【吉田輝和の絵日記】前日譚でもボリューム大の『百英雄伝 Rising』は三位一体のバトルアクションがキモチイイ! | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

【吉田輝和の絵日記】前日譚でもボリューム大の『百英雄伝 Rising』は三位一体のバトルアクションがキモチイイ!

おじさん!ちょっとした小話でサイコホラー出すのやめて!

連載・特集 特集
【吉田輝和の絵日記】前日譚でもボリューム大の『百英雄伝 Rising』は三位一体のバトルアクションがキモチイイ!
  • 【吉田輝和の絵日記】前日譚でもボリューム大の『百英雄伝 Rising』は三位一体のバトルアクションがキモチイイ!
  • 【吉田輝和の絵日記】前日譚でもボリューム大の『百英雄伝 Rising』は三位一体のバトルアクションがキモチイイ!
  • 【吉田輝和の絵日記】前日譚でもボリューム大の『百英雄伝 Rising』は三位一体のバトルアクションがキモチイイ!
  • 【吉田輝和の絵日記】前日譚でもボリューム大の『百英雄伝 Rising』は三位一体のバトルアクションがキモチイイ!
  • 【吉田輝和の絵日記】前日譚でもボリューム大の『百英雄伝 Rising』は三位一体のバトルアクションがキモチイイ!
  • 【吉田輝和の絵日記】前日譚でもボリューム大の『百英雄伝 Rising』は三位一体のバトルアクションがキモチイイ!
  • 【吉田輝和の絵日記】前日譚でもボリューム大の『百英雄伝 Rising』は三位一体のバトルアクションがキモチイイ!
  • 【吉田輝和の絵日記】前日譚でもボリューム大の『百英雄伝 Rising』は三位一体のバトルアクションがキモチイイ!

僕は、RPGでは主人公より脇役キャラを鍛えるタイプです。

おおよその主人公は、物語の中心人物ですからどうせヒロインといい感じになるし、英雄的な活躍をして周囲の人々から尊敬されますよね。一方、脇役キャラは物語後半につれて存在が空気になることがあるじゃないですか。

可哀そう。

それに脇役の方が親近感湧くんですよね。ほら、僕自体がモブキャラだし。

今回は、NatsumeAtariが手掛け、505 Gamesから発売された『百英雄伝 Rising』のPC版。本作は、『幻想水滸伝』シリーズのスタッフが手掛ける2023年発売予定のRPG『百英雄伝』の前日譚が描かれており、ジャンルは横スクロールタイプのアクションRPGになります。

『百英雄伝』というからには、100人の英雄たちが登場するのでしょう。その中には、きっと日の当たらないキャラクターも登場するはず。そしたら僕が大切に育てて主人公を超えるキャラにしてやるからな!

前日譚となる本作には流石に100人は登場しないだろうけど、僕好みの脇役キャラが仲間になるといいなあ。

主人公はスカベンジャー(遺跡漁り)の少女CJ!

主人公の少女CJは、先祖代々スカベンジャー(遺跡漁り)を生業にしている一族だ。最近、遺跡が発見されたという「ニューネヴァー」の街へ向かっていた。

そんなCJちゃんだけど、道中出会った交易商のホーガンにスカベンジャー(ゴミ漁り)呼ばわりされる。

可哀そう……。

でも、RPGの主人公って大体スカベンジャーでは!?

ニューネヴァーに着き、目的地の遺跡に向かうも、町長代理のイーシャちゃんに遺跡の採掘料を求められた。

かなりの大金だ。

お金が払えない場合は、街の住民から依頼される「住民クエスト」をクリアすると押してもらえるスタンプを集めなければならない。

スタンプカードか……。ゲームと関係のない話になるが、僕はスタンプカードには良い思い出がない。

あれは小学生の夏休み、近所の公園では、休まずにラジオ体操に出席すると最終日にお菓子がもらえるイベントが行われており、僕はお菓子目当てで毎日欠かさず出席していた。

そして夏休み最終日、いつもスタンプを押してくれていたおっさんが突然姿を消したのだ。もちろんお菓子は貰えず、失意のまま僕の夏休みは終わりを告げた。

あとから聞いた話だと、実はいつもスタンプを押してくれていたおっさんは部外者で、子供がお菓子に釣られて騙されるところを見て楽しんでいたらしい。

あれが本物のサイコパス……。

イーシャちゃん、君はあのおっさんとは違うよね?

住民のお願いを聞いて街を復興。便利屋CJちゃん!

地震のおかげで遺跡が発見されて賑わいが生まれたのは良いことだけど、街の中はガレキで溢れかえっており、地震の爪痕がいまだ残っている。

採掘許可を得るため、住民クエストをクリアしてスタンプカードを埋めつつ、街を復興させていくのが序盤の流れだ。

住民クエストのために街はずれの大森林エリアにやってきたぞ。ここにはモンスターがいる。

バトルでは、敵のHPゲージを0にしたあとも追撃が可能で、敵が消えるまで攻撃し続けると取得経験値がアップする。

存分にオーバーキルしまくってやるぜ。

こいつは大森林に登場するボスのホロウプラントだ。

木の敵を見ると燃やしたくなるよね……。

もちろん本作では、火や氷などのルーンを装備すると属性が付与され、敵の弱点をついた攻撃が可能になるぞ。

そして、モンスターを倒したり、フィールドのオブジェクトを破壊したりして住民クエストのクリアなどに必要なアイテムを集めていく。

住民クエストをクリアしていくうちに、殺風景だった街に武器屋や酒場などの施設が建設される。念願だった採掘許可も手に入り、大森林以外のバトルフィールドにも入れるようになった。

スタンプカードも全て埋まり、これでコンプリートかな……と思ったら、まさかのおかわり!

住民クエストは、メインストーリーを進めながらこなせるものが多いので苦にはならないな~。

あと結構な量の経験値やお金が手に入るのは嬉しい。

でも、住民たちってCJのこと……パシリかなんかと勘違いしてない?

おつかい要素のあるゲームの宿命とも言えるが、「そのくらい自分でやれ!」と思ってしまう住民クエストが多いな。

心がささくれ立つ……。

3人で敵を寄ってたかってボコボコに!

ゲーム開始直後のバトルはちょっと単調だが、メンバーが集まると戦略性がグッと高まる。

1人目の仲間は、カンガルーのような見た目をしたガルー。そして2人目の仲間は、町長代理のイーシャだ。

キャラクターの性能をざっくりわけると、CJはバランスの良い近接戦タイプで、ガルーは動きが遅いが強力な近接戦タイプ、イーシュは魔法による遠距離戦タイプだ。

CJはジャンプ力や機動性に優れ、ガルーは敵の攻撃を弾き返すことができ、イーシュは敵のバリアを打ち消せる。

それぞれのキャラクターの特徴を把握して、適切に切り替えていくのが気持ちいい。

キャラクターは、各攻撃ボタンを繰り出すときに自動で切り替わる。これによって1人のキャラクターを操作する感覚で戦えるな~。

タイミングよく別キャラクターに切り替えて攻撃すると、リンクアタックと呼ばれるコンボが繋がる。割とガチャガチャとボタンを押しているだけでも繋がるので、アクションが得意じゃない僕でも熟練者気分が味わえるのは嬉しい。

僕が3人の中で一番お気に入りなのはガルーだ。CJとの漫才のような掛け合いは見ていて微笑ましいし、パワー系のキャラクターなのも僕の好みに合っている。

ただ……ガルーは、他の仲間と比べて移動速度が極端に遅いので、バトル以外はずっと引っ込んでいてもらってるけどね。



おおよそ18時間でクリアしました。プレイ前は「本編の前日譚でしょ?すぐクリア出来ちゃいそうだな」なんて思っていましたが、ボリュームはしっかりありました!

操作キャラクターはワンボタンで即座に切り替えられるので、テンポの良いバトルが楽しめます。また、フィールドにファストトラベルが出来る中継ポイントがいくつも設置されていたのはありがたかったです。

ただ、中盤にならないと三位一体のバトルシステムや二段ジャンプといったアクションなどの要素が開放されないので、序盤のうちは単調に感じることがあるかもしれません。また、メインとサブのクエストは「どこどこに行ってアレを持ってきて」とか「街の誰々に話しかけて」といった“おつかい感”を感じるものが多く、作業になりがちなのが気になりました。

不満点もありましたが、期待していた以上にアクションRPGとしてしっかり遊べる一本でした。本編である『百英雄伝』を購入予定の人はプレイして損はないと思います!

『百英雄伝 Rising』は、PC(Epic Gamesストア/Steam/GOG.com)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチを対象に配信中。Xbox / PC Game Passにも対応しています。

吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「先輩がうざい後輩の話(一迅社)」や「吸血鬼すぐ死ぬ(秋田書店)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場している。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。吉田輝和個人のTwitterはこちら
《吉田 輝和》

おじさんの絵を描くおじさん 吉田 輝和

20年近く趣味でおじさんの絵(自画像)を描いていたら、いつの間にかおじさんの絵を描く仕事をするようになったおじさん。「吸血鬼すぐ死ぬ」や「からかい上手の高木さん」など数多くの漫画に、自分でも知らない内にモブとして登場している。 現在はGame*Sparkや他メディアでおじさんの絵やゲームの絵日記を連載中。お仕事の依頼は吉田輝和ツイッターからどうぞ。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top