
リゾートホテルの客は絶えず文句を言うし、頭上の太陽は日に日に大きくなり終末はもはや遠くない。そんな奇妙な極限状態を描いた、PC向けサービス業アドベンチャー『Roman Sands RE:Build』。先日みやこめっせにて行われた「BitSummit PUNCH」にて同作を試遊することができました。
同作を手掛けるのはカルト的人気を誇るアドベンチャー『Paratopic』を開発したスタジオArbitrary Metricです。ローポリホラーから一転、トロピカルなリゾートに舞台を移した今作はどのように仕上がったのでしょうか。この記事では『Roman Sands RE:Build』の試遊レポートをお届けします。
終末でもお構いなし ループしてでもあくせく働こう

デモを開始すると、いきなり謎の人影が怒涛の勢いでしゃべり倒してきます。どうやら太陽が日に日に大きくなっているとのこと。人影は複数いるようですが、どうも会話になっていない様子。
これはおそらく翻訳の問題ではなく、お互いが話を聞かずに自分の言葉をぶつける言葉のドッジボールです。すでにクセの強い雰囲気が漂っています。

会話が終わるとプレイヤーが海から水を切りながら登場。どういうことなんでしょう。目の前には海に囲まれたリゾートホテルが広がっており、妙に目立つ矢印が地面に輝いています。

矢印に沿って進んでいるとなんだか可愛らしいキャラクターがこのホテルについて教えてくれます。口調も可愛く、フォントも雰囲気に合っていて素晴らしいのですが、口にくわえた何かだけは気になってしまいます。アンバランスな表現の中に妙な魅力があります。

ホテルの客の頼みを聞いてあげて、という助言をもらい進むとそこには4人の客が待っていました。客たちはスタイリッシュ(?)な演出とともに登場し、誰もが喋りたいことを一方的にまくし立ててきます。会話ができているのか判然としない雰囲気は同開発の『Paratopic』と同じものを感じます。

どうもエレベーターが故障したせいでホテルに入れない、とのこと。エレベーターを直すついでに、客たちは従業員である主人公に様々な仕事を押し付けてきます。荷物を運ぶ、薬を持ってくる、エアコンの温度を下げる、などよりどり見取り。

メインミッションであるエレベーターの修理は現時点ではできないようなので、客に押し付けられたサブミッションを片付けていきます。画面の上には目的の場所が表示されているため、表示に沿って進んでいけば簡単にクリアできる親切仕様です。目的を表示するミッションを切り替えながらサクサクと目的を達成していけます。

特徴的なのはエリア移動を挟むと時間が進むシステムです。エリアをまたぐごとに朝→正午→夜と時間が移り変わっていき、夜の時点でエリアをまたぐと外の空気が一変。月が異様に光り輝き、オブジェクトが極彩色を放つ景色が広がり、ビーチへ向かうよう促されます。

ビーチを進むと月が脈動し、プレイヤーは海へと向かって強制的に進んでいきます。何の説明もありませんが、プレイヤーはごく自然に海にザブンと消えていきます。

一日の終わりにはサブミッションをクリアした分だけ報酬が支払われ、客ごとのランクが上がっていきます。一定のランクに達成するとアイテムが解放されていき、やれることも増えていきます。これを繰り返していけばエレベーターを修理する道具も手に入りそうです。

新しい一日が始まると客たちの様子がどうもおかしいことに気が付きます。客たちはすでに完了したはずの仕事をもう一度押し付けてきます。昨日の記憶がないのか一言一句同じセリフを繰り返す始末です。プレイヤーだけが同じ一日を繰り返しているようです。これ幸いと依頼内容を先回りしてサブミッションを効率よくこなしランクアップ。エレベーターを修理することができました。
エレベーターを修理した時点でデモは終了。独特のノリと表現で構築された謎多き作品の魅力の一片を味わうことができました。
以上、終末の迫るホテルで癖の強い客を相手に奔走するサービス業アドベンチャー『Roman Sands RE:Build』の試遊レポートをお届けしました。このホテルパートは今作を構成する二つの世界のうちの一つで、本編ではもう一つの世界がプレイヤーを待っているようです。
アドベンチャー、ビジュアルノベル、パズル、サバイバル・シミュレーション、アトモスフィア・ホラーと様々なジャンルが交差すると予告されている今作の製品版リリースが待たれます。











