はありません。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Dryere氏本作では日本のタイルセットを用意していますし、一部のキャラクターと敵は日本語を話します。私たちは日本のゲームと日本文化の大ファンですので、タイルセットからその気持ちが伝われば嬉しいです!
――ありがとうございました。
◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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