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自動化経営シム『Good Company』―70年代や80年代の製品デザインや建築を参考に懐かしさも表現【開発者インタビュー】

見た目はフレンドリーですが、挑戦しがいのある作品に仕上がっているとのこと。

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自動化経営シム『Good Company』―70年代や80年代の製品デザインや建築を参考に懐かしさも表現【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Chasing Carrots開発、PC向けに6月21日に正式リリースされた自動化経営シミュレーション『Good Company』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、製造業をテーマとした、タイクーンタイプの経営シミュレーション。プレイヤーは起業家として、複雑な生産ラインの組み立てや従業員の異動の管理、サプライチェーンの最適化などに奮闘して、地域で一番のハイテク企業を目指します。日本語にも対応済み。

『Good Company』は、2,570円(7月8日までは20%オフの2,056円)で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Paul Lawitzki氏(以下Paul)こんにちは!ドイツ・シュトゥットガルトの小さなゲームスタジオ、Chasing Carrotsで働いているPaul Lawitzkiです。私は当スタジオの最新作である本作のプロジェクトリードとゲームデザイナーの1人です。本作のプログラミングにも携わっており、主にUIを担当しました。

たくさんのゲームが好きなので、一番好きなゲームを選ぶのは難しいですが、今であれば私がずっと大好きなフロム・ソフトウェアの『ダークソウル』と答えますね。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Paul2017年にひとつ前のプロジェクトが終了すると、次に何を作るか決めなくてはなりませんでした。チーム内でたくさんのアイデアを出し合ったのですが、なぜかフレンドリーな雰囲気で従業員にフォーカスした会社シミュレータ、というのが一番私たちの興味を引いたのです。新しく出たたくさんのアイデアを上手くまとめられるものだとも思いました。また、この作品のビジョンが私たちの会社カルチャーにもぴったりだとも思ったので、私たちの次のゲームにすることと決めたのです。

――本作の特徴を教えてください。

Paul本作の特徴的な点は、従業員と彼らの仕事環境にフォーカスしているところだと思います。大抵このようなゲームでは、たくさんの設備を繋がなくてはいけません。本作ではそのような要素もありますが、何をするにも従業員が必要なのです。他に本作の特徴的な点として、プレイヤーが作る製品をデザインできるということです。安くて簡単に生産できる製品を選ぶこともできますし、とても高価で複雑な製造ラインが必要な製品を作ることも可能となっています。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Paul本作はとてもフレンドリーな見た目のゲームですが、先に進むにつれてかなり挑戦的なものとなってきます。プレイヤーの作る会社は次第に複雑になり、成功させるためにはしっかりとした計画性が重要になってきます。そのため、私たちは複雑なシステムを楽しみたい人や、先の計画をしっかりと立てられる人、整理するのが好きな人に遊んでいただきたいと思っています。本作は規律をテーマとしたゲームであり、組織を大きくしていくゲームです。これを聞いてワクワクする人は、本作を楽しんでいただけるでしょう。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Paulはい、本作が影響を受けた作品はいくつかあります。一番影響を受けたゲームは、Wube Softwareの『Factorio』です。本作も開発当初、この作品にかなり似ていました。しかしある時点において、私たちは自分達のアイデアを実現させるため、違う方向へと舵を切ったのです。本作のビジュアルスタイルについては、プレイヤーがたくさんの時間を過ごしやすいよう、とにかく暖かく快適に感じるものを目指しました。懐かしさのようなものも感じてもらいたいと思ったのです。70年代や80年代の製品デザインや建築を参考にすることで、これも達成できたと思っています。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Paulはい、パンデミックは本作の開発にも多少影響を及ぼしました。本作の開発は2017年の終わり頃に始まり、早期アクセスは2020年4月に開始しました。この時、ドイツではロックダウンがちょうど実施されたのです。私たちは8人で活動する小さなチームで、それまではオフィスで一緒に作業をしていました。小さく可愛らしいキッチンがあり、一緒に料理を作ったりもし、和気藹々とした雰囲気だったのです。リモートワークに移らなくてはいけなくなった時、チームのやる気と生産性に影響がありました。しかし私たちは次第に自分達のペースを作れるようになり、幸運にも、誰も新型コロナで健康を害するようなこともなかったのです。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Paulはい、インターネット上で本作を使った新しいコンテンツを見るのは大好きです。配信も是非やっていただきたいと思っています。それに、クリエイターの方たちが動画を作り、収益化を行うのもフェアなことだと思っています。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Paul私たちChasing Carrotsは、日本文化の大ファンです。ここヨーロッパでも日本のゲームの影響力は大きいですので、日本のゲームメディアからインタビューのお誘いを受け取った時はとても興奮しました。本作が日本の皆さんにも遊んでいただけると嬉しいですし、私たちが本作を楽しんで作ったのと同じぐらい、皆さんにも本作を遊び、楽しんでいただきたいです。チームを代表し、ドイツからご挨拶を送らせていただきます!

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に500を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。


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