敵を突き落とし、同士討ちを狙え! 燃料も疲弊度も管理しながら空を旅する『Into the Breach』系タクティカルRPG『Dead Weight』プレイレポ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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敵を突き落とし、同士討ちを狙え! 燃料も疲弊度も管理しながら空を旅する『Into the Breach』系タクティカルRPG『Dead Weight』プレイレポ

ゴブリンから燃料をいただきだ!

連載・特集 プレイレポート
敵を突き落とし、同士討ちを狙え!    燃料も疲弊度も管理しながら空を旅する『Into the Breach』系タクティカルRPG『Dead Weight』プレイレポ
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同士討ちや環境キルを用いて、世界の平和を守る傑作ローグライト『Into the Breach』。この傑作に影響を受けたローグライト作品が登場しました。

その名も『Dead Weight』。スチームパンク風の世界で、空飛ぶ船を守り、戦い抜くタクティカル・ローグライトRPGでございます。

禁じられた知識を求めて、神々と対峙せよ――危険に満ちた空をゆく空賊たちの物語

本作は空賊アーンクランベリーが主人公。堕落のしもべであるアルザに襲われ、アーンは突き落とされ、クランベリーはアルザに囚われてしまいました。万事休すかと思われたその時、古の神々がアーンにチャンスを与えます。アーンは再び船の舵を取り、クランベリーを奪還しようと試みるのでした。

『Dead Weight』はターン制のタクティカル・ローグライトRPG。ゲーム性は『Into the Breach』によく似ています(ステージ出撃時のエフェクトもちょっと似せている感じがします)。

プレイヤーはグリッド式のステージに配置されたアーンたちを操作し、移動と攻撃を駆使して敵を蹴散らします。

各キャラクターにはターンごとにAPが2しか渡されず、始めはかなり窮屈な感じがします。

しかしながら、そこはフォロー元の作品と同じく、環境キルが重要。「プッシュ」という敵を押し出すスキルで、空島の淵からぽいっと落としちゃいましょう。

他にも、敵の攻撃予測が常にわかるところが『Into the Breach』らしく、同士討ちを狙うのも重要です。酒場で雇用できるキャラクターによっては位置入れ替えができる者もいるので、効果的に狙っていきたいですね。

こうして書くと、戦場をコントロールして敵を翻弄する面白さに溢れているように見えますが、実際はコンセプト通りではなく、割と愚直なRPGでした。

というのも『Into the Breach』は最初から多くの行動ができるユニットが3体いて、敵の数も多く入り乱れていますが、本作はアーン一人に敵がニ体……といったような簡素なステージから始まります。

敵を倒すことで徐々にレベルアップもしていきますが、純粋な火力が上がるような成長が目立ち、そんなにタクティカルな感じはしませんでした。敵の攻撃を避け、殴り返してHPを減らす……といったような、90年代のSRPGみたいなノリが続きます。

攻撃の連鎖で敵の数をごっそりと減らすような体験を期待すると、最初は肩透かしを食らうかもしれません。

本作の醍醐味は、むしろマップ画面にあります。

この手のローグライトといえば『Slay the Spire』に代表されるようなノード形式が鉄板ですが、そこは『Dead Weight』ならではの要素を入れ込んでいました。

プレイヤーは空を飛ぶ船を操作するのですが、常に燃料に気を遣わなければなりません。燃料は通常戦闘で手に入るのですが、再び同じ島に行っても戦闘は起きません。

燃料はそのうちマップ中央にある街で買えるようになりますが、貴重な資金は戦力強化に使いたいところです。あと、何度も何度も街に戻ってくること自体が機会損失ですし。

また、燃料以外にも、疲弊度というパラメータがあり、イベントをこなせばこなすほど値が上がっていき、10点溜まると悪いことが起きてしまいます。

これらはランダムイベントなどで解消することもできるのですが、そもそも最初は街以外は雲で隠れているうえに、ボスのステージがどこにあるかもわかりません。

街で多少のお金を払えば雲を吹き飛ばしてくれるのですが、これまたそんなことにお金を使いたくないんですよね。

ゆえに、行き当たりばったりで雲を払いつつ、燃料を通常戦闘で補給して、疲弊度も気にしながらマップを行き来し、多少帰り道にも通常戦闘を残しておく……という、計画的な移動が求められるのです。

これはちょっとこの手のジャンルにしては珍しいですね。

正直、通常戦闘そのものよりも、このマップ移動のほうが光るものを感じた本作。スチームパンクの世界観や、緻密なドット絵は惹かれましたが、現状は数多ある名作ローグライトに比べるとちょっとパンチが弱い印象です。

現状は、通常戦闘が補給とレベル上げの作業といった意味合いが強く、繰り返し感も強いので、戦闘ひとつひとつがよりダイナミックかつ駆け引きが濃厚なものに進化してくれると嬉しいなと思いました。

日本語訳も機械翻訳に過ぎず、意味は取れるものの情緒はありません。

多くの点で惜しいタイトルですが、アップデートで化けることを期待しましょう。

『Dead Weight』はPC(Steam)にて配信中です。

ライター:各務都心,編集:みお

ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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