SNSで『バイオハザード レクイエム』の感想を漁ってみると、本作で初めて『バイオハザード』に触れたユーザーさんも多いようです。
今年で30周年を迎える『バイオハザード』シリーズは、その歴史の深さゆえに作品数も膨大。まるでNetflixで大量の作品リストを眺めては「いま観たいもの」が決まらず、結局いつものヤツを再生してしまう筆者のように、次の『バイオ』へ進めずにいる初心者の方もいるのではないでしょうか。
そこで本稿では、「『レクイエム』がシリーズ初参戦です!」なユーザーさん向けガイドとして、次に1本としておすすめな『バイオハザード RE:2』『バイオハザード:RE4』の2作品を全力で推していきます。
どちらもシリーズファンから高く評価されており、筆者個人としても「めちゃくちゃ面白いですよ!」と自信を持って勧められるタイトルなので、ぜひ参考にしてみてください。
※本稿では『バイオハザード レクイエム』の一部ストーリー展開に触れている箇所があります。ストーリーの核となるネタバレはありませんが、本編進行中の方はクリア後に読んでいただくことをおすすめします!
『バイオハザード RE』シリーズとは?

『バイオハザード RE』シリーズとは、過去に発売された『バイオハザード』ナンバリングタイトルのリメイク作品を指します。
『RE』は「Remake」の頭文字であると同時に、『バイオハザード』の海外版タイトル『RESIDENT EVIL』の略称でもある、いわばダブルミーニング的な表記となっています。本稿を執筆した2026年4月時点では、『RE:2』『RE:3』『RE:4』の3作品が発売中です。
さて、そもそもなぜ『バイオハザード レクイエム』の次に遊ぶタイトルとして『RE:2』と『RE:4』をおすすめするのか。
それは『レクイエム』が『RE:2』と『RE:4』のゲーム性をミックスした作品だからです。言い換えると、『レクイエム』のゲーム性に魅力を感じた方であれば、高確率で刺さるタイトルでもあります。
結論からお伝えすると、グレースパートが刺さった方には『RE:2』が、レオンパートが好きな方には『RE:4』がぴったりでしょう。
グレースパートがお気に入りなあなたに『RE:2』
『レクイエム』のグレースパートでは、ぎりぎりの収納スペースでカツカツなアイテムをやりくりしながらピンチを切り抜けていく楽しさがありましたよね。あの緊張感やリソース管理が刺さった方には、『バイオハザード RE:2』をおすすめします。
『RE:2』の最初のおすすめポイントとして、『レクイエム』に登場した「RPD(ラクーン警察署)」がメインの舞台である点が挙げられます。『レクイエム』ではミサイル爆破によって無惨な姿となったラクーン警察署に訪れることができましたが、『RE:2』では「まだ建物として生きていた」頃の警察署を探訪できるのです。
時代を超えた聖地巡礼は、ゲームでしか実現できない旅行スタイル。色鮮やか「だった」ラクーン警察署を、死にたてフレッシュなゾンビたちといっしょに巡ってみるのはいかがでしょう。




『RE:2』のゾンビは、近年のゲームに出てくるような雑魚敵の位置付けではなく、「しぶとくて怖い存在」として描かれている点も特徴的です。具体的に言うと、頭部にハンドガンを1発当てた程度では死にません。
まるでダメージを吸収するかのように、撃たれながらもゆっくりとこちらへ迫ってくるのです。場合によってはハンドガンを5発以上頭に当てても倒れませんし、死んだと思って近寄ると、奇声をあげながら起き上がってくることも。このように、本作では「ゾンビの怖さ」に再びスポットを当てており、緊迫感のある戦闘がプレイヤーを否応なしに没入させます。

そして本作は『レクイエム』に継承されていた、「立ち止まって銃のレティクル(照準)を絞るほど威力が上がるシステム」が採用されています。つまり、ゾンビが迫ってくるのにあえて立ち止まるリスクを取ると、より効果的に倒せるリターンが得られるということです。ゾンビはしぶとい、だけど弾薬には限りがある。逃げたいけど、立ち止まった方がメリットがある。
このように、所持弾薬数やナイフの消耗度合いを意識の片隅に入れつつ「目の前のゾンビを完全に無力化する」「体勢を崩した隙にスルーする」など、自分なりに判断して前に進んでいく、攻略面の選択肢の豊富さもまた魅力なのです。

また、基本的にはしぶといゾンビですが、頭部を狙うと稀にクリティカル(即死攻撃)が発生します。手持ちの弾薬が危うい時、たった1発でゾンビが沈んでくれた瞬間の「うっしゃラッキー!」の感覚をぜひ体験してみてほしいですね。
また、ラクーン警察署内は、『レクイエム』の序盤に登場した「ローデスヒル療養所」のように、ある程度の広さを持つマップを何度も往復するデザインになっています。ゾンビと渡り合うために必要な弾薬をかき集めたり、強力な武器が手に入りそうな仕掛けを解除したりと、大小さまざまな目的が探索のモチベーションを強く掻きたてる構成がお見事。マップをウロウロすることが怖くもあり楽しくもなってくる、グレースパートで感じられた「あの感覚」に浸り続けることができるのです!
『レクイエム』のようにゾンビが話すことはありませんが、警官や市民ゾンビなどのデザインが豊富でプレイヤーを飽きさせません。警察署の窓を破って不法侵入してくる不届きゾンビもいるので、アイテムの所持枠を圧迫してでもバリケード用の板で防ぐべきか、リソース管理を優先して窓をあけっぱなしにするのかなど、立ち回りにも自由度があります。1周目で「やっぱりあそこは防いでおくべきだった」などの反省が、「つぎはこの作戦でいってみよう」と2周目を遊ぶ動機になることも。
そして何より、本作はダブル主人公で、主人公のひとりは若き日の「レオン・S・ケネディ」なのです!彼は不運にも、警察官としての出勤初日にバイオハザードに巻き込まれてしまったキャラクターであり、本作は彼のオリジンを知ることのできる貴重なタイトルでもあります。

『レクイエム』のレオンからは、どんな状況にも動じない大ベテランの風格が滲み出ていましたが、新人レオンは意外にも緊張で呼吸を整えたり、「大丈夫だ」と自分を鼓舞したりと、どこかグレースに似た部分もあるのです!「あの人も昔は可愛いところがあったんだね」とニヤニヤできること間違いなし!!今も可愛いですけどね!!!
あどけない表情、眩しいほどまっすぐな正義感、喋り口調のトーンの高さ。『レクイエム』でレオンが好きになった方は、『RE:2』で時代をさかのぼる「逆ギャップ」を存分に堪能してみてはいかがでしょうか。
レオンで暴れ回りたいあなたへ『RE:4』
『レクイエム』において、爽快感の要素を大きく占めていたレオンパート。
「レオンでもっと戦いたい!」と感じたあなたにおすすめなのが、『バイオハザード RE:4』です。本作はレオンの単独主人公作品であり、若くエネルギッシュな彼を操作して存分に暴れたい方に最適なタイトルに仕上がっています。

『レクイエム』と同じく、本作にもナイフを使った接近戦およびパリィ(弾き返し)、ステルスキルや体術といった豊富なアクションが用意されています。最新作の『レクイエム』から『RE:4』を遊んでも、レオンの動きやアクションの選択肢に物足りなさを感じることはないでしょう。


『レクイエム』をプレイした後に本作を遊ぶと、レオンの蹴りにものすごい重量を感じます。年齢を重ねるにつれてパワーよりも技術力が勝ってきたのか、若き日のレオンは発展途上のスキルを体力でカバーするような勢いを感じたのです。

何より、膝を撃ってしゃがみこんだ敵の背後に回り、バックドロップで投げ飛ばすに至ってはあまりにも若さが爆発しています。ぜひ、実際にプレイして、レオンの手触りの違いを感じてみてください。
そして最大の推しポイントは、銃撃戦の豊富なシチュエーションの数々です。たとえば『レクイエム』でも、グレースをスナイパーライフルで援護射撃したり、倒壊したビルでガラス床を利用して立ち回ったりと、映画のような戦闘シチュエーションが用意されていましたよね。

『RE:4』でも、寂れた集落で四方八方から村人に襲撃されたり、トロッコに乗って銃撃戦を繰り広げたりと、バリエーション豊かなバトルシークエンスを提供してくれます。定期的に難所が訪れるジェットコースターのようなチャプター構成になっており、筆者もおもしろい海外ドラマを見るような感覚でついつい夢中になってしまいました。
次々にステージをクリアしていくアーケードゲーム的なプレイフィールも相まって、個人的には「気軽に爽快感を得たい」という時にも遊びやすい作品です。
筆者はPS5版でプレイしていますが、銃を撃った時やパリィした瞬間に手元に伝わる振動表現が優れており、何度も触れたくなるような心地良さを感じます。同じハンドガンでも種類によって振動の強さや質感が違うので、ゲーム上の数値とは別に、体感的な好みで武器を選ぶ楽しさも。
お気に入りの武器は、道中で遭遇する「武器商人」にお金を払うことで強化できます。クリア後も武器の強化状態を引き継げるため、序盤からつよつよ武器で暴れたり、お金を稼いで全武器を最大強化したりといったやり込みプレイも楽しめますよ。
やりこみという点では、『RE:4』はシリーズでもトップクラスのボリューム感があり、コース料理に置き換えるなら、「そろそろデザートが来るかな」のタイミングでステーキを出てくるような満足感を得られます。映画で言えば「RRR」みたいな作品です。初見プレイ時にクリアタイムが20時間を超える方も少なくないため、とにかく戦闘に身を浸したい方におすすめです!
今回紹介した2つのタイトルは、どちらもリピート性が高く、何度も遊びたくなる作りになっている点で共通しています。長く遊べるということは、コスパも高いということ。春から新生活をスタートして、お財布に何らかのダメージを負ってしまった新社会人や学生さんにもおすすめです。どちらも発売から時間が経っており、ダウンロード版もパッケージ版も、比較的お手頃な価格で手に取れますよ!
また、どちらの作品も体験版が配信されているので、迷っている方は実際に遊んでみてから決めることも可能です。両タイトルは作風が大きく異なるため、気分によって「合う」タイトルも変わるでしょう。百聞は一見にしかず。ぜひ、気になったタイトルから試遊してみてはいかがでしょうか?













