ゲームクリエイター・小島秀夫監督のSNSの投稿写真を見ていると、必ずといっていいほど隣に誰かが写っていますよね。映画監督、俳優、ゲームクリエイター、そして時には謎の人物も。この連載コーナー「となりのヒデオ」では、そんな小島秀夫監督の“隣にいる人々”を徹底解剖していきます。
正直に言うと、この「となりのヒデオ」を執筆するGame*Sparkライター達の最終目標は、いつか自分も小島秀夫監督の隣に立っていっしょに写真を撮ってもらい、“A HIDEO KOJIMA GAME”にキャラクターとして出演することです。本記事は、その悲願が達成するまでの不定期連載コーナーとしてお届けしていきます。
今回の「小島監督の隣にいる人」は三宅智之さん！
三宅智之氏は、2000年生まれの若きVFXクリエイターです。SNSでは「38912 DIGITAL」という名義を使っていて、現在は日本の映像制作会社の名門・白組に所属しています。
三宅氏の映像制作への道のりは小学生時代から始まりました。山崎貴監督の「ALWAYS 三丁目の夕日」のメイキング映像を観て「VFXならこんな魔法のような映像が作れるのか」と感動し、独学で映像作りを始めたのだそう。小学6年生の時には、通っていた国立小学校の特別授業「自学」で校舎破壊をテーマにした特撮映像を制作。校舎の模型は1,114枚もの写真をPhotoshopで加工し、クラフト紙で作成するという本格的な作品でした。
中学3年生のときに制作したVFX映画「2045」は現在までにYouTubeで160万回以上再生され、注目を集めました。その後、早稲田大学教育学部複合文化学科に進学し、2024年に卒業しています。
小島秀夫との関係
三宅氏と小島秀夫監督の関係は、小島監督のラジオ番組「KOJI 10」の映像制作などを通じて築かれています。三宅氏は番組の映像コンテンツ制作を担当。宮崎陽平（やんぴ）氏のSNSでも、三宅智之さんというクレジットとともに小島監督との交流が確認できます。
また、三宅氏は2024年12月に『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』のパッケージ版をKOJIMA PRODUCTIONSから受け取ったことをSNSで報告しており、小島監督の作品に対する関心の高さと、実際の交流があることが窺えます。
小島秀夫の新作ゲームに登場する可能性は……？
小島秀夫監督の新作ゲームに登場する可能性は、62%（スパくん考案の独自計算式で算出）です。まず、三宅氏の映像制作技術の高さは間違いありません。「ゴジラ-1.0」という世界的に評価された作品に参加し、白組という日本最高レベルの映像制作会社に所属している実力は、小島監督の映像表現へのこだわりと合致します。
特に『OD』については、三宅氏が得意とするリアルと幻想を融合させる映像表現が活かされる可能性が高いです。彼の「現実と地続きの映像が好き」という制作理念は、小島監督が追求する没入感のあるゲーム体験と親和性があります。三宅氏は「シン・仮面ライダー」のようなアクション作品での経験もあり、スパイアクションである『PHYSINT（仮）』でも特撮・VFX技術での貢献が期待できそうです。
また、小島監督のラジオ番組への参加により、すでに小島監督の創作思想や美意識を理解している可能性が高く、この信頼関係は大きなアドバンテージとなります。ただし38%の不確定要素として、三宅氏の白組での活動や、小島監督が過去に俳優や映画監督を起用してきた傾向から、映像制作者としての参加にとどまる可能性も考慮しました。
『OD』は2025年現在も発売時期未定のままですが、小島監督は「いつものように時間をかけて完璧なものを作る」という姿勢を崩していません。『PHYSINT（仮）』についても具体的な情報は少ないですが、エスピオナージアクションというジャンルと、映画的な表現への強いこだわりは既に明らかになっています。
三宅智之氏のような若きクリエイターが小島作品にどんな化学反応をもたらすのか、今後も注目していきたいところですね。次回の「となりのヒデオ」もお楽しみに！
UPDATE（2025/07/19 06:15）： 記事タイトルにエラーが発生していたため、修正しました。コメント欄でのご報告、ありがとうございました。
