
4月1日にPC(Steam)向けにリリースされたキマイラ機関のレベル至上主義超絶やり込みシステムハックシューティングRPG『宇宙銀河ウォーズ』。今回はキマイラ機関よりSteamキーを提供いただいたため、本作のプレイレポをお届けします。
本作は、『魔界戦記ディスガイア』などで知られる小林良綱氏が関わるタイトルです。同氏が関わったタイトルでは、レベル9999にも到達できる極端なインフレを実現できることで知られていますが、2005年の『ファントム・キングダム』以降は約20年間、家業の都合でゲーム開発から離れていたそう。そんな同氏が久々にゲーム開発に復帰したタイトルが本作なのです。
シンプルだが技術や経験の蓄積を感じるゲームプレイ
ゲームを起動してプレイを始めると、すぐに状況説明が始まります。全宇宙の支配を目論む暗黒大銀河帝国の魔の手が地球へと迫ったため、地球側がそれに対抗するために無敵の巨大ロボ「デラアース」を開発。しかしデラアース内部に突然出現したダンジョンによってヒーロー達は散り散りとなってしまったため、主人公は他のヒーローを助けつつロボを動かす艦橋を目指すというもの。ストーリーの説明はかなり簡易的ですが、プレイヤーの目的意識が無くならない程度に用意されています。



本作はアクションRPGですが、プレイヤーは自キャラを動かして弾を発射するシューティング要素も備えています。自キャラが出来る行動は基本的に弾を発射することと、ジャンプすること、そして特殊アクションを実行することです。
ダンジョンに潜ると簡単なチュートリアルが始まりました。ゲームプレイと共にテキストが現れる形式で、入手出来るアイテムやシステム、特殊な敵やオブジェクト、経験値、アイテム没収率など一通りテキストで説明してくれます。なおストアページには「余計なチュートリアルが無い」と表記されていますが、チュートリアルそのものが存在しないというより、文字通りプレイヤーの体験を削ぐ長々としたものが無いという印象を受けます。


また序盤をプレイして意外と丁寧だと思えたのが、プレイヤーの学習曲線や自キャラの強さを考慮したステージ構成となっていることでした。ストアページの説明に書かれているような新感覚のRPGという触れ込みから受ける印象に反して、理不尽に強すぎる敵やステージギミックも無く、本作が持つ様々な要素から楽しくプレイできるのかを懇切丁寧に体験させてくれます。
階を下っていくごとに出現する敵は強くなりますが、途中で救出した味方のヒーローを召喚し、自キャラの上に乗せて合体する相乗効果で火力を増していくのは良く考えられています。ヒーローを重ねて火力が跳ね上がる仕様に触れたとき、驚くような火力のインフレを遂げるゲームではないかと、そう感じたのは3人目のヒーローを解放したあたりでした。



武器のレアリティや威力が低くとも、3人に武器を持たせて攻撃すれば高いレベル差があっても敵を瞬く間に倒してしまう……この瞬間からより高い火力をどうやって導きだすのかが重要になったように思えました。本作の深みを少しずつ理解し始めたような感覚を得たのです。


アイテム合成やシステムハックをしながら最深部を目指せ!
30階以降まで来ると、本作の各種システムも少しずつ理解が深まってきます。例えばシステムハックのレベルを上げることで、経験値やアイテムの没収率軽減ができるほか、アイテムの合成、弾薬の補充、各種装備品の効果などです。システムを理解しつつゆっくりと階層を下っていきました。敵が強くこれ以上下がれない場合には、特定の階層を何度も往復して経験値稼ぎを行い、地道に自キャラの強化と階層の奥へと進んでいきました。



こうして100階へ到着し、ボスを倒してみるといきなりデラアースを動かせるようになりました。動かしてみると、色々な出来事がありながらも無事に宇宙の敵を倒して「宇宙はいい感じになった!」とエンディングへ突入してしまいます。しかしここでゲームプレイは終わりませんでした。



エンディング後からがもうひとつの本番だ
100階より下の階へ潜ってみると引き続き敵やボスが登場。ここからが、もう一つの本番であるという雰囲気を感じ取ってしまいました。
140階ぐらいを攻略中に少しずつ自キャラの持つ特殊能力の強さにも気付きはじめました。この能力には複数の種類があり、例えばヒーローの召喚や味方キャラへのライドオンだけでなく、マップの回転や降り口の場所表示、キャラの回復、ダメージアップなど様々です。さらに特殊能力はあらかじめ持っているものだけでなく、敵を倒した時やオーブを一定量集めた時にランダムで出現して入手できます。
特にマップの回転では、敵の進行方向を変えるだけでなく、壁を回転させて壁の向こう側へ行けるようにすることなど多様な使い方があります。他にもマップの一部を切り取って持ち運ぶことも出来る能力もあります。


マップにも、階層の降り口だけでない様々な特殊床が存在し、レベルアップや毒、電撃、スピードアップ、ショップなどあります。この特殊床の効果はプレイヤーだけでなく敵キャラにも適応されます。敵が毒床を踏めば毒状態になりますし、ショップ床を踏めばアイテムを購入、さらに降り口へ触れると自動的に敵が消失して撃破判定が貰えるほどです。これを前述のマップの一部を持ち運ぶ能力と組み合わせると、雑魚であろうがボスであろうが一瞬で倒せてしまう、ギミックを使った攻略法が出来てしまいます。この攻略法に気づいた瞬間、ボス戦が様変わりしたと言っても過言ではありません。


またアイテムに関しても、アイテム合成こそ最初は武器同士を掛け合わせて強化するだけでした。しかし、武器に弾を装填するコストが徐々に高まっていくと、どうしてもポイントのやり繰りが厳しくなってしまうのも避けられません。
170階近くを攻略中に武器無しでも弾が撃てるのがわかりました。味方を積み重ねておけば火力としても不十分にならないために、武器無しも選択肢として選ぶ価値が生まれてきます。武器無し状態の攻撃性能を補うために、全ステータスをアップさせるメダリオンや、速力をアップさせるブーツ、HP上限などのヘルメットなども魅力的に見えてきます。こうして装備品を装着して再びダンジョンに戻ってみると、その効果は絶大で明らかに敵との戦いが有利になったことに加えて、残弾も気にせず戦えるようになりました。

全キャラ武器無しにすると流石に厳しいですが、半分以下の味方キャラを武器無しにすれば低燃費で戦えるため、本稿執筆時点で筆者の主要な攻略方法となっています。
「まだ何かある」と思わせるシステムの奥深さ
現時点ではミラクルドアの能力をようやく入手して400階より下へと進みました。とはいえ、レベル上げや効率的な階層の下がり方を見つけられておらず最深部の100万階には到達できていません。それでも、システム的に出来ることが多いことから「まだ何か出来ることがあるのではないか?」と思わされる内容は流石としか言いようがありません。上手く潜れていないのは、単にまだ最適な攻略法を見つけられていないだけなのではないか……そう思わせてくれる作りでもあります。


見た目的に大きくシンプルであることは否定出来ませんが、遊べば遊ぶほど、そして攻略方法を共有すればするほど遊び方が際限無く広がっていく、それが面白さに繋がりさらに遊びたくなってしまいます。ゲームそのものだけでなくプレイヤーの遊び方も大きくインフレするゲームであると感じました。まさにシステムドリブンなゲームであると言えるでしょう。
『宇宙銀河ウォーズ』はPC(Steam)向けに発売中。価格は1,980円(税込)です。











