自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」。今回の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第39回では、Kay Lnkが開発・販売を手がける東方二次創作アクションローグライク『東方異域見聞 Touhou Dystopian』(以下、『東方異域見聞』)をご紹介します。
『東方異域見聞』とは

本作は上海アリス幻樂団による同人ゲーム『東方Project』の二次創作ローグライク3Dアクションです。突如廃墟と化した幻想郷を舞台に、東方キャラクターたちの弾幕&近接戦闘バトルが繰り広げられます。

主人公は二刀流を操る剣士・魂魄妖夢。原作の主人公である博麗霊夢をはじめとする、さまざまなサポートキャラクターの力を借りながら、怪奇な外見に化した幻想郷を探索していきます。


プレイヤーキャラクターは近接攻撃と遠距離(弾幕)攻撃を使い分け、敵の攻撃の合間を縫って敵にダメージを与えていきます。主にザコ敵やボス敵が大きな隙を晒した際は近接攻撃で大きなダメージを、ボスが弾幕などを展開している間は弾幕攻撃で細かく持続ダメージを与えていくことになるでしょう。また特殊技ゲージが溜まると短時間無敵付きで繰り出せる特殊技を、エネルギーが100以上になると長時間の無敵と演出を兼ね備えた必殺技が繰り出せます。

また、プレイを繰り返すことで使用キャラクターをアンロックすることもできます。本作のプレイアブルキャラクターとその主な特徴は以下の通りです。
魂魄妖夢
近距離:二刀流による素早い斬撃が得意
弾幕攻撃:半霊が絶え間なくショットを撃ち続ける
特殊技:近くの敵の上空にテレポートして斬りかかる
必殺技:画面ごと居合で切り裂き周囲の敵に大ダメージ霧雨魔理沙
近距離:ほうきで叩く、チャージ攻撃すると近くの敵にオーレリーズサン(複数回当たり判定のある配置火球)を放つ
弾幕攻撃:八卦炉からレーザーを撃ち続ける
特殊技:風魔法を手りゅう弾のように放つ
必殺技:マスタースパーク。でも想像よりは細いかも?(強化で太くなります)フランドール・スカーレット
近距離:魔剣レーヴァテインを振るう、動作は重いが威力は折り紙付き
弾幕攻撃:チャージ攻撃。Lv1で薙ぎ払いレーザー、Lv2で魔貫光殺砲。きゅっとしてドカーン
特殊技:レーヴァテイン回転斬り。攻撃範囲も広くザコならほぼ一撃
必殺技:一定時間無敵化する。この効果内に近距離攻撃ゴリ押しが有効藤原妹紅
近距離:格闘攻撃。ジャンプ攻撃が強力
弾幕攻撃:そこそこの貫通力のある火球をそこそこのテンポで放つ
特殊技:不死鳥ゴッドバードダイブ。範囲も威力もそこそこ強力
必殺技:HPは1になるが一定時間無敵化、効果終了後HPがいくらか回復する
また、同行を頼むことができるサポートキャラクターは以下の通りです。
博麗霊夢
攻撃もバフもこなすバランス型紅美鈴
超近接攻撃特化サポート。ボス戦で真価を発揮する鈴仙・優曇華院・イナバ
遠距離攻撃とHP回復が得意古明地こいし
バフ・デバフを主にこなす

東方キャラクターはよくわからない……という方もおられるかもしれませんが、ゲームメニューの「見聞録」からキャラクター解説を読むことができます。また、本作は特にストーリーに重きを置いたゲームというわけではないので、まったくキャラクターを知らなくても性能を触って確かめれば充分に遊ぶことができます。



ゲームの流れとしては探索などのシステムのない戦闘特化の3Dアクションで、ザコ戦→全滅させて3択から能力を獲得→3回ザコステージクリア後にボス戦……という流れになります。ボスは原作同様「スペルカード」を使った弾幕攻撃を仕掛けてくることもあり、攻略パターンの構築が求められます。

本作のボスは以下の9人です。
鍵山雛
射命丸文
洩矢諏訪子
チルノ
アリス・マーガトロイド
西行寺幽々子
パチュリー・ノーレッジ
十六夜咲夜
レミリア・スカーレット

それぞれに個性的な攻撃パターンやギミックが用意されており、プレイヤーのパターン構築とそこまでに培ってきた能力のビルドが求められます。
非常にテンポの良い、「ちょうどいい」ローグライクアクションだ


本作はアクション特化のローグライク3Dアクションという点、やられてしまっても拠点で永続パワーアップが購入できる点は、過去に本連載で紹介した『禁忌の試練』によく似ています。
しかしながら同作との大きな違いを上げれば、「トレジャーハンティング要素が本作にはない」ことでしょう。『禁忌の試練』にはレアリティが設定された装備品があり、それらを集めることでキャラクターの基礎能力値を引き上げることができますが、『東方異域見聞』にはそういった要素はありません。

これは一見マイナスのようにも見えますが、「そういった点を考えずに純粋にアクションに集中できる」ということでもあります。事実、『禁忌の試練』においては特定の属性を強化しまくったビルドでボスをハメ倒すことが正義で、ボスとの戦闘のアクション性は皆無に近い部分がありますが、本作は「ボスを一方的にハメ倒す」ということは難しいため、常にボス戦闘では絶妙な緊張感を保ったアクションが楽しめるのです。

ザコは数秒~十数秒で撃退でき、ボスも長くても5分程度で倒せて、全体として通しで30分程度でクリアできる本作のボリュームもお手頃です。この短い時間に3択のキャラクタービルドや、密度の濃いアクションなどローグライクアクションとしての魅力がギュッと詰まっていて、何度遊んでも遊び甲斐があります。


もちろん「アセンション」的な高難易度も用意されており、さらに本作では博麗神社でおみくじを引くことによってメリット・デメリットを追加することができます。おみくじについてはメリットを引いていくことが基本ですが、あえてデメリットを引いてさらなる高難度へ調整することも可能です。最高難易度かつおみくじでデメリットを引きまくって攻略することにより解禁される実績もあるので、アクションの腕に自信がある人はこうした高難易度に挑んでみてもよいでしょう。

さらに本作では、プレイヤーキャラクターの外見を変更する「魔法の鏡」がアンロック要素として存在するのですが……

なんと本作、vrmファイル(『VRChat』などで使用できるキャラクターモデルファイル)が読み込めます!

アバター「ずんこ。」、この奇妙な幻想郷に降臨!


キャラクター性能は主人公4種のいずれかに限られますが、幽々子様やアリスなど、幻想郷の住人たちと自作アバターで戦えます!


でも催眠は勘弁な。


あと完全な余談ですが、東方キャラクターと言えば穿いている下着はドロワーズと相場が決まっていましたが、本作ではほとんどのキャラが一般的な白です。はい。(ドロワーズはフランドールのデフォルト衣装のみ)
スカート丈が短いのによく動くので、各キャラクターよくチラチラ見えます。はい。
『東方異域見聞 Touhou Dystopian』は、PC(Steam)向けに1,200円で配信中です。無料デモ版も用意されています。













