Marumittu Gamesが開発し、Annapurna Interactiveが発売する『D-topia』。
舞台は「最大多数の最大幸福を目指すため、人工知能に完全管理された楽園」。人類の幸福のため立案されたユートピア計画のもと建設された施設型居住区「D-トピア」で、プレイヤーは施設整備士として、パズルを解いて施設を維持しながら住人たちのさまざまな問題を解決していきます。
この時点で「そこは本当に楽園ですか……?」と疑いたくなるような設定の本作、この度メディア向けオンライン説明会が実施されました。本記事ではインタビューとあわせてその様子をお届けいたします。
『D-topia』を開発しているのは、日本のインディースタジオであるMarumittu Games。京都を拠点に活動しており、総勢10名ほどの開発チームとのことです。
本作に登場するパズルは、住民たちの幸福度を最大化するためのもので、シンプルでありながらやりごたえのあるパズルです。難しい操作やテクニックは必要とせず、ルールを直感的に理解してじっくり考えることができます。また、探索次第では難易度の高いパズルにも出会うそうです。


物語もまた、ゆったりとリラックスできる物語。強大な敵が登場したり人類の危機に陥る事件が起きたりする物語ではありません。


個性的な悩みを持つ住人たちと出会い、プレイヤーは困っている彼らの相談に耳を傾けながら施設整備士として、住人たちが悩む様々な問題を解決していきます。そのなかで親密になり、自分の決定が、自分自身や他人の幸福や充実……あるいは絶望を与える様子をプレイヤーは見守ることになります。
そう、オンライン説明会で公開されたトレイラーでは、何やら不穏そうな場面もありました……。

本作は本当に、「ゆったりとリラックスできる」だけの物語なのでしょうか?
メディア向けオンライン説明会を聞き、またデモ版をプレイして気になったことを、開発のMarumittu Gamesさんにうかがいました!
Game*Sparkではデモ版のプレイレポも掲載しておりますので、あわせてご覧ください。
プレイレポート記事――自己紹介をお願いいたします。また、お好きなゲームもお聞かせください。
Marumittu Games 椎野: Marumittu Gamesでアーティストをしている椎野です。ストーリーやセリフが印象的なゲームが大好きで、子供の頃に遊んだ『MOTHER2』は物語もアートも今でもとても影響を受けているゲームです。大人になってから遊んだ『Night in the Woods』や『A Short Hike』も大好きなゲームです。
Marumittu Games 三橋: 同スタジオでプログラマーをしている三橋です。D-topiaと全く関連性がなく申し訳ないのですが、最近はハクスラ系のゲームが好きで今は『Path of Exile 2』にハマっています。先日のシーズンでは職業別ではありますが世界ランキング1位になりました……開発も遊びも本気で頑張っています。
――本作の制作にあたり、影響を受けたゲームや本などはありますでしょうか?
Marumittu Games: 一番大きく影響を受けているのはユヴァル・ノア・ハラリ氏著「ホモ・デウス」です。これからの未来で人間はどうなっていくか、人々にとって何が神になるかについて書かれた本で、非常に影響を受けています。この本をきっかけに人類の未来について興味を持って調べるようになり、様々な分野のTED講演も視聴して影響を受けたと思います。
――本作では「最大多数の最大幸福」が実現された社会が描かれていますが、このテーマに至った背景を教えてください。
Marumittu Games: より多くの人々に最大量の幸福をもたらすことが最良であるという考え方を突き詰めていくと、大多数の人々の意志で決まるのが未来の在り方、大多数の人々が幸せだと思う世界が理想形となるのは必然……だけど、全員が幸福になることはないだろうと思ったのがこのテーマ至ったきっかけです。そしてここで切り捨てられた少数側の人々にフォーカスしたのが『D-topia』の物語になります。
――キャラクターデザインの方向性についても教えてください。
Marumittu Games: 表向きは完璧で快適な心地よい世界だけど裏側は実際のところ……という少し温度差のあるゲームなので、キャラクターの見た目は表側の心地よい温度感がいいかと思い、カラーやフォルムをかわいらしい印象の方向性にしています。ころっと丸いフォルムをしたキャラクターがやたら多いのはデザイン担当者の好みです。
――直感的にわかるパズルが楽しかったです!追加の残業分も楽しんでプレイさせていただきました。また、スキップできるのも印象的でした。スキップしたパズルに後で再挑戦する手段などは実装予定でしょうか?
Marumittu Games: 就労で行うパズルはスキップすることができる……要するに仕事をサボることができる仕様になっています。とはいえ仕事は大事……必要な技能を覚えるためのパズルなので、自宅に帰ると「復習」という形で再挑戦することが可能です。就労以外にも覚えたルールを応用して各所でパズルに挑戦できるので、是非楽しんでください。
――他の居住区の存在も住人との会話の中で示されていましたが、他の居住区のお名前は「A-トピア」や「B-トピア」だったりしますか?
Marumittu Games: 正解です。他の居住区の名前はすべて「アルファベット-トピア」になっています。残念ながら、作中で他の居住区には行けないのですが、様々な会話の中に登場します。
未来の合成食材を開発しているF-トピア、遠い宇宙を目指す移動型居住区J-トピア、行き場のない人々が最後に行き着くZ-トピアなど……いつか実現するかもしれない未来の居住区を想像して楽しんでもらえるとうれしいです。
――デモ版ではお預けだった猫ちゃん、早く会いたいです……!名前を付けることはできるでしょうか?
Marumittu Games: 残念ながら名前をつけることはできないです。とあるキャラクターがこの青い猫を「おすし」と呼んでいるため、物語上では「おすし」という名前になっています。ストーリー進行していくと会えるハズなので、是非かわいがってください!
――少し不穏な雰囲気で終わりましたね……!ここからどうなってしまうのかドキドキです……!本作を楽しみにしている人たちへ向けて、一言お願いいたします。
Marumittu Games: デモ版は『D-topia』の世界や物語を少しだけ体験することができますが、物語を進行すると、より『D-topia』がどんな世界なのかを知ることができ、楽園と呼ばれる場所で幸せになれない住人たちに出会うことになります。
そこでの行動や選択が彼らや自分の未来にどう影響するのか、自分や他者の幸せについて考えながら、楽しんでプレイしてもらえるとうれしいです!
――ありがとうございました!
『D-topia』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチ向けに、2026年7月14日発売予定です。








