ゾンビの女王となって美女退魔師たちを堕とせ!パーティ構築型ローグライク『屍姫の夢』【げむすぱローグライク/ローグライト部】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ゾンビの女王となって美女退魔師たちを堕とせ!パーティ構築型ローグライク『屍姫の夢』【げむすぱローグライク/ローグライト部】

珠玉のローグライク/ローグライトを紹介する特集。第42回はパーティ構築型ローグライク『屍姫の夢』をご紹介します。

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ゾンビの女王となって美女退魔師たちを堕とせ!パーティ構築型ローグライク『屍姫の夢』【げむすぱローグライク/ローグライト部】
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自動生成やパーマデス(一度死ぬとすべてを失う)など、さまざまな要素が絡み合い、何度遊んでも楽しむことのできるゲームジャンル「ローグライク/ローグライト」。今回の「げむすぱローグライク/ローグライト部」第42回では、HT3 Studioが開発し、INDIECNが販売を手がけるパーティ構築型ローグライク『屍姫の夢』をご紹介します。


『屍姫の夢』とは

本作は太古の昔に封印された邪悪なゾンビの女王が主人公です。長い時を経て、封印が解かれたゾンビの女王。彼女はしもべを寄せ集め、押し寄せる刺客たちを返り討ちにして完全復活を遂げるのが目的です。

本作は一見『Slay the Spire』風のデッキ構築型ローグライクに見えますが、本作には「デッキ構築」の要素はありません。では何を構築するのかというと、「パーティ」です。最初は2体のしもべ(一部装備により3体に増加可能)を選択してゲームスタート、敵を撃破するたびにパーティに参入する新たなしもべか、パーティ内のキャラクターの強化かを選ぶことができます。

各しもべには2枚の固有カードが用意されており、ターン開始時にパーティ内のしもべの固有カードをランダムに引きます。すなわち、パーティ構成がそのままデッキとなるのです。しもべとして選べるのは記事執筆時点で30名以上(多くがゲーム進行により解禁、今後も追加予定)で、本作では同じしもべも複数体パーティに入れられるので、組み合わせは恐ろしく多岐にわたります(ゲーム開始時に今回のランでは出現しないしもべを設定することもできます)。

少数精鋭で挑むか?手数の暴力で攻めるか?本作には悩ましい選択肢多し

本作の基本的なルールは毎ターンごとに各しもべごとに行動回数が設定され、その回数分任意の敵に攻撃を仕掛けられる、攻撃を受けた敵はしもべの攻撃力分HPが減る……という単純なルールです。こうしてみると、しもべが多い方が単純に攻撃回数が多く、有利に感じられるかもしれません。

しかしながら本作、必ずしもしもべが多い方が有利になるとは限りません。というのも、敵のHPは最終ステージではボスクラスは万単位に達し、数十程度の攻撃力の行動回数の差ではもはや誤差にしかならないためです。

本作で重要なのは単純な数よりも、しもべ同士のシナジーです。例えば、ユニット「はしか」は毎ターン前方の敵ユニットに毒を付与する能力を持ちます。そして、ユニット「コガネムシ」が場にいると、毒が付与された敵ユニットに味方ユニットが攻撃した際、周囲のユニットに毒を拡散する能力を持ちます。本作の毒効果はスタック数×5ダメージ、しかも敵ユニットにとどめを刺した後も後続や周囲のユニットに拡散するという非常に強力なもので、この2ユニットが持つ毒効果付与カードと合わせてかなりのシナジーを誇ります。

さらにそこに「はしか」に装備「幻覚剤の葉」を装備させると、「通常攻撃後に毒の追加ダメージを与える」という固有効果が発動します。これによって、通常攻撃後に数百~数千のダメージを与えることも珍しくありません。本ゲームを制覇するためには、こうしたユニットや装備のシナジー効果を見出していくことが重要になります。

また、少人数パーティではドロー候補となるカードも少ないため、狙ったカードを引きやすい(俗に言う「デッキ圧縮」がなされている状態ですね)、またしもべの性能を強化する各種装備や敵撃破後のボーナスを各キャラクターにつぎ込みやすいというメリットがあります。まったく無強化のしもべよりも装備を揃えて敵撃破ボーナスを充分に注ぎ込んだしもべの方が圧倒的に強いので、そういった面でも少人数パーティのメリットは大きいです。

とはいえ、必ずしも多人数パーティが弱いとは限りません。例えばユニット「年を重ねるごとに災いをもたらす」は自らは行動できないものの、他のしもべの通常攻撃後に追撃を加えるという特徴があります。このキャラクターを最大限に生かすにはまさしく攻撃回数が重要で、このユニットの攻撃力を徹底的に上げ、攻撃回数の多いしもべを揃えると恐るべき殲滅力を発揮します。パーティ人数を多くするということは必然的に他のしもべによるシナジーも発生しやすく、カードドローの安定力こそ下がりますが、きちんと計画を見越した多人数パーティはそれなりのメリットがあるのです。

各ステージの最終エリアに待ち受けるボス(ほとんどが美女!)を撃破すると、彼女たちの「敗北CG」が表示されます。全年齢向けゲームなのでさすがに局部露出はありませんが、いろいろと「フェチ」なシチュエーションが多めなので、人前で遊ぶにはちょっと向かないかもしれません(笑)


以前にGame*Sparkに掲載された本作の開発者インタビューによれば、本作は「僕らのゲームの立ち位置としては、"道端の安い娯楽"」と述べられていますが、本作は決してSteamに溢れる低価格粗製乱造アセットフリップ作品のような志の低いゲームではありません。同インタビューにて「10~20時間くらいで1周目をクリアして、好きなビルドも一通り試し終わるくらいがちょうどいい」とも述べており、実際に筆者は全ステージを1周目クリアするのに20時間かかりましたが、本作はそれで終わらないやり込み要素も充分に備えています。

そのやり込み要素の1つが「悪趣味」システムです。これは各エリアにおいてさまざまな縛りプレイが課され、これを有効にして敵を全滅させると報酬が得られるという、ステージクリア型ローグライクにはよくある要素ですが、最終エリアのボス敵強化は1周目ではまず不可能ではないか?と思うくらい敵が強化されます。なお最終エリアの敵強化は「ご褒美なし、純粋な悪趣味」とされていますが、実際は実績に関わってくるやり込み要素です。それ以外にもエンドレスモードや、今後のコンテンツの追加もアナウンスされています。

本作の欠点としては、「日本語化が不十分な点が見受けられる」ことです。例えばゲーム終了時の結果表示には多数の文字化けが発生しており、いったい何が何だかわかりません。またスキルの説明文を読んでも一見しただけでは全く意味がつかめず、実際に使ってみないとよくわからない効果も多数あります。

何はともあれ、本作はプレイヤーがシナジーやビルドを発見していく経験や知識が問われるローグライクゲームとして、そして適度にえっちなご褒美を備えているゲームとして、作り手の思いが十分すぎるほどに込められている熱意を感じました。一見風変わりで、そしてあまり直球すぎないけど、見応え充分なご褒美があるローグライクゲームを求めている人は、是非ともこのゲームを遊んでみる価値ありです。


『屍姫の夢』は、PC(Steam)にて1,200円で配信中です。

ライター:ずんこ。,編集:Akira Horie》

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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