『ジャングル★ランブル』はリズムにあわせてタイミング良くグリッド(ステージ上で移動できるマス)をタップし、モンフォゴ族のサルを移動させ、ココナッツでライバル部族を退治しつつ、食料のバナナを獲得していくという内容です。できるだけ短い時間でステージをクリアすると高得点となります。
移動は画面上に記されたグリッド単位で行い、タイミング良くグリッドをタップして移動していきます。ココナッツのグリッドに移動すると、ココナッツを1個取得でき、ライバルのサルに投げつけて、撃退することもできます。ただし音楽にあわせてライバルのサルたちは移動していくので、タイミングをうまく見計らうことが重要です。
ゲームプレイに反応してサウンドも変化していきます。樹々を飛び移ったりコマンドを成功させることで、新しい音が加わっていく要素もあります。。慣れるまで少し時間がかかりましたが、ついダラダラと遊んでしまう中毒性があります。ちなみに同社では本作を「リズムRTS」と呼んでいます。
DiscoPixelは2013年2月に起業したばかりのスタートアップで、開発者は7名。代表のトレバー・ストリッカー氏は元セガ(スマイルビット)在籍の経験があり、ドリームキャストからゲーム制作を始め、『NBA 2K』と『パンツァードラグーンオルタ』などの開発に携わりました。2007年にサンフランシスコで起業して、携帯用ゲーム機やブラウザゲームなどの開発をへて、会社を売却。新たにボストンに移住し、DiscoPixelを立ち上げました。
日本語版の開発には日本在住のゲームクリエイターが翻訳協力しており、「倍返しだ」など、カルチャライズがきいたテキストになっていました。『ジャングル★ランブル』 という原題に『リズムDEさるさる合戦』という副題をつけたのも、日本人の感覚ならでは。「互いのコミュニケーションが重要で、思い切った意訳をしつつも、修正時にはかならず確認をとるようにしている」と話していました。
ちなみにストリッカー氏がBitSummitについて知ったのは2013年のGDCで、実行委員長のジェームズ・ミルキー氏に熱く語られたからとのこと。日本で働いていた経験もあり、「参加するしか!」と来日の運びとなりました。また開発チームの一人が別のインディゲームディベロッパーでも働いており、そこからも話も聞いていたそうです。
ストリッカー氏が暮らすボストンはインディゲームの開発者が非常に多く、ストリッカー氏も所属するIGDAボストンをはじめ、さまざまな開発者コミュニティがあるそうです。「インディゲームの開発チームは企業ではなくて、家族のようなもの。みんなでムーブメントを盛り上げていきたい」と話していました。
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