
現地時間9月12日から13日の2日間にわたり開催されている、ブリザード・エンターテイメントのファンイベント「BlizzCon 2026」。3年ぶりの開催ということもあり、数々の大きな発表に現地はかなりの盛り上がりを見せています。筆者にとっては今回が初の現地参加となりますが、会場の圧倒的なスケールやファンの多さ、そしてその熱気に驚かされつつ、この祭典を存分に楽しんでいます。
本稿では、そんな熱狂に包まれる「BlizzCon 2026」のさなかに行われた、『オーバーウォッチ』の日本メディア向けグループインタビューの模様をお届けします。お話を伺ったのは、アソシエイト・ゲーム・ディレクターを務めるAlec Dawson(アレック・ドーソン)氏、そしてVP&エグゼクティブ・プロデューサーを務めるBen Bell氏(以下ベル氏)です。
イベント内で発表された注目の新ヒーロー「ドクトリン」のゲームプレイはどういったものなのか。また、今後の『オーバーウォッチ』はどのように展開していくのか。気になる最新情報がたっぷり詰まった内容となっていますので、ぜひチェックしてみてください!

――まずは、新ヒーローの「ドクトリン」について教えてください。ロールやスキルセット、そしてどのような状況やヒーローとのシナジーがあるのでしょうか?
ドーソン氏:ドクトリンのロールはサポートになります。かなりエイムに依存したヒーローで、敵への攻撃と味方への回復を同時に行うことができるチャンピオンです。オーバーウォッチの「基本的なヒーロー」と言っていい存在で、非常に接しやすく、最近のキャラクターの中でも遊んでいてとても楽しいヒーローに仕上がっています。
アビリティとしては、シフトキーで自身のスピードと耐性がアップします。Eスキルではコウモリのドローンを飛ばして回復しながら攻撃速度のバフをかけることができるので、ソルジャー76やバスティオンといった連射するヒーローと非常に相性が良いですね。
そして何より重要なのが、右クリックの「インフューズ」というスキルです。これを使用すると、プライマリ射撃を含めた次のアビリティをパワーアップさせることができます。2チャージ分使えるので、いつ、どこでバフをかけるかが非常に重要になってきます。とっつきやすい反面、マスターするのはなかなか大変な、熟練が必要なヒーローでもあります。
――スピードアップスキルがあるということは、かなり高機動なサポートになるのでしょうか?チームプレイにはどのような影響を及ぼしますか?
ドーソン氏:味方にバフをかけるヒーローなので、それに適した構成を組むのが良いですね。ドクトリンはインフューズ後に移動スキルを使うことで完全に飛行することができるため、様々なポジションを取ることが可能です。また、ドローンを強化した際には速度バフも付与されるので、シエラのようなヒーローとも素晴らしいシナジーを発揮します。
――新サポートとなるとキリコと競合しそうに感じたのですが、先日のキリコのナーフとは何か関係があるのでしょうか?
ドーソン氏:いえ、キリコとはかなりプレイスタイルが異なります。キリコはテレポートをメインに立ち回りますが、ドクトリンは後方からしっかりエイムを定めるキャラクターです。感覚としては「移動の早いアナ」といった表現がしっくりくると思います。
――続いて、ソンブラとロードホッグのリワークについて伺います。なぜリワークに至ったのか、そしてサポート的な役割になるとのことですが、ハッキングやチェーンなど彼らのシグネチャーなスキルはどうなるのでしょうか?まずはソンブラのリワークについて教えてください。
ドーソン氏:ソンブラは最初から「殺戮力の高さ」「沈黙を与えるデバフ」、そして「自分が消える(透明化)スキル」という完璧な三角形を作ってしまっているキャラクターでした。そのため、今回はなんとかキル力を下げることで全体のバランスをとるような調整を行っています。
大きな変更点として、ハックの代わりにヒーリングができるようになります。瞬時に回復しつつ、さらに12秒かけて200回復できる継続ヒールを持っているので、敵陣に突っ込む前のゲンジに前もってつけておいたりするとかなり強力です。
ただ、ソンブラが「危険な存在」であることは変えたくなかったので、ウイルスの代わりに「サイバースペース」という新アビリティを入れました。これは相手の回復量を半減させるデバフを付与するものです。
――ロードホッグのリワークはどのような感じになっているのでしょうか?
ドーソン氏:これまでのロードホッグは、どうしてもワンコンボに依存しすぎていたので、そこを修正したいと考えていました。左クリックが2発発射になり、両方当てなければ火力が出ないようになっています。でも安心してください、チェーンフックはそのまま残っていますよ!
さらに、ダメージ吸収と投げ返しのスキルを追加したので、これまで以上にチームを中心としたプレイを意識するようなデザインに生まれ変わっています。

――チャンピオン(ヒーロー)の実装が超高頻度に行われていると思いますが、これはゲーム全体にどのような影響を与えるとお考えですか?
ドーソン氏:私たちとしては、新ヒーローはオーバーウォッチのメタをしっかりと変える存在でなければならないと考えています。キャラクターが追加されるごとに、人気のメタが移り変わっていくようにしたいのです。ドクトリンはあえて強めに作っている強力なキャラクターですし、彼のコウモリドローンがメタをどんどん変えてくれると期待しています。
もちろん、それと同時にすべての既存ヒーローのケアもしていかなければなりません。今回のソンブラとロードホッグのリワークがゲーム内でどう機能するのか、私たちもとても楽しみにしています。
――既存マップにも多くのリワークが入っていますが、この基準はどういったものなのでしょうか?
ドーソン氏:プレイヤーの皆さんからのご意見や、マップ投票の結果を重視しています。例えば「ここのチョークポイントが厳しすぎる」といったユーザーの声ですね。また、世界観を考慮してビジュアル面が変化するというのもリワークの良いところです。美術的にも優れたものになるのが、本当に良いリワークだと考えています。
――最後に、シーズン5以降のオーバーウォッチの世界観はどのように広がっていくのでしょうか?
ベル氏:まだ秘密で話せないことが多いのですが、皆さんが驚くような展開が待っていますよ!現在のストーリーを一度完結させ、大きな驚きを提供したいと考えています。来年は、さらに上のレベルのエンターテイメントを目指して、とても良いものを用意しています。プレイヤーの皆さんの反応を見るのが今から楽しみですね。
『オーバーウォッチ』は、PC(Steam/Battle.net/Microsoft Store)/PS5・PS4/XBOX Series X|S・XBOX One/ニンテンドースイッチ2/スイッチ向けに基本プレイ無料で配信中。







