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気付けば朝になるボール弾きの魔力…弾幕ピンボールACT『XENOTILT: HOSTILE PINBALL ACTION』【プレイレポ】

気分は70年代の場末、ジュークボックスの横で球を弾く。

連載・特集 プレイレポート
気付けば朝になるボール弾きの魔力…弾幕ピンボールACT『XENOTILT: HOSTILE PINBALL ACTION』【プレイレポ】
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ピンボールという響きがなんとも心地良く聞こえるのは、それがかつて一時代を築いた伝説の球遊びにして、紛れもない“ゲーム”であるからに他なりません。家庭用ゲーム機やパソコンが普及した現在だからこそ、アーケードゲームの先駆けたるピンボールの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

というわけで今回は、2023年8月18日に早期アクセスを開始したピンボールアクション『XENOTILT: HOSTILE PINBALL ACTION』の気になる内容を紹介します。

XENOTILT: HOSTILE PINBALL ACTION』とは!?

本作は、WIZNWARとFLARB LLCが開発したピンボールアクション。知る人ぞ知るカルト作『DEMON'S TILT』の続編であり、異形が蠢く宇宙船を舞台にした弾幕シューティングを想起させる斬新なデザインのピンボールが楽しめます。


また、本作は日本語を含む複数言語に対応しており、コントローラー操作もフルサポートです。

プレイの前に本作の魅力をワンポイント解説!

◆止め時が分からない古典的な面白さ

ボールを弾いて得点を狙う基本構造は同じですが、中毒性のある遊びやすさによって時間を忘れて打ち込んでしまいます。本作はコンピュータゲームなので、現実に存在する筐体とは違ってメンテナンスや故障とは無縁。長い歴史を持つピンボールの魔力に心ゆくまで浸かりましょう。

◆プレイに深みを与えるシステム

シューティングのようなデザインだけでなく、本作には“ゲームならでは”の様々な機能が実装されています。それらを駆使することで生存時間を伸ばし、さらなる得点、落ちたら終わりのシビアな難易度を有利に立ち回れるはずです。

◆最先端で装飾されたレトロ風グラフィック

開発者のこだわりが惜しみなく表現されたレトロ風グラフィック&サウンドも本作の特徴です。それでいて、光源などの細かい演出は現代的に整えられ、滑らかな映像と快適な操作で楽しめる最新作にふさわしい仕上がりになっています。

70年代の小洒落たバーの隅で黙々と打つ感覚

本作は、文字通りのピンボールアクション。最初にボールを射出したら、あとはフリッパーと呼ばれる棒状の可動部で弾きながらコントロールし、それを敵にぶつけることで連鎖的に得点が発生します。

フィールドは上下に展開された3層から構成され、一番上の階層に君臨している女王を倒すのが一応の区切りの模様。他の階層にもボスが出現して弾幕などを飛ばしてきますが、本作はあくまでピンボールゲームなので、敵の攻撃を受けてもダメージはありません。

ただ、敵の弾幕やトラップに当たると肝心のボールが押し戻されたり、跳ね返された衝撃で勢い良く落下し、そのまま帰らぬ球になるという意味では死と同義。最初のボールを含めて3回落としたら終了。敵の攻撃、ステージの構造やギミックも含めて、気を抜くとあっさり奈落に吸い込まれるのもあって難易度は高いです。

基本的には、ボールを直接ぶつけるのがプレイヤー側の正攻法ですが、ボール本体を操作してわずかながら軌道を変えることも可能。そうしたテクニックも併用し、フリッパーの上でボールを制止させてタイミングを調整することもできます。

さらに、ボールを止めた状態で対応するキーを押すと、フリッパー近くのタレットが邪魔な敵を撃ち落してくれるというお助け機能も存在。弾薬は有限ながらプレイ中に勝手に溜まっていくので、積極的に使っていくと状況が楽になるでしょう。専用のプラズマ弾薬がある場合は、ムチのようにうねるレーザーで敵を薙ぎ払うことも可能です。

本作は全体としてコンパクトにまとまっており、基本操作や各機能の説明も最低限。しかし“ただボールを弾くだけ”といっても、実際にプレイを始めると黙々と続けてしまう不思議な魅力があります。

実際の筐体ではゲームセンターと同じ1回100円ほどの料金が掛かるらしいですが、本作はもちろん買い切りで遊び放題。これが課金式のタイトルであれば、計算するだけで冷や汗が出るぐらいプレイしてしまったというのもあり、場末のバーなんかにピンボールがひっそり置かれているのも、そういう理由なのかもしれません。

現代的ニーズもしっかり押さえた奥深システム

最新タイトルとして制作された本作は、長年のピンボールファンはもちろん、すべてのプレイヤーが違和感なく楽しめるよう丁寧に整えられています。

NEOGEO、PlayStationなどの古き良き家庭用ゲーム機からインスピレーションを得たという映像表現、チップチューンサウンドという並々ならぬこだわりながら、むしろ新鮮さを覚える快適なプレイ環境は本作にも現代のノウハウがしっかりと使われている証明でしょう。

ピンボールということで縦長のテーブルを往復しますが、飛んでいくボールに合わせて画面移動やズームが自動で行われます。こうした細かい配慮が行き届いているおかげでプレイに集中できます。

ボールから目を離さないのは球技の基本ですが、それも親切な設計があって初めて成立するもの。ボールが落ちたときに、あと一歩が届かず悔しい気持ちはあるものの、フラストレーションのような感情は不思議とありませんでした。

そして、プレイに大きな変化をもたらす機能としてボーナスシステムが存在し、特定の場所に配置されるクレーンのようなものにボールを当てると、テーブル外のケースに固定されてボーナスが有効化されます。

タレットの強化、敵の銃弾を突き抜けるなど、プレイを加速させる有利な効果が揃っています。ボーナスは全部で3種類あり、それぞれの階層でクレーンに掴ませるごとに最大3段階まで積み重ねられ、より強力な効果を発揮する仕組みです。

それ以外にも一度に複数のボールが出現したり、落下のポイントにワープホールが開いて上の階層まで瞬間移動したりと、プレイに動きを与える機能が常に発動して、一瞬も気が抜けない展開が続くのもピンボールである本作の特徴でしょう。

ピンボール文化が根強いアメリカだけに、グラマーな女性型のボスが出てきたりするのもまたアメリカンな味わいを感じさせますが、よくある海外の輸入物のピンボールを打つ感覚はそのままなので、うまい具合に雰囲気も出て個人的には好印象。ピンボールをプレイしたことがないという方にもオススメできる良質なタイトルです。

スパくんのひとこと

バーにはいろんな人間が集まるけれど、そういえばピンボールを打つ人ってラフな格好のゲーマーっぽい人が多いスパね。ちなみに、スパくんは社交の場でも堂々とオレンジジュースを飲む筋金入りの下戸だスパ!

タイトル:XENOTILT: HOSTILE PINBALL ACTION
メーカー:WIZNWAR/FLARB LLC
対応機種:PC
筆者がプレイした機種:PC(Steam
発売日:2023年8月18日
記事執筆時の著者プレイ時間:5.7時間
価格:1,700円


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《りおちゃんこ鍋》

ニート10年ゲーム20年の大元帥 りおちゃんこ鍋

一般曹候補として徴兵されて1か月で脱柵後、ラノベ作家を目指すという名目でママの年金を喰い潰し、1秒も働かずに35万のPCを購入。若干8才で『パーフェクトダーク』をクリアし、『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア2』『レインボーシックス シージ』『Apex Legends』など、戦場を渡り歩く根っからのFPS畑。強さだけが全てという当時の業界に感化され、クソゲーとヌルゲーマーを許さない。現在は、エロゲソムリエを自称し、単身DLsiteにて潜入捜査中。好きなバイオは「アウトブレイク」、嫌いなエロゲは「紙芝居」。

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