今回はExperiment 101が開発し、THQ Nordicが発売する『バイオミュータント』のPlayStation 4版。本作は、ケモノの主人公が様々な武器や多彩な能力を駆使しながら、荒れ果てた広大な世界を冒険するオープンワールドアクションRPGです。
そう、ケモノキャラが主人公のゲームです!
『テイルコンチェルト』や『ラチェット&クランク』、『クラッシュ・バンディクー』、『バンジョーとカズーイの大冒険』など、ケモノキャラがメインのアクションゲームはこれまでに多数ありましたが、オープンワールドアクションRPGというジャンルは珍しいのではないでしょうか。
僕は動物関係の職に就いていたことがあるほど動物が大好きなので、プレイ前の期待感がかなり高めです!
ケモノの毛並みはキャラクタークリエイト次第!
汚染と疫病がはびこる世界……6つの種族はトライブと呼ばれる組織に分かれ、争いを続けていた。6つのトライブを団結に導くのか、それとも世界を闇に突き落とす破壊者となるのか、主人公は選択することになる……。
本編開始前に主人公のキャラクターメイキングだ。まずは6つの種族から選択する。
種族によって外見が変わるだけではなく、能力も異なるので、能力重視にするか見た目重視にするか悩んでしまうな……。
種族はフェレットっぽい見た目の「フィップ」に決定だ。この種族は、知性が高い代わりに生命力と腕力が低い。
選んだ能力によって体格が変わる。首が長いのが好み。 pic.twitter.com/nvtN8cJq1J
— 吉田輝和 (@yoshidaterukazu) May 27, 2021
ミューテーションの項目では、能力値を割り振るのだが……腕力を重視すればマッチョに、知性を重視すれば頭でっかちになるぞ。能力値によって外見が変わるのは面白いな~。
種族も見た目重視で決めたし、こうなったらとことん好みの見た目をチョイスするぜ!
次はクラスの選択だ。クラスには、遠隔攻撃が得意なコマンドー、近距離攻撃が得意なセンチネル、特殊能力に長けたサイフリークなどなど……個性豊かなものが用意されている。
僕は二刀流のスキルや回避能力が秀でたサボターを選択。あとは毛皮の種類を決めて完成だ。首が長くて頭が小さい、パンダみたいな毛並みの主人公になった。
当初は脳筋パワーキャラを作ろうと思っていたのだが、はからずも知性・俊敏キャラになってしまった。他のゲームでもあまり作ったことがないタイプだな。
鬱蒼としたジャングルから本編が始まった。
主人公は、子供の頃にミュータントによる襲撃に遭い、村の仲間や母親を失った過去を持っている。さらに記憶もおぼろげらしい……悲しきモフモフ。
ジャングルの奥に進んでいくと、巨大なミュータントと遭遇する。初バトルだ!
バトルでは、近距離攻撃、銃による遠距離攻撃、回転しての回避が可能だ。
さらに、タイミングよく敵の攻撃を弾くことで体勢を崩せる。その後は思いっきり攻撃できるぞ。
しかし僕は、敵と戦わずにフォトモードを起動!
本連載を読んでくれている読者ならご存知だろうが、僕は巨大なモンスターのケツを撮影するのが大好きなのだ!
6つのうち、どの「トライブ」に加担する?
この世界には、異なる価値観を持つ6つのトライブが存在する。最初にどのトライブに加担するか決め、敵対するトライブの拠点を襲撃して勢力を拡大していく。
登場キャラはモフモフして可愛いが、ここは暴力が支配するヒャッハーな世界なのだ。
僕が加担することにしたトライブは「シャグニ」。鎧に身を包み、般若のような仮面を着けているところが気に入った。
その仮面……実は素顔ってわけじゃないよね……?
敵対トライブごとに複数の基地があり、全てを落とすと制圧完了だ。
捕らえたトライブのボスをどうするかは主人公のモラルに委ねられる。
会話や選択によって光と闇の属性が蓄積していき、その数に応じて解放される技がある。
僕がお気に入りの技は、炎をまといながら前方に跳躍する「ブレイズ」だ。
敵もろとも周囲を燃やし尽くすものなのだが、跳躍速度が走るよりも速いので、移動の際に重宝している。
他にもトランポリンのようなキノコを召喚して敵を弾き飛ばす技があるのだが、自分が乗れば通常のジャンプよりも高く飛び上がることができる。さらにシャボン玉のような粘液に入り、高くまで跳ね上がる技もあるぞ。
これらの技を組み合わせることによって、パッと見で登れない高い山にも登れちゃうのだ!
そう、これで小刻みにジャンプを繰り返さなくて済む……。
あっ……これらの技、肝心のバトルであまり使っていなかった……。
便利な移動手段は他にもある。海を渡る船やロボットにも搭乗出来るぞ!
乗り物はボス戦でも活躍する。巨大なボスVSロボなんて夢の対決も……!
寄り道でパーツを集めて装備クラフト!
敵対トライブとの戦い以外にも、各地に散らばっているアイテムを見つけ出したり、特定のミュータントを倒したりと、豊富なサイドクエストが用意されている。
サブクエストをこなしているとメインストーリーでは立ち寄らない場所に行くことがあるので、探索好きの僕としてはサブクエストを請け負いまくった。
光っているところにはレアなアイテムが眠っている。これを見つけ出すのも探索の楽しみだ。
入手するアイテムの中には武器のパーツもあり、それらを組み合わせることによって様々な効果を持つ武器をクラフト出来る。
装着したパーツによって攻撃力や属性、攻撃スピードなどに違いがでる。
片手武器や二刀流武器、重量のある両手武器と、色々なものを作ってみたくなる。
アーマーなどの装備もクラフト可能だ。もともと見た目が変わる装備の種類が多い上に、装着したパーツは見た目にも反映されるので、外見のカスタマイズ性がかなり高くて楽しい。
レベルアップ時に得たポイントは、各能力値に投入できるのだが、珍しいアイテムを見つけたいがために、ついついお宝引き寄せ率の上がる「運」に割り振ってしまう。
本当は腕力ムキムキの主人公にしたかったんだけどな……。
動物版『Fallout』みたいな世界観、見た目が変わる装備、充実したクラフト機能、技を駆使すればあらゆるところに行けてしまう探索の自由度……僕がオープンワールドRPGに求める要素がぎっしり詰まっていました!
現在のプレイ時間は60時間ほど。メインストーリーはクリア済みですが、まだサイドクエストは結構残っています。全体のボリュームはかなりあると思います。
ただ、日本語翻訳のせいか会話シーンのセリフがわかりづらかったり、エラー落ちやすり抜けバグに何度も遭遇したり、メニュー画面の使い勝手が悪かったりとマイナス要素もいくつかあります。万人受けはしないかもしれませんが、文明が崩壊した世界観やケモノの主人公といったポイントにピン!ときた方はぜひプレイしてみてください。
僕はハマり過ぎて、現実が侵食されてきています……。
『バイオミュータント』は、PS4/Xbox One/PCを対象に発売中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 最近、『スカイリム』を二人でプレイする絵日記企画「スカイリム二重人格ロールプレイの旅」をはじめた。同企画の最新話通知用Twitterはこちら。吉田輝和個人のTwitterはこちら。