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射撃場に立つと、銃は猫のように満足げに喉を鳴らすのです―銃職人シム『Gunsmith Simulator』【開発者インタビュー】

「INDIE Live Expo 2023」で紹介された作品の中からGame*Spark編集部が注目作をピックアップ! 開発や販売を担当する方々に連続インタビューを実施しました。

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射撃場に立つと、銃は猫のように満足げに喉を鳴らすのです―銃職人シム『Gunsmith Simulator』【開発者インタビュー】
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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする「注目インディーミニ問答」。今回は、PC(Windows)向けにSteamで2023年7月に配信予定の『Gunsmith Simulator鉄砲鍛冶シミュレータ ー)』を手掛けたGameHuntersのCEO、Plawski Krzysztof氏へのインタビューをお届けします。

本作はガンスミス(銃の職人)となって自分の工房を運営するシミュレーター。パソコンで仕事を受注し、依頼された銃の点検や清掃をしつつ修理を行い、必要に応じてスコープやグリップなどアタッチメントも取り付けるなど、顧客のニーズに対応した仕事をこなしていきます。また、組み立てた銃を射撃場に持ち込むことでテスト射撃も可能です。

なお、本インタビューは5月20日~21日に放送されたインディーゲーム紹介番組「INDIE Live Expo 2023」に出展したデベロッパーの中から、編集部が注目したデベロッパーにメールで質問し回答を得たものです。


――最初に、ご担当者様またはGameHuntersについての自己紹介をお願いします。ゲーム開発を始めたきっかけについてもお聞かせください。

Plawski Krzysztof(以下、Krzysztof)GameHunters CEOのPlawski Krzysztofです。私たちの会社は2019年に設立されました。『Gunsmith Simulator』の開発も2019年に始まりました。

――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?

Krzysztof私たちは常に銃に情熱を傾けてきました。チームの大部分は数丁の銃をコレクションしているほどです。小さなインディースタジオとしてゲームのアイデアを練っていたとき、ガンスミスのシミュレーターゲームというテーマをまだ誰も取り上げていないことを知りました。これは私たちにとって大きな挑戦でしたが、同時に、新しいものを生み出す絶好のチャンスでもありました。

ゲームの主な特徴

  • 光学照準器、グリップ、レーザー、フラッシュライト、コリメーターなどの最新アクセサリーを追加して、武器の構成を変更可能

  • 射撃場で修理・改造した武器をテストできる

  • スポーツ大会やCQB施設での射撃チャレンジ

  • CNCマシンや旋盤による部品の製造

  • 銃の汚れや錆を落とし、木や金属の表面を新しくリフォーム

  • 塗装や既製パターンの追加など、武器の外観をカスタマイズ

――本作の開発にあたって困難だったことや大変だったことはありますか?

Krzysztof開発中、特に大きな困難はありませんでした。ただ、ほぼすべての銃器モデルの詳細な構造の研究には、かなりの時間を費やしました。公開されている図面も参考にしましたが、実物の寸法を測ってみることも必要でした。その際、ガンスミスの方々と長い時間をかけて相談し、有意義な時間を過ごすことができました。

――本作の開発期間で、最も印象深いエピソードを教えてください。

Krzysztof先日公開した『Gunsmith Simulator: Prologue』でバグが発生したというご意見をいただいたのですが、具体的な説明がなく、武器システムが複雑なため、1時間かけて問題を特定するためにそのプレイヤーへ電話をかけました。

残念ながら集中的に取り組んだにもかかわらず異常に気づかなかったため、当初、このレビューはプレイヤー側の誤解の可能性があると考えました。しかし驚いたことに、翌日にも同じ内容のレビューが寄せられていたのです。そこで、そのレビューが本当に正しいのかどうか、実際に手に取って検証してみることにしました。その結果、彼らは正しかったのです。

問題はリロードの際のアニメーションにあり、薬室に弾を装填した後、キャラクターがさらにもう一発、薬室に直接弾を装填するのですが、すでに発射可能な弾があるため不可能でした。現在のアニメーションでは薬室に実弾が入っている際、武器を回転させて初期位置に戻すだけで終了します。

――本作はどのようなゲーマーに遊んでもらいたいと考えていますか?

Krzysztof私たちはこのゲームが、銃器から得られる相互作用と喜びを楽しむ銃器愛好家にアピールするものになることを期待しています。特に、傷ついたり錆びたりした銃を完全に機能するよう修復することに満足感を覚えるプレイヤーへ向けて設計されています。

錆びた鉄くずを、油を塗ってピカピカにしたメカニカルアートに変える喜びこそが、私たちのゲーム体験の本質なのです。武器にすべてのアクセサリーを付けて射撃場に立つと、銃は猫のように満足げに喉を鳴らすのです。

本作は銃器の操作や修理に関する、教育的な側面も持っています。本格的な体験やチャレンジを求めるシミュレーション愛好家と、やりがいのあるゲームプレイを楽しみたいカジュアルゲーマーの双方にアピールしているのです。

――本作品や、デベロッパーとしての今後の展開についてお聞かせください。

Krzysztof本作はコミュニティとの協力により、さらにエキサイティングな機能を導入していきます。将来的には新たなメカニックの追加、銃器モデルの増加、歴史的に重要なフリントロック式を含む様々なジャンルの銃の追加を予定しています。

このほか、よりリアルな体験を提供するために、アンティークのクリーニングステーション、写真スタジオ、ドリルのある作業台などのワークステーションを導入します。また、CNCマシンや旋盤、木工で製作できるアイテムの拡充も予定。さらに、射撃場のランキングやコントローラー対応の実施も予定しています。

――最後に、本作のファンや読者に向けてメッセージをお願いします。

Krzysztof私たちのゲームは、プレイヤーを温かく迎えてくれる非日常的なシミュレーターです。しかも、さらに視野を広げるために、日本語を含む15カ国語に翻訳されたことを誇りに思います。

このユニークなゲームは、ガンスミスの仕事の秘密を探ることができる貴重な教育ツールであるだけでなく、真の楽しみを生み出すものでもあります!インタラクティブで魅力的なゲームプレイを通じて、プレイヤーは武器の修理やメンテナンスに関わるプロセスを学ぶだけでなく、射撃場での制作、カスタマイズ、テストを楽しめます。

経験の有無にかかわらず、すべてのプレイヤーが『Gunsmith Simulator』で自分の居場所を見つけ、本格的なシミュレーション体験を楽しみ、日常生活のルーチンを忘れることができるでしょう!


Game*Sparkでは他にも多数の「INDIE Live Expo 2023」参加デベロッパーやパブリッシャーにミニインタビューを実施しています。その他の記事はこちらからご覧ください。


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