今回は、Lazy Bear Gamesが手掛け、tinyBuild Gamesから発売された『Punch Club 2: Fast Forward』のニンテンドースイッチ版をプレイ!本作は、失踪した父親の手がかりを探すために格闘チャンピオンを目指す、ファイター管理シミュレーションです。
漫画で運動音痴なキャラが、縄跳びの縄に絡まってずっこけるみたいな描写がよくありますよね。僕がそれです。そんな運動音痴な僕が、格闘チャンピオンに成り上がってきます!
◆サイバーパンクな世界で成り上がれ!
主人公は20年もの間、横暴な母親によって窮屈なガレージ生活を強いられていた。妙な夢から目覚めた主人公は、いつものように起きてすぐに筋トレを始める。
筋トレのあとはフードディスペンサーに朝食を出してもらおう……って、やけに文明が発達しているな。もしかしてこのゲームってサイバーパンクモノだったのか?
食べ物をお店に買いに行かねばならないんだけど、どうやら主人公は母親に異様なまでに束縛されているらしく、許しがなければちょっと離れた場所での買い物も出来ないようだ。
はじめてのおつかい……かどうかはわからないけど、友人のヘンリーに説得されて朝食を買いに行く。
ところが店に着いた途端に強盗騒ぎに巻き込まれ、警察に連れて行かれてしまう。しかし幸運なことに、父親について知っている人物と出会った。
ただ、父親についての詳しい情報は制限されており、アクセスするには警察官になる必要があるようだ。
あれ?これってファイターを目指すゲームじゃなかったっけ……?
◆バイトバイトでまたバイト……
警察官になるには、法律の勉強に加えて“2000GPP”が必要らしい。GPPとは「グッドパーソンポイント」の略で、そのポイントが高いほど善人とみなされる評価システムだ。
GPPのチップは国民なら当たり前に頭に埋め込まれているものなんだけど、主人公はまともじゃない環境で育っていたので、GPPの存在すら知らなかった。
「ポイントカード作ってく?」くらいの軽いノリでチップを埋めてもらえたぞ!
GPPは、善行や偉業を成し遂げると上がるらしい。主人公は恵まれた体を活かし、格闘チャンピオンを目指すことになった。ファイター育成シミュらしくなってきたじゃん!
格闘リーグを勝ち上がり、2000GPPを目指すのだ。お、早速試合か!
試合でどのスキルを使用するか、自由に組み合わせられる。
ストーリーを進めるごとに、新しいスキルがどんどん習得できるようになる。どの方向性で育成するか悩むな~。とりあえず低燃費なミドルキックを装備して、防御はノーガードでいいや。
試合はオートで行われる。攻撃や防御スキルを使用するごとにエネルギーが消費され、エネルギーが無くなると攻撃できなくなり、ノーガードで敵の攻撃を受けることになる。スキルの装備はバランスが大切だ。
今回は運良く勝てたけど、明らかにエネルギーが足りていないのでトレーニングが必要なんだけど、生きるためには食事が必要だ。そして当然だが食事にはお金がかかるのでバイトをして稼がねばならない。
鉄骨を曲げてお金稼ぎだ!バイトやトレーニングを行うと、画面左上にある空腹ゲージやエネルギーゲージが消費される。空腹になれば食事を摂って、エネルギーが無くなれば眠るなどして回復をする。
働いたお金で食事をして、お金が無くなったのでまた働いて、空腹になったのでまた働いて食事代を稼ぎ……って、いつトレーニングするんだ!?
◆そして辿り着く。夢だった職業に!
トレーニングは、自宅とジムで行える。3日ほど重点的にバイトをしてお金を稼ぎ、1日トレーニングに費やすといったルーティンで日々を過ごしていた。
お店で買えるものは「自宅で調理が必要だけど、回復効率の良い食材」と「調理不要ですぐ食べられるけど、ちょっとお高い加工品」の二種類だ。貧乏暮らしの僕が買うのはもちろん食材の方。
ただ、母親が寝ている時に調理しようとすると「うるさくて眠れない!」と叱られて調理が出来ない。
そんな時は、睡眠剤的な効果のあるキャンディを食べさせて解決だ!
ストーリーを進めると法律の勉強も始まり、日々のルーティンがさらにキッツキツになってきた。
バイトをして
食事をして
トレーニングでステータスを強化して
またバイトして
格闘リーグを勝ち抜いてGPPを上げて
さらにバイトして……そしてとうとう辿り着いたぞ。念願のあのステージへ!
ガレージに引きこもりだった僕がとうとう警察官になれたのだ!って、これなんのゲームだっけ?
20時間ほどでクリア出来ました。警察官になったあともまだまだゲームは続きます!
とにもかくにもお金稼ぎが重要で「パンチクラブじゃなくてバイトクラブじゃねえか!」と突っ込みたくなるほどバイト漬けの生活を送っていました。
もちろんバトル要素もしっかりとやりごたえがあります。プレイスタイルに応じてどのステータスを伸ばすか、エネルギーの兼ね合いもあるしどのスキルを装備するかといったビルドに頭を悩ませるのも楽しかったです。
翻訳については怪しい箇所もありましたが、キャラクター同士の掛け合いが面白くて、そこまで気にせずストーリーを楽しめました。
皆さんもバイト生活……もとい、格闘チャンピオンを目指してみてはいかがでしょうか!
『Punch Club 2: Fast Forward』はPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG)向けにリリース中です。