日本語訳にも期待大!体験版でプレイできない新勢力は神出鬼没の“夏の虫”?ターン制4Xストラテジー『ENDLESS Legend 2』【先行プレイレポ】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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日本語訳にも期待大!体験版でプレイできない新勢力は神出鬼没の“夏の虫”?ターン制4Xストラテジー『ENDLESS Legend 2』【先行プレイレポ】

新勢力ネクロファージの基本戦略と最新の日本語対応状況を実際のプレイ経過を交えてご紹介します。

連載・特集 プレイレポート
『ENDLESS Legend 2』
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今回ご紹介する『ENDLESS Legend 2(エンドレス・レジェンド 2)』は、PC(Steam)向けに2025年9月22日早期アクセス開始予定のターン制4Xストラテジーです。舞台は破滅に向かう海洋惑星。プレイヤーは個性豊かな勢力を率い、惑星で何が起きているのかを理解しながら破滅の阻止を目指します。

本作は2014年にリリースされた『ENDLESS Legend』の続編で、他の『ENDLESS』シリーズと同じくSFファンタジーの世界観で描かれる「エンドレス・ユニバース」が舞台となっています。開発を手がけるのは『ENDLESS』シリーズのほか『HUMANKIND』で知られるAmplitude Studios。パブリッシャーはHooded Horseです。

本作の特にユニークな点は「タイドフォール」と呼ばれるマップ変化メカニズムです。タイドフォールが起きるとマップ全体の海面が後退し、それまで海の底だった場所が陸地に変わります。新たな土地には貴重な資源や手強い敵が出現するため、自勢力を勝利に導くには絶えず変化する世界に上手く適応していかなければなりません。

舞台となる海洋惑星には広大な海が広がり、タイドフォールのたびに水が引いて新たな陸地が現れる。

前回のプレイレポートではゲームの基本システム紹介と人間勢力・シェレディンの民のプレイフィールを英語版に基づいてお届けしました。今回は日本語に対応した最新版を使用し、新たにプレイ可能となった昆虫勢力・ネクロファージの特徴と基本戦略をご紹介します。基本システムの詳細については前回の記事をご覧ください。


今回使用したのはパブリッシャーから提供を受けた最新開発版です。製品版とは仕様が異なる場合がありますのでご了承ください。また、本稿執筆時点で公開されている体験版ではネクロファージをプレイできませんのでご注意ください。

勝つほどに強くなる「戦争屋」ネクロファージ

最新版でプレイ可能な勢力はシェレディンの民(人間)、アスペクト(機械とサンゴの融合体)、ネクロファージ(昆虫型生物)の3種類です。早期アクセス開始時には5種類の勢力が実装される予定で、プレイ開始時の選択肢にはカスタム勢力の文字も見えました。

ネクロファージの特徴を一言で表現するなら戦争屋です。文字通り戦争に特化した勢力で、敵と戦って勝つたびに雪だるま式に戦力が増大していきます。また、巣穴と呼ばれるギミックを利用してマップ上を縦横無尽・神出鬼没に駆け巡ることができるのも大きな特徴です。

昆虫型生物ネクロファージは戦えば戦うほど強くなる生まれついての戦争屋だ。

さらに掘り下げて説明していきましょう。ネクロファージには屍肉と呼ばれる勢力固有の資源があります。屍肉はユニットの特化(進化)に必要不可欠で、屍肉の量によって勢力全体の軍事力が決まると言っても過言ではありません。この屍肉を手に入れる一番手っ取り早い方法は戦闘中に敵ユニットを撃破することです。

ネクロファージが戦闘で勝利すると屍肉の他に幼虫が手に入ります。幼虫はネクロファージの中でも最弱のユニットですが、屍肉を与えることで様々な能力を持った上位ユニットに特化できます。

つまり、戦って勝てば屍肉と幼虫が手に入り、屍肉で幼虫を育てることで勢力全体の軍事力が強化され、さらに戦って勝てるようになるわけです。勝てば勝つほど強くなる、まさに戦争屋の名前にふさわしい勢力と言えるでしょう。

ネクロファージのユニット特化ツリーの一部。幼虫は特徴の異なる3種類のユニットに特化できる。

一方の巣穴は、ネクロファージがマップ上の任意の場所に建設できる特殊な区域です。すべての巣穴は地下で繋がっており、ネクロファージはある巣穴から別の巣穴へ短時間で移動できます。巣穴の間を自由にワープできるとイメージすれば分かりやすいかもしれません。

巣穴をコロニーに発展させると周囲の土地を自分の領土として支配できます。ネクロファージは都市を一つしか持てないため、巣穴を作ってはコロニーに発展させ、それを都市に繋げていくことが領土拡大の基本手段になります。

画面右下に見える構造物が巣穴。ネクロファージは巣穴から巣穴へ短時間で移動できる。

結論として、ネクロファージの基本戦略は「巣穴を利用した機動戦で戦闘に勝利し続けること」となります。このネクロファージ、前回のプレイレポートでは自勢力を滅亡の危機に陥れる強敵として立ちはだかりました。突然巣穴から大群で現れ、首都に向かって進撃してきた時の絶望感は計り知れません。

没入感の高い日本語翻訳ながら実装は不完全

実際のプレイの様子をお伝えする前に最新版の日本語対応状況についても軽く触れておきます。日本語訳は全体的に品質が高く、文章は自然で読みやすい文体でした。本作は4Xストラテジーの中でも特にストーリー性を重視した作品ですが、物語への没入感を削ぐような不自然な翻訳は見当たらず、独自の世界観が上手く表現されていました。

筆者のお気に入りはネクロファージのヒーローの名前「トンデヒニル」です。昆虫型生物なので、おそらく「飛んで火に入る夏の虫」をもじってつけた名前なのでしょう。

しかし、「飛んで火に入る夏の虫」は日本語の言葉です。いったい元の名前はどうなっているのでしょうか。興味を持った筆者が確認すると、英語版では同じヒーローが“Plays-with-Fire”と呼ばれていました。辞書的に翻訳すれば、愚かで危険な真似をするという意味の「火遊び」になります。

トンデヒニルは単純に翻訳した名前ではなく、原文の意味を損なわずに自然な日本語に置き換えた名前でした。しかも、わざわざ昆虫に関係のある言葉を選んで使っていたのです。作品の雰囲気を伝えるためにここまで手間を掛けるのかと筆者は感心しました。

ストラテジーではゲームのルールを正確に翻訳することも重要です。ルール説明が間違っていては優れた戦略を立てることはできません。その点、本作の翻訳はかなり正確でした。ごく一部に誤訳も見られましたが、簡単に修正できる程度の些細なものでした。

一方、本作は随所に未翻訳の部分が残っていました。英語のテキストが翻訳されていないだけでなく、開発用の仮メッセージや記号がプレイヤーの目に見える形で表に出ている部分も少なくありませんでした。

マップをズームアウトした画面。至るところに廃止や非推奨を意味する“DEPRECATED”の文字が見える。

残念ながら、現在の日本語版は快適にプレイできるとは言えない状態です。冒頭でお伝えした通り、今回プレイしたのは開発中のバージョンなので、早期アクセス開始までに改善されることを期待しましょう。

新勢力ネクロファージで駆け抜けるゲーム序盤プレイレポ

ここからは実際にネクロファージでゲームの序盤をプレイした過程をレポートします。

ゲーム開始直後にまず行うのは首都の建設ですが、ネクロファージは都市を一つしか持てないので立地選びは慎重に行いましょう。本作では首都を建設する前に費やしたターン数に応じてボーナスがもらえるので、時間をかけて探索しても問題ありません。

いきなり首都を建設せずに、資源の産出量の多い場所や地形的に有利な場所を求めて探索するのも有効。

ネクロファージの強みは「勝てば勝つほど強くなる」ことです。そこで、首都を建設した直後にいきなり少数勢力(中立勢力)の村を攻撃することにしました。少数勢力を平定する方法は賄賂、和平交渉、攻撃の3通りありますが、ネクロファージは戦争屋らしく攻撃しかできません。

双方の戦力は互角。本作の戦闘には一瞬で決着がつく即時決着と、数ラウンドの攻防を経て勝敗が決まるマニュアル戦闘の2種類があります。筆者はマニュアル戦闘を選んで慎重に戦いましたが、初期ユニットの幼虫2体を失った上、ヒーロー「トンデヒニル」が瀕死になり、引き分けに終わりました。

わずかな屍肉を手に入れたものの、少数勢力の返り討ちにあって貴重な戦力を失い、以後の勢力間競争に大きく出遅れることになってしまいました。まさに「飛んで火に入る夏の虫」とはこのことです。

少数勢力(左)が攻撃に有利な高台に陣取り、ネクロファージ(右)は苦戦を余儀なくされた。

偵察部隊が別勢力アスペクトに遭遇したのはその直後でした。直前の敗北の影響か、相手の戦力は自勢力を大きく上回り、交渉しようとしてもまるで相手にしてくれません。

やむを得ず、偵察部隊はアスペクトの首都の目と鼻の先に巣穴を建設して立ち去りました。実は、巣穴は他勢力の領土内に建設することも可能です。それ以降も、偵察部隊はマップを探索しながら各地に巣穴を建設して回りました。巣穴を使えば各地を自由に行き来できるので、安心して首都を空にしたり、部隊を分散したりできます。

巣穴はコストを支払うことでマップ上の任意の場所に任意のユニットが建設できる。

少数勢力との小競り合いを繰り返すうちにネクロファージの戦力は少しずつ回復していきました。戦いに勝って手に入れた幼虫はすかさず屍肉を与えて上位のユニットに特化させます。通常、特化は自勢力の領土内でしか行えませんが、ネクロファージはどこにいても可能なのです。

ある程度まで戦力が回復したところで再びアスペクトとの交渉を試みました。しかし、双方の力の差はさらに広がり、アスペクトはどんな条件も飲みません。弱小ネクロファージを軽蔑している様子さえあります。ネクロファージは度重なる屈辱を忘れませんでした。

外交には両勢力の世論も影響を与える。機械とサンゴの融合体・アスペクトとの外交は失敗に終わった。

戦力が整ったところで最初に返り討ちにあった少数勢力の村に逆襲しました。いつの間にか戦力差は圧倒的優勢になり、マニュアル戦闘を選ぶまでもなく即時決着をクリックするだけで勝てるようになっています。

こうなってしまえば、もはや少数勢力など敵ではありません。一瞬で村を滅ぼし、少し休んでは次の村を滅ぼすことの繰り返しで、ネクロファージの群れは急速に強くなっていきました。戦闘に勝利すれば屍肉と幼虫が手に入るだけでなく、経験値や貴重なアイテムも獲得できます。ついに「戦えば戦うほど強くなる」好循環が始まったのです。

ネクロファージの戦力は増加の一途をたどった。即時決着で敵を全滅させてもほとんどダメージを受けない。

海洋惑星にモンスーンの季節が訪れ、次いでタイドフォールが発生しました。海が沖に向かって後退し、海底から新たな陸地が現れたのです。各地に出現した戦略資源をいち早く確保し、その資源を利用して上位ユニットへの特化を進めたことで、ネクロファージはさらに強くなっていきました。

タイドフォールで海の底から現れるのは陸地だけではない。貴重な戦略資源も出現する。

そして、ついに反撃の時が訪れます。ネクロファージは突如アスペクトに宣戦布告しました。外交で軽くあしらわれた屈辱を戦争で晴らそうというのです。無茶苦茶な理由ですが、ネクロファージの起こした戦争はルール上「正当な戦争」とみなされ、長期戦に伴うペナルティが軽減されます。

宣戦布告と同時にトンデヒニル率いる部隊が巣穴をくぐって自分の首都から敵の首都目前に直接侵攻しました。序盤で偵察部隊に作らせた巣穴が役に立ったのです。この時、ネクロファージの群れは最初の4ユニットから14ユニットにまで膨れ上がっていました。

ついに牙を剥いたネクロファージの大軍団。これでも群れの一部にすぎない。

敵軍は突然現れたネクロファージの大群を前に大混乱。敵のヒーロー率いる部隊が反撃を試みますが、勢力の存亡を賭けた一大決戦も圧倒的な戦力差の前にあっけない敵の全滅で終わりました。

都市を制圧するには数ターンに及ぶ包囲攻撃が必要。市街戦も発生したが即時決着で勝利した。

数ターン後には敵首都も制圧。制圧した都市は略奪するか捕食するかを選択できますが、今回は捕食を選択し、敵首都は丸ごとネクロファージの胃袋の中に消えました。

ところが、ネクロファージがのんびり食事をしている間にアスペクトは辺境に新都市を築いて脱出。いまだに姿を見せないシェレディンの民も着々と力を蓄えつつありました。海洋惑星には依然として多くの謎が残され、その運命はまだ誰も知りません……。


今回のプレイは序盤に出遅れましたが、ネクロファージの強みである勝利の好循環を活かしてなんとか逆転に成功しました。ここから先は、ぜひ皆さん自身の手で実際にプレイしてお確かめください。

『ENDLESS Legend 2』は、PC(Steam)向けに2025年9月22日早期アクセス開始予定。現在体験版が公開中です。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:FUN,編集:みお

ライター/遊ぶより創る時間の方が長いかも FUN

元ゲームプログラマー。得意分野はストラテジーゲーム。ゲームライターとして活動する傍ら、Modの制作や有志日本語化に携わっています。代表作は『Crusader Kings III』の戦国Mod「Shogunate」。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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