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コンカフェ送迎ドライバーになって嬢と交流を深める『オクリ -OKURI-』【東京ゲームダンジョン11】

コンカフェの送迎ドライバーになってキャストと交流を深めよう。

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コンカフェ送迎ドライバーになって嬢と交流を深める『オクリ -OKURI-』【東京ゲームダンジョン11】
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2026年2月8日、東京都浜松町産業貿易センターにてインディーゲーム展示イベント「東京ゲームダンジョン11」が開催されました。本記事では出展タイトルから『オクリ -OKURI-』のプレイレポートと開発者インタビューをお届けします。

●コンカフェの送迎ドライバーとしてキャストと交流を深めよう

本作の概要を伝える前に、まっさきに触れるべきば「送り」という概念です。コンカフェやキャバクラなど一般的に水商売と呼ばれる職業は「夜職」という言い方があり、名前の通り業務が深夜にまで及ぶことが多いわけです。

日常的に夜遅くまで働く人にとって大きな問題は帰宅の手段であり、すでに終電が過ぎているからといって毎日ホテルに泊まったりタクシーを呼んだりしていてはキリがありません。そこで、夜職の店にはキャストを送迎する仕事をするスタッフを抱えていることが多く、そういったスタッフが「送り」と呼ばれるのだそう。そして、本作のタイトルは『オクリ -OKURI-』です。

本作『オクリ -OKURI-』はYAxis23が開発。公式のジャンル名が「マルチエンド コンカフェ嬢送りADV」であり、プレイヤーは「送り」のスタッフとしてコンカフェ嬢と交流を重ね、その結果によってストーリーが分岐していきます。

本作は3人のヒロイン(地雷系女子・みやきち、元アイドル・るなっぺ、クール系メイド・けりぃは)がいますが、導入はすべて「嬢の素行調査をしてほしい」と店長から依頼されるところから始まり、まずはそれぞれのヒロインの店内での様子を見てから、送迎の車の中で嬢が抱える秘密に迫っていきます。

この車の中での交流が本作の主なゲームプレイ「コマンドセンタク」です。各キャラクターにはピンク(恋愛)、オレンジ(楽しさ、喜び)、ブルー(ネガティブ)のパラメータがあり、嬢に提案する雑談のテーマ(という選択肢)に応じてそれぞれパラメータが増減します。これには「オレンジとピンクがどちらも増える」や「ブルーが減る」だけでなく、「オレンジが増えるが、ブルーが増えるか減るかわからない」といった隠し要素のある選択肢も出てきます。

コマンドを選択できる回数には制限がある(体験版の範疇では5回分だった)ため、リスクを背負ってでもパラメータを狙いに行く必要性が生じます。分岐エンディングのためにはあえてネガティブな結果を狙う必要も生じることでしょう。

また、ヒロインについては地雷系女子みやきちは仕事として地雷系としてふるまうもののところどころ出てくる素の性格とのギャップがチャーミングであり、元アイドルのるなっぺは元アイドルとしての長い経歴があるだけに着丈にふるまう様子の頼もしさと魔法少女なりきりの落差がおもしれろ、クール系メイドのけりぃは冷静沈着ながら謎めいたふるまいと距離感が興味を引きます。

●取材のためにコンカフェに行った開発チーム

ここからは、『オクリ -OKURI-』開発YAxis23へのインタビューをお届けします。

――本作はいつ頃から作られていますか。

YAxis23:2024年の夏からですね。メンバーはゲーム会社の新卒同期4人で、プランナーとシナリオが2人、エンジニアが1人、イラストとUIを担当するアーティストが1人で分担して制作しています。

――制作のきっかけを教えてください。

YAxis23:まずは「新卒の同期4人でいっしょにゲームを作りたい」という話がはじめにあったのですが、それがアドベンチャーゲームになったのは「今後ゲームを作るうえでどんなジャンルのゲームを作るうえでもADVパート(キャラクター同士の会話パート)はほぼ必要になるだろう」「それなら基盤として使い回せるノベルゲームを最初に作ってしまおう」というのが出発点です。

――本作が「送り」を題材にされた理由は何だったんでしょうか。

YAxis23:最初から「送り」をテーマにしたわけではなく、企画出しの段階で「地雷系女子がいいよね」という話がはじめにありました。そこからブレストを重ねてコンセプトが固まっていき、地雷系女子を表現するための切り口として「送り」に落ち着きました。

――本作は分岐やエンディングのボリュームがかなり多そうだなと感じたのですが、どういったこだわりがあるのでしょうか。

YAxis23:チームに女性向けのノベルゲームが好きなメンバーがいまして、「(女性向けノベルゲームのように)分岐エンディングをたくさん用意したい」という方針になりました。キャラクターひとりにつき5日かけてひとつのエンディングにたどり着く構成で、エンディングひとつにつき1時間はかからないボリュームです。

――ヒロインが地雷系、元アイドルの魔法少女、メイドという構成ですが、これはどういう意図ですか。

YAxis23:地雷系女子はもともとのコンカフェの定番として自然に決まりましたし、なによりウケがよさそうだと思いました。本作のプランナーが取材のために実際に地雷系のコンカフェに行っています。残りの2人はシナリオライターの趣味ですね。

――現在の開発状況を教えてください。

YAxis23:体験版は1日分の内容ですが、シナリオ自体は5日分完成しています。ボイス収録も終わっていて、あとはスクリプトの調整が主な作業です。

――ありがとうございました。

オクリ -OKURI-』はPC(Steam)/iOS/Android向けに2026年春ごろにリリース予定です。

※2026/03/02:一部キャラクター人名の表記に誤りがあった箇所を訂正しました。関係者と読者の皆様方にお詫び申し上げます。

ライター:渋谷宣亮,編集:みお

ライター/ゲーム業界分析とVRが得意です。 渋谷宣亮

ゲーム開発者兼ゲームライター。VR元年こと2016年にゲームライターをはじめ、それからずっとVRゲームをプレイしつづけている。時折作っている。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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