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2.5Dのピクセルアートがとにかく美しい!サイバーパンク2Dアクション『REPLACED』プレイレポ

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度重なる延期によって、インディーゲームファンの心をやきもきさせていた注目作『REPLACED』が、ついに発売されました。

本作は鮮やかなピクセルアートで構成されたサイバーパンクアクションゲーム。重厚なストーリーと、説得力のあるアートに興奮した一方で、戦闘やアクションは割と平凡な印象でした。

ここはフェニックス・シティ――有り得たかもしれない80年代のアメリカ

本作は、核の炎によって姿を変えた、架空の1980年代のアメリカが舞台。フェニックス・シティという街にある巨大企業フェニックス・コーポレーションが、すべてを牛耳っていました。

そこのラボで働く男ウォーレンは、ある日襲撃に遭い、命からがら街の外へと逃げ出します。助けてくれるはずの警察にも撃たれ、何が何だかという状況で、彼は生きてラボに帰るために、自らの中に閉じ込めているAI「R.E.A.C.H.」に人格を明け渡します。

R.E.A.C.H.の能力によって、何とかフェニックス・シティの下に伸びるスラム街を生き延びていくウォーレンは、次第にコーポが隠してきた街の闇に触れていくことになります。

ゲームとしては、シンプルな2Dアクションプラットフォーマーです(奥や手前に移動することもあるので、2.5Dと呼んでもよいでしょう)。プレイヤーはウォーレン(R.E.A.C.H.)を操作し、工場跡や廃棄された列車場、路地裏などを駆け抜けていきます。

構成もわかりやすく、プラットフォーマーステージ、戦闘、カットシーンが順序良く配置されている形です。途中、集落を行き来して人々と会話するフリーロームも存在します。

何と言っても本作の特長はそのビジュアル圧倒的なまでに描き込まれたピクセルアートは、どこを切り取っても絵になり、スクショを撮る手が止まりません。ネオンの妖しい光も、降りしきる雪も、鈍器がぶつかる際に散る火花も、すべてが鮮やかです。

現代的な画面エフェクトの数々ともケンカせず、レトロでありながら最先端という唯一無二のアートスタイルで、これだけでも一見の価値があります。ムーディーなシンセサイザーサウンドもあいまって、没入感の高さは折り紙付きでした。

もうひとつ評価しておきたいのは、ストーリーです。本作はコーポが牛耳る都市を舞台にしたベタなサイバーパンクモノですが、ジャンルに対して真正面から取り組んだ意識の高い作品です。

序盤から主人公を窮地に追い込み「なぜ警察はウォーレンを追うのか?」「R.E.A.C.H.との関係性は何なのか?」「主人公は何の研究をしていたのか?」といった謎が一挙に提示されます。

R.E.A.C.H.との関係性も、身体を共有する友でありながら、どことなく秘密を隠し合っている雰囲気もあり、独特な居心地悪さがあるバディ物でもあるのが面白いところです。

スラム街の描写も丁寧で、希望を捨てない人々が寄り添い、それぞれに目的意識をもって生活している様が描かれます。それらもまたベタではあるものの、どのキャラクターも愛嬌があって、会話ひとつひとつを読み込んでいくこと自体が楽しかったですね。

一方で、ウォーレンが昔コーポでヤバいことに手を染めていたことを示唆するようなカットシーンが流れたりと、緩急の付け方も上手いです。

最も気になったのは、ゲームプレイの部分です。先述した通り、本作はとてもシンプルな構造で、ゲームメカニクスとしては特に新しいことはありません。

プラットフォーマーステージでは、壁を上げ下げしたり、バルブを開閉したりして、通れるところを作ってタイミング良くジャンプ……というオーソドックスなステージが目立ちます。

昨今の精密プラットフォーマーブームに則って、とにかく難しいチャレンジを盛り込む! というわけではないので、そこは非常に助かりましたが、あくまでカットシーンのあいだに置かれているちょっとした障害という感じです。

アートワークを目で楽しむという意味ではいくらあっても嬉しいのですが、目新しいギミックや面白いパズル、チャレンジングなアクションを求めているユーザーには物足りないでしょう。

また、戦闘面についてもほぼ同じことが言えます。本作の戦闘は『バットマン アーカム・アサイラム』のフリーフローコンバットのような仕組みが採用されており、敵の黄色い攻撃はカウンター、赤い攻撃は回避するということが求められます。

ただ、2Dである以上、左右の概念しかないうえに、コンボもないので(のちにゲージを溜めて一撃必殺の銃撃ができるようにはなりますが)単に通常攻撃の合間に表示された通りボタンを押している感は否めません。

加えて、3章以降に登場するアーマー付きの敵が面倒で、強攻撃によってアーマーを剥ぐ必要がありますが、その手前にザコがいたりすると、エイムがそっちに吸われて上手く強攻撃が当たらないといったことが起きます。全体的に、戦闘はもっとブラッシュアップを要する印象でした。

アート・サウンド・ストーリーと、ゲームを進めたくなるガワの部分は完璧に作りこまれている一方で、プラットフォーマーと戦闘は最低限のデザインでまとめているかなという感じでした。

凄まじく美しいコテコテのサイバーパンク世界を逍遥したいという方はぜひとも遊んでみてください。

『REPLACED』はPC(Steam/GOG.com/Microsoft Store)/Xbox Series X|Sで配信中。Game Pass Ultimate/PCにも対応します。

ライター:各務都心,編集:みお

ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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