ホラーアクションADV『Sherlock Holmes The Awakened』―ロシアによる侵攻のため、より小さく、より扱いやすい作品の開発に方針転換する必要があった【開発者インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ホラーアクションADV『Sherlock Holmes The Awakened』―ロシアによる侵攻のため、より小さく、より扱いやすい作品の開発に方針転換する必要があった【開発者インタビュー】

リメイクですが、ストーリーを書き直しています。

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ホラーアクションADV『Sherlock Holmes The Awakened』―ロシアによる侵攻のため、より小さく、より扱いやすい作品の開発に方針転換する必要があった【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、ウクライナのFrogwares開発、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに4月12日にリリースされたホラーアクションアドベンチャー『Sherlock Holmes The Awakened』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、2007年に発売された『Sherlock Holmes: The Awakened』をUnreal Engineによって現代的なグラフィックとゲームプレイに再構築したホラーアクションアドベンチャー。若き日のシャーロック・ホームズとジョン・ワトソンのコンビが、恐ろしいクトゥルフ神話の世界に飛び込み、ヨーロッパとアメリカで巻き起こる失踪事件を捜査していきます。日本語にも対応済み。

『Sherlock Holmes The Awakened』は、5,930円で配信中


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?

Viacheslav Pakalin氏(以下Viacheslav)こんにちは、Viacheslav Pakalinです。Frogwaresのサウンドデザイナー兼作曲家です。一番好きなゲームを選ぶのは難しいので、『サイレントヒル2』と『Deus Ex』が大好きなゲームだと言っておきます。

――本作の開発はなぜ始まったのですか?

Viacheslav2022年2月にロシアが我が国への本格的な侵攻を開始したとき、私たちのスタジオでは、そのような状況下での対処が困難となり、開発を進めていたオープンワールドホラーゲームの開発を中断せざるを得ませんでした。そこで、チームはより小さく、より扱いやすいものに方針転換する必要があったのです。2007年に発売したセミオープンワールドの『The Awakened』はすでにわかっている部分も多かったため、これをリメイクすることで、少し息抜きをすることができました。

――本作の特徴を教えてください。

Viacheslav私自身、とあるキャラクターを別の時代に移動させるためにストーリーを書き直したリメイクというのは、他に思いつきません。私たちは、『Sherlock Holmes Chapter One』で始まる若き日のシャーロックの物語の続きとして、『The Awakened』のリメイクをしたのです。

ですから、プロットはオリジナルのゲームと同じですが、セリフやキャラクターたちを構成する要素はすべて書き直しました。ホームズとワトソンの関係も大きく変えています。ホームズとワトソンのコンビは、今回が初めての大きな事件となるため、幼少期にどのようなトラウマを抱えたのか、そしてそのトラウマが二人の絆をどう深めることになったのかが描かれています。

――本作はどんな人にプレイしてもらいたいですか?

Viacheslav探偵ゲームのファン、面白いストーリーのアドベンチャーゲームのファン、そしてH.P.ラヴクラフトにインスパイアされたホラーのファンの方々に遊んで欲しいですね。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Viacheslavもちろんです。私たちは、主にアーサー・コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」からインスピレーションを受けています。後に公開されたロバート・ダウニー・Jr.主演の映画も、私たちのシャーロックに大きなインスピレーションを与えてくれました。若い頃はもう少し傲慢で自信過剰だったというキャラクターを作りたかったからです。

――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?

Viacheslavある意味、ありました。新型コロナのおかげで在宅勤務の方法を学び、開発ライン全体を適応させることを余儀なくされました。そのため、戦争が始まったとき、私たちはすでに遠隔地や不規則な時間帯に働く人たちを受け入れることができる、ある種の仕事の仕組みが出来上がっていたのです。もし新型コロナがなく、戦争がまだ続いていたら、私たちや他の多くのウクライナの企業は、立ち直るのに本当に苦労していただろうと思います。

――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?

Viacheslavはい、もちろんです。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Viacheslav長年にわたって私たちをサポートしてくれている人たちすべてに感謝いたします。私たちの作るゲームは、どれも日本では常に良い評価をしていただいてきました。それは、私たちが作ったものを楽しんでくれているプレイヤーがたくさんいることを示しています。そしてこれは私たちにとって、とても大切なことなのです。私たちの未来が不透明な今、皆さんのサポートがあればこそ、私たちはこれからもゲーム開発を続けていけるのです。

――ありがとうございました。

◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後インディーデベロッパーメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。





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