気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Raccoon Logic開発、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに5月9日にリリースされた惑星探索アドベンチャー『リベンジ・オブ・ザ・サベージプラネット』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、2020年に発売された『ジャーニー・トゥ・ザ・サベージプラネット(Journey to the Savage Planet)』の続編。遠い惑星を植民地化するミッションに1世紀近く従事するも突如会社を解雇されてしまった主人公が、元雇用主に復讐すべくエイリアンの惑星を探索しながら地球への帰還を目指します。日本語にも対応済み。
『リベンジ・オブ・ザ・サベージプラネット』は、4,275円で配信中(Steam)。


――まずは自己紹介をお願いします。一番好きなゲームは何ですか?
Alex こんにちは!Raccoon Logicのクリエイティブディレクター、Alex Hutchinsonです。本作の他にも、『ファークライ4』『アサシンクリード3』『アーミー オブ ツー: The 40th Day』のディレクションを担当しました。『シムズ2』や『Spore』などのゲームではリードデザイナーを務めましたよ!
好きなゲームはたくさんありすぎて挙げきれませんが、『ウルティマ7(PC)』『ゼルダの伝説 時のオカリナ(N64)』『GTA3(PS2)』『デッドライジング(XB360)』『スーパーマリオブラザーズ(ファミコン)』『アダムズファミリー(Amiga 500)』『シムシティ(Amiga 500)』、そして最近は『スーパーマリオ オデッセイ(Switch)』がお気に入りです!
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
Alex 私たちは、ストーリーやセリフの面白さだけでなく、プレイしても笑えるようなゲームを作りたいと思いました。そこで、滑りやすいグー、燃えやすいグー、そして世界をナビゲートし、インタラクションするためのさまざまなツールなど、多くのシステム的なカオスをゲームに加えました。そして、これらすべてを2人目のプレイヤーと組み合わせると、愉快なカオスになるのです。私たちは、スーパーファミコンやアーケード、Amiga 500をソファで数十年間遊んだ、あの輝かしい協力ゲームの数々に影響を受けました。そしてそれを、現代の企業行動や90年代の深夜テレビのインフォマーシャルに対する嫌悪感と一緒にぶつけたのです。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
Alex 90年代のテレビのインフォマーシャル、私たちがこれまでに受けてきた多くの企業説明、驚きと挑戦に満ちた輝かしい異世界を想像したSFの黄金時代、さらに「禁断の惑星」のような古い50年代のSF映画や「スターシップ・トゥルーパーズ」のような現代映画に影響を受けています。それに私たちはGoogleにまとめて解雇されたこともあり、それも私たちにインスピレーションを与えてくれましたね。

――本作の開発中に一番印象深かったエピソードを一つ教えてください。
Alex 私にとって最も印象的だったのは、たった30人でこれだけの規模のゲームを作ったということです!現代の基準からすれば小さなチームですが、それでも私たちが成し遂げられたことに驚いています。
――リリース後のユーザーのフィードバックはどのようなものがありましたか?特に印象深いものを教えてください。
Alex 私たちは、ソファに座って仲間と警官ごっこをしながらピザを食べるといった、ゲームの黄金時代を取り戻したいと思っていましたので、そのように本作を楽しんでいただいているようです。また、本作のユーモアも効いているようで、みんなその面白さに驚いているようでした。
――ユーザーからのフィードバックも踏まえて、今後のアップデートの方針について教えてください。
Alex すでに100万人近くがプレイしている今、私たちはパッチを当てたい奇妙な細かい問題をたくさん見つけ、さらにパフォーマンスの最適化も行いたいところです!それから、購入してくれた人たちにサプライズとしていくつかリリースする予定があります!新しいゲームモードや追加コンテンツも…?
――本作の配信や収益化はしても大丈夫ですか?
Alex はい、本作の配信はしていただいて問題ありません。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Alex 私は日本のゲームやクリエイターたちが大好きで育ってきたので、本作を少しでも多くの日本人プレイヤーに気に入っていただけると嬉しいですね。
――ありがとうございました。


◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に700を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。
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