気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Suncrash開発、PC向けに5月4日正式リリースされた悪魔サバイバルRTS『Judgment: Apocalypse Survival Simulation』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、サバイバルリアルタイムシミュレーション。プレイヤーは突如として現れた「悪魔」から生き残るため、自動生成されたマップで生存者を探し、資源や食料を集めて建物を建てたり、悪魔に対抗するための防衛設備や武器を作ったりと、コロニーを建設していくことになります。
『Judgment: Apocalypse Survival Simulation』は2,050円で配信中。
――まずは自己紹介をお願いします。
Tomer Barkan氏(以下Barkan氏):こんにちは。Tomer Barkanです。Suncrashの創設者で、『Judgment: Apocalypse Survival Simulation(以下Judgment)』を開発する3人のうちの1人です。このように小さな開発チームなので、様々なことを少しずつやっていますが、私の主な担当はプログラミング、ゲームデザイン、そしてプロデューサーです。他のメンバーはアーティストのYoniとゲームデザイナー兼コミュニティマネージャーのHarelです。
――本作はいつどのようにして開発が始まったのでしょうか?
Barkan氏:私は昔からずっとゲームが大好きで、いつか自分で作ってみたいと思っていました。2、3年前、7年間勤めたネットセキュリティ会社が嫌になり辞めました。当初はゲームを作って生きていくことなどできないだろうと思っていたのですが、探してみるとMMOストラテジーゲームのプログラマーの求人を見つけることができたのです。アルバイトとしてこの仕事をして行くうちに、自分が遊んでみたいと思うゲームのプロトタイプを作り始めました。『Judgment』のコンセプトとシステムにたどり着くまで、4つのプロトタイプを開発しました。
本作のプロトタイプを作る上で、『XCOM』に似たゲームを作りたいという思いがありました。戦術的な戦闘フェーズと戦略的なフェーズがあり、お互いに影響を与え合いますが、本作ではより戦略的な部分にフォーカスしています。戦略フェーズと戦闘フェーズのシステムは、様々なものを試してみました。その結果、一番楽しかったのがこのリアルタイムコロニー建設シミュレーションとリアルタイム戦闘を組み合わせたものだったのです。その1ヶ月後、アーティストであるYoniが加わり、それから3年半、本作の開発を行ってきました。
――本作の特徴を教えてください。
Barkan氏:他の多くのサバイバルゲームと違い、『Judgment』は地獄からやってきた悪魔に侵略されている世界を舞台としています。そしてゲームはこの侵略が始まった直後から始まるのです。ゲーム内ではゾンビや核戦争などは出てきませんが、代わりにオカルト、超神秘、そして様々な信仰や物語からやってきたクリーチャーが満載です。本作はコロニー建設シミュレーションと、生き残った人々を送り出し探索や悪魔との戦いをさせる、ミッションベースの戦術的な戦闘を組み合わせているところがユニークです。
本作は生き残った人たちが特徴的で、ゲームの進行により成長し、多くのカスタマイズが可能になるのも他のゲームとは異なる点でしょう。最後になりますが、本作では細かなマネジメントよりも、プレイヤーがよりレベルの高いものに集中するように作られています。しかし必要なときには、細かな調整もできるようにはなっています。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Barkan氏:はい、あります。私はSteamライブラリに1,500本以上のゲームが入っているほどのゲーマーですので、本作は私が好きな多くのゲーム、映画、テレビ番組から影響を受けています。主なものとして、コロニーマネジメント部分は『RimWorld』、戦術的なミッションと戦略の融合のアイデアは『XCOM』、舞台とテーマはテレビドラマの「スーパーナチュラル」からインスパイアされました。
――本作の日本語対応予定はありますか?
Barkan氏:現在サポートしている言語の多くは、ファンコミュニティと協力して実装されました。もし日本語話者の方で協力していただけるプレイヤーがいるのであれば、喜んで日本語を追加したいと思います。そして日本の方に母国語で、本作を楽しんでいただけると嬉しいですね。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Barkan氏:『Judgment』の正式リリースを迎え、日本の多くの方から興味を持っていただき、購入していただきました。日本の皆さんが本作についてどう思っているのか知りたいです。私たちのDiscordにご招待しますので、ぜひ直接感想を聞かせてくださいね!
――ありがとうございました。
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