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おしゃれなお部屋が作り放題!あらゆる制限を排除したストレスフリーな癒し系お部屋改修シム『Hozy』【プレイレポ】

掃除用具もおしゃれな家具もぜーんぶ揃っているので、金策は必要ありません!

連載・特集 プレイレポート
おしゃれなお部屋が作り放題!あらゆる制限を排除したストレスフリーな癒し系お部屋改修シム『Hozy』【プレイレポ】
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2026年3月30日、Come On Studioの手掛ける『Hozy』がtinyBuildによってPC向け(Steam)に配信されました。

本記事でご紹介する『Hozy』は、生活空間を整える心地よさを手軽に体験できるお部屋リノベーションシム。

ストレスフリーを極めたシステムと、直感的におしゃれな部屋作りが楽しめるよう設計された本作は、忙しない日々で疲れた心と脳がほどけるようなチルい体験をもたらしてくれる極上のコージーゲームです。

なお、プレイレポの執筆にあたってSteamキーの提供を受けています。

汚部屋と一緒に疲れた心もキレイになっていくこだわりのお掃除パート

Hozy』は、大都会で挫折した主人公が、廃れてしまった故郷へと戻るところから始まります。荒れ果てた部屋をひとつずつ掃除し、修繕し、空間を整えていくことに新たな情熱を見出していく――というのがこのゲームの物語です。

とはいえ、本作は物語をじっくり追うタイプの作品ではありません。主人公の過去や心情が細かく語られることはなく、ゲーム体験の中心にあるのは、あくまで「掃除・改修」と「インテリアコーディネート」です。だからこそ、余計な情報に気を取られることなく、目の前の作業にじっくりと向き合うことができます。

最初のステージ(お部屋)は、主人公が子供の頃に過ごした屋根裏部屋。久しぶりに戻ってきたその場所は、長いあいだ放置されていたことがひと目でわかる荒れ具合です。散らかったゴミ、色褪せた壁、汚れた床にくすんだ窓……。どこから手をつけるべきか迷うような惨状ですが、用意されている道具は至ってシンプル。モップや水切りワイパー、ゴミ箱にペンキを使って、まずは部屋をきれいに整えていきましょう。

ゴミを集めてゴミ箱へ。床が見えたらモップをかけて、白く曇った窓を水切りワイパーでなぞれば、透明さを取り戻した窓ガラス越しに外の緑が臨めるようになりました。壁の塗装に使えるペンキには3種類あり、好きな色を選んで丁寧に塗っていきます。換気のために窓を開けると、部屋の中を舞う埃が陽の光を受けてきらきらと輝き、そよ風にのって鐘の音や動物の鳴き声などが遠くから届きます。掃除を進めるほどに、一人きりの静かな部屋が少しずつ息を吹き返していくように感じられます。

タスクとして設定されているのは、修繕に関することだけです。それも難しい操作や複雑なルールはなく、制限時間やスコアといった要素も一切ないため、好きなお菓子や飲み物をつまみながら自分のペースで進めることができます。

タイムアタックやスコアボーナスもなく、ただ掃除するだけで楽しいのか――そう疑問に思う方もいるかもしれません。ですが、これがなんと、楽しいのです。というのも、本作は掃除・修繕の描写や演出が非常に繊細で、心地よい体験として丁寧に作り込まれているからです。

モップで拭いた水跡がスッと乾いてあたたかな木の色に変わっていく様や、ローラーでなぞった壁にペンキがじゅわりと沁み込み馴染んでいくあの感覚が、見事に再現されています。窓をワイパーで切った際のキュッという音も心地良く、部屋を整えるために生まれる生活音のひとつひとつが、まるでASMRのように楽しめるほど丁寧に再現されています。

音に見えるこだわりはSEだけにとどまりません。本作のサウンドトラックには『Stray』や『Seasons After Fall』の作曲家が参加しており、部屋の改修の進行度にあわせてBGMもその表情を変えます。掃除を始めたばかりの時はしっとりした音楽が流れていますが、荒れていた部屋が整っていくのに呼応するように、楽曲にも温もりや広がりが加わっていきます。磨かれた窓から運ばれてくる外の空気と相まって、瀕死だった部屋が生き返っていく様子が、視覚だけでなく音からも伝わってくる設計になっています

どうあがいてもオシャレな部屋が出来上がる、洗練されたラインナップと程よい自由度

掃除や修繕が終わったら、いよいよ自分好みのお部屋を作っていきましょう。家具や小物が梱包された段ボールがどさっと現れるので、ひとつひとつ荷解きして、何をどこに置くか吟味していきます。

多くのお部屋作りシムにおけるインテリアコーディネートでは、膨大なカタログの中から家具を選んでグリッドに添って配置していく、というプロセスが一般的かと思いますが、本作はここが一味違うのです。

まず、用意されている家具は、その部屋のテイストに合うものだけを厳選したラインナップになっています。そのため、「どう考えてもこの部屋に合わない」と感じるような家具は最初から除外されており、選ぶ際の手間やストレスがありません。

一般的に、選択肢の多さは自由度の高さとして魅力に映りますが、多すぎる選択肢はかえって負担になることもあります。取捨選択に時間や思考を取られ、「選ぶ楽しさ」よりも「迷うストレス」が勝ってしまうことも少なくありません。本作は、そのバランスが絶妙です。最初から「この部屋に合うもの」だけに絞られているからこそ、余計な負荷を感じることなく、純粋に選ぶ楽しさと、空間が仕上がっていく心地よさに集中できます。

グリッドに縛られない自由な家具配置も本作の大きな特徴です。前後左右だけでなく、角度に至るまで細かく調整できるため、思い通りのレイアウトを実現できます。

ソファを少し斜めに置いたり、スツールをデスクの足元に収めたり、机の上に本やペン立てを並べたり……。細かなニュアンスまで反映できることで、プレイヤーの好みや生活導線のクセといった個性が自然と表れていきます。その結果として生まれるのは、単なる“整った部屋”ではなく、「作り手の人柄がにじむ、生きた空間」です。グリッドベースでは実現しづらい、この感覚こそが本作ならではの魅力と言えます。

そうして整えた“自分だけの空間”には、自ら手がけた作品のような愛着が湧き、つい誰かに見せたくなることでしょう。スクリーンショットとして残すだけでも十分ですが、本作にはフィルターやエフェクト、ピント調整が可能なカメラ機能が用意されています。そのため、まるでインテリア雑誌の1ページのような一枚を撮影することができます

自分が作った部屋を見てほしいし、ほかの人が作った部屋も見てみたくなる。そんなふうに、作品を共有する楽しさまで自然と広がっていくのも大きな魅力です。

本作には全部で9種類の部屋が用意されており、ひとつのリノベーションを終えるごとに、次の部屋が解放されていきます。

芸術家のアトリエや厳かな音楽堂、こじんまりとしながらも活気あふれる子ども部屋、秘密基地のようなツリーハウスなど、その内容はさまざまです。それぞれ異なるテイストが設定されており、選べる家具も部屋の雰囲気に合わせて大きく変化するため、部屋が変わるごとに新鮮な気持ちで空間づくりを楽しめます。

個性豊かなそれぞれの部屋には、その空間にふさわしい住人の気配が、確かに息づいています。

段ボールを開け、楽器や靴、本やぬいぐるみなどをひとつずつ取り出して並べていくうちに、「どんな人が、どんな暮らしをしていたのだろう」と、自然と思いを巡らせてしまいます。こうして整えられていく部屋には、住人のストーリーが確かに滲み始めますが、それが明確に語られることはありません。この“プレイヤーに想像の余地を与える余白”も、自分のペースでプレイする心地よさに繋がっていると言えます。

好きなときに好きなだけ遊べる、やさしい精神安定剤

9つの部屋すべてを整えると、本作はひとまずのゴールを迎えます。掃除のタスク自体は数分で終わりますし、家具配置のセンスに評価がつくことも、特別な報酬が用意されているわけでもありません。インテリアにこだわらなければ、数時間で遊び終えてしまうでしょう。そのため、明確な達成感や強い感動を求める人にとっては、やや物足りなく感じるかもしれません。

しかし、達成感を追い求め、感動に突き動かされることにすら疲れたとき、本作は非常に上質な癒しとして作用します。

“癒し”は、ともすれば“退屈”と紙一重ですが、本作はストレスとなる要素を徹底的に取り除きながら、掃除や家具配置といった一見単調な作業の随所に、細やかな演出を丁寧に散りばめています。単なる作業を「心地よい体験」へと昇華しており、こうした設計が、プレイヤーそれぞれの日常に寄り添う自然なリプレイ性につながっているのでしょう。

ユーザーのあいだで“精神安定剤”と評されるのも納得の『Hozy』。ちょっと一息つきたい休日の午後にも、何もかも忘れて没頭したい夜にもおすすめしたい、やさしい癒しの時間を与えてくれる一作です。


Hozy』はPC(Steam)向けにて配信中。


ライター:難波,編集:みお

ライター/ゲームと映画と小説と移動と格闘技と犬が好きな兼業ライター 難波

雪山のペンションで殺人事件に巻き込まれたり、きらめき高校で青春を謳歌したり、時を渡る翼で時代を駆け星の未来を救った経験を経て、現在はしがない会社員。主にRPGとADV、ホラゲーとギャルゲーが好きで、郷愁と可能性に満ちたドット絵のゲームに目がない。すてきなゲームを世に生み出してくれる作り手への感謝とリスペクトを原動力に文章を書いています。棺桶に入れてほしいゲームは『FF15』。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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